フラメンコ超緩色系

月刊パセオフラメンコの社長ブログ

完璧な画面 [038]

2006年02月17日 | 超緩色系

  
                      完璧な画面 

 


  「フラメンコ超緩色系/ブログ文章の添削」


 ちょっと前に高田馬場で飲んだライターのから、こんなメールが届く。
 ヒマがあったらやっとくれと、そう期待もせずに軽く頼んでおいたのだが……あれでなかなか義理堅い奴じゃねえか。

 メールを開けてみると、ワードで送信しておいた掲載済みの幾つかの文章に、赤や青の色文字でなんだか本格的な添削(てんさく)が施されている。…………へえ~。

 カブるような箇所を全体に二割がたカットし、そのかわり肝心なところでしっかりタメとパンチを効かしてある。文章全体がスッキリして、かつ彫りが深くなっているのだ。

 ふ~ん、こうやるもんかあ。
 おいおい、さすがにプロだぜ。
 ダテに食えてるわけじゃねえんだ。
 これで女にモテりゃあ、おめーも完璧だよなあ。

 早速プリントアウトしようとすると、その下に「追伸」とある。
 見れば『さらに完璧を期す方法』とあるではないか。
 何だよオイ、もっといい手があんのかよ?
 思わず身を乗り出して読み進める。


 お前の文章は稚拙すぎるが、何となく行間に味わいがある。
 ここではその長所を伸ばす秘技を教える。


 へー、うれしいじゃねえか。そんな技があんのか?


 心をこめて文章を書き終えたら、やや置いてから、まず文章全体を指定選択し、次に「削除」を押し、最後に「投稿」することを忘れるな。
 これで、「行間の味わい」のみをたっぷり残して、お前のブログ画面は完璧なものとなる。


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 試しにの云うとおりにやってみると、洗練されて真っ白になった画面には「行間の味わい」がたっぷりと残されていた。
 確かに私の文章がでれでれ書かれた画面よりも気品があり、はるかに完璧な画面であった。

 

           
        [洗練されて完璧になった画面]