フラメンコ超緩色系

月刊パセオフラメンコの社長ブログ

しゃちょ日記バックナンバー/2016年07月②

2016年07月01日 | しゃちょ日記

06雄二.jpg

───────────────────────────────────
2016年7月31日(日)その2625◆アルバロの一周忌

現代スペインを代表するフラメンコ歌手ダビ・ラゴス氏より、
関西のバイラオーラ松本真理子さんを通し、
彼の伯父であるアルバロ(故アギラール・デ・ヘレス)一周忌の仕切りを依頼され、
昨年のお別れ会サポートの流れからこれを引き受けることにしました。
〝偲ぶ会〟の詳細は下記のごとくで、この前日に
ダビのカンテ・クルシージョとカンテライヴも開催する段取りです(後日詳細)。

13775597_1048472691896756_4461800329224328579_n.jpg

   ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
『ダビ・ラゴスとともにアギちゃんを偲ぶ会

現代スペインを代表するカンタオール、あのダビ・ラゴスが、
永らく日本で活躍した伯父の故アギラール・デ・へレス(アルバロ)の想い出を
親しかった人々と語らう、11月で一周忌を迎えるアルバロを偲ぶ〝オメナへ〟を希望しています。
参加いただける皆様に、アルバロの写真データや彼が歌っている
録音・録画データ(CD,DVDなど)等をご提供いただき、
アルバロを記念するアルバムをスペインで制作する意向のようです。
ダビとともにアルバロの想い出を語り偲んでいただける方々の
参加を心からお待ちしています。(ダビ代理/松本真理子)
          
2016年10月11日(火)開始19時~21時終了予定(開場18時半)
★8月20日参加予約受付開始★
会場◆高円寺・エスぺランサ(定員60名を目安に)
会費◆3,000円(要予約 paseshop@paseo-flamenco.com
  ※1ドリンク+乾物付。その後はバル方式で飲食できます
主催◆ダビ・ラゴス 協力◆月刊パセオフラメンコ/松本真理子

13680542_1048478008562891_5790448879506548343_n.jpg

★ダビ・ラゴス プロフィール
ヘレス出身。叔父故アギラール・デ・ヘレスの影響でプロの道に進む。
2000年ビエナルでデビュー 。
2009年発表のCD「エル・エスペホ・エン・ケ・メ・ミロ」で優秀ディスク音楽賞を受賞。
2014年ラ・ウニオンのカンテ・デ・ラス・ミナス賞など、同時に5つの賞を受賞。
スペインの著名アーティストと数多く共演し、フラメンコ界を代表するカンタオールとして活躍中。(https://youtu.be/uJy9fdv4Blc

───────────────────────────────────
2016年7月30日(土)その2624◆作者不肖

フラメンコ 本音磨きと みつけたり

季語はフラメンコ、つまり四季折々の意。
作者は不肖のおやぢ。

異種格闘技のような国際ギターバトルから生還したころのパコ・デ・ルシア。
この世紀の名盤からは、静謐な〝本音磨き〟が聞こえてくる。

13892380_1050502978360394_8756178371555196035_n.jpg

───────────────────────────────────
2016年7月30日(土)その2623◆突っ込み日和

宇都宮さん辞退後も、気を取り直して絞り込んだ四候補に注目してるが、
生まれ故郷の未来を託す光明はどなたからも視えて来ない。
多くの報道姿勢にもキモい悪寒が走るが、そのたびに、
じゃあお前はどうか?という声も聞こえてくる。
とは云え棄権するほど腐っちゃないから、明日はトータルな直観にて投票に臨む。

★7・31(日)の予定
6時/起床、朝風呂、軽くストレッチ
7時/朝食、新聞・テレビで投票のための最終チェック
9時/家の裏手の小学校へ、一家総出で都知事選投票
  (ちなみにジェーは皆で出掛ける選挙が大好き)
10時/パセオ出社、メール返信
11時/階下のスタジオで、原田和彦博士のパセオ講座に参加
  「なぜCD聴くだけでヒターノのリズムが身に付くのか?」
   その各種突っ込みも担当
   (参加予約は、paseshop@paseo-flamenco.com)
13時/編集部で講座の反省会と次回展望
14時/半休(散歩と本屋と買い物、軽く一杯)
19時/NHK大河と選挙結果をチェック、
   その日のうちに就寝。

13886372_1083926688353470_8882194554895565730_n.jpg

───────────────────────────────────
2016年7月29日(金)その2622◆マイブーム

朝6時に起きて、22時台には横になる。
30分のスリープをかけ、バッハや落語をBGMに眠りにつく。
ここしばらく、そういう穏やかな暮らしがマイブームになってる。

8時に出社して、ライヴや会合のない晩は18時にあがる。
歩いて5分の家に直帰する日は、風呂上がりの晩酌にビール1缶のみという、
二日酔いから解放される、にわかには信じ難いよゐ子な生活。
まあ、いつまで続くかわからんが、すっきり寝覚めがいいのが気に入ってる。
なるほど、こうして一丁前の爺さんが形成されてくわけだわ。

13879300_1049802271763798_3201035564333859468_n.jpg

───────────────────────────────────
2016年7月28日(木)その2621◆うねりの理由

「原田和彦のリズム体感講座」
こんどの日曜はこれに集中。
      
高校時代。
レコードと楽譜からフラメンコギターを自己流で弾いていたのだが、
クラシックと違って、フラメンコの方はどうにもそれらしく聞こえない。
何かこう平板で、パンチやうねりが足りないというか。

コンパスの存在を知ったのはパセオ創刊後である(遅っ)
なるほど、あのうねるような躍動感は、あの特殊なリズムとアクセントを
こうやって循環させてゆくことで生まれるのかと。

それでもスペイン人アルティスタの溢れんばかりの
あの逞しい生命力というのは、やはり謎のままだった。
だが「血」の問題だけで解決できるほどフラメンコは偏狭ではないという私の感覚。
そこへ、ナゾの核心を徹底解明しようとする原田理論の出現。
まずは小倉編集長がそこに喰いつき、それが私や井口に伝染し、
パセオ主催の原田レクチャーが誕生した。

そして今回レクチャーはその三度目。
結論として「聞くだけトレーニング」をしばらく続けるだけで、
漢方薬的効果が生まれることは、多くの実証例から分かってきたが、
私としては何故そうなるのか?という強い裏付けをもっと具体的に確立したかった。
モチベーションを上げるには疑心暗鬼を消し込む必要があるから。

初回レクチャーは難しすぎたが、
前回レクチャーは不明点・難解点に受講者たちが遠慮なく突っ込み、
それら全てに原田さんが分かり易く応えるというパターンが功を奏した。
特にバイラオーラによる「使用前・使用後」の実演検証には、
それが際物ではないことを証明する納得性と説得力があった。
今回はそのバイレ実演に、数々のバイレ賞を受賞した高野美智子さんが加わるという。

13730905_1057568064323937_7898539149389546030_o.jpg

原田さん発明特許によるフラメンコ・メトロノームを愛用し、
「スペイン人には説明できない、でも科学者の原田はそれを解明した」と云う
ベレン・マジャの絶賛は忘れ難い。
このプロジェクトの眼目は外国人による「フラメンコの国際的進化」にある。
こういう潮流は過激になってはいけなくて、ゆっくりと成果を上げながら、
少しずつ浸透してゆくのが〝新しい芽〟を育てる心得なのだと想う。
まずは日本からじっくり腰を据えて。

───────────────────────────────────
2016年7月27日(水)その2620◆やれることから

宗教には無縁な人だが、若き日、
あるとすればこれかなと思えたのが親鸞(しんらん)さん。
それは幼い頃に馴染んだ、昭和三十年代の貧しくも穏やかな
東京下町・浄土真宗風な環境のせいかもしれない。
過剰にならないあの自然体の明るい本音が妙に懐かしい。
他から強制されないゆる~い善行というか、地球的にみればそれは、
島国ならではの極めて特殊な平和環境だったのかもしれない。

c087d2a8.jpg

あいにく私はその生ぬるさに反発するような道をたどったが、
周囲の温和な通奏低音に包まれつつ、世の中に何度も許され、
何度も再生させてもらったような印象のみが残る。
先輩におごってもらったら、後輩におごり返す。
殺伐とする世相を嘆くヒマに、ヘボはヘボなりに未来を描き、
目前のささやかなギブ&テイクをもろもろ試行するのがよろしいかと。

───────────────────────────────────
2016年7月26日(火)その2619◆タカミツ・ワールド

石塚隆充 (1).jpg

時の経つのを忘れる。
決して上手な喋りのレクチャーではないのに、
いつの間にやらワクワク気分にさせられるタカミツ・ワールド。
タテマエやウソがないから、そういう世界を構築できるのだと気づく。
それこそが、まさしく〝フラメンコ〟ということ。
自分にとってのそれは何か?
つまり、人の数だけフラメンコは在る。
ライヴでもCDでもレクチャーでも、石塚隆充はそのことを楽々と発見させてくれる。

───────────────────────────────────
2016年7月26日(火)その2618◆大人の階段ふたたび

気分よく6時に起きて、8時パセオ出勤。
ゆうべは久々のノンストップ9時間爆睡。
ここしばらく微熱状態だったことに気づいて、
酒も呑まずに早寝(21時就寝!)したのがよかったみたい。

十代後半に背伸びして始めた酒とタバコ。
年齢とともにそれらが自然減少してゆくのは、ちょっと寂しくもあるのだが、
意外にもふたたび大人の階段を昇るような気分も連れてくるんだな。

13626532_1047759355301423_4766788257149517984_n.jpg

───────────────────────────────────
2016年7月25日(月)その2617◆リズム体感

あのトマティート、そしてロシオ・モリーナやベレン・マジャらの
超大物たちが絶賛する原田理論。
最初はなんのこっちゃか分からなったよ(汗)
それでも何かあると直観して、具体的に突っ込み続けた結果が、
原田リズム講座の開講につながったわけ。

「こういう発見はスペイン人にはぜったい無理!」と、
かのベレン・マジャは断言していますた(笑)

13770370_1057568054323938_3030870778807330157_n.jpg

───────────────────────────────────
2016年7月24日(日)その2616◆記念写真

なぜか歌う歓び楽しみがこみ上げてくる石塚隆充カンテ講座。

受講席の左となりはなんと、ヴァイオリンのあの平松加奈さん。
ロルカ『ヴェルデ』は、ライヴでカンテに絡んだことがあるとのこと。
イタリア歌曲を好きな明るい美声の加奈さんは、やっぱり歌もうまかった。

右となりのお姉さんは『ヴェルデ』と知らないと云う。
ところがレクチャーが半分くらい進んだところで、
本格的歌唱でつっかえることなく楽々とヴェルデを歌いこなす。
聞けばソプラノ歌手で、現在はバンドでも歌うと云う。
受講目的はフラメンコをライヴのレパートリーに入れたいからだって、わおっ!

終了後はツーショット写真をお三方の綺麗どころから所望された。
どーやら渋谷のモアイ像の前で記念写真を撮る感覚らしい(苦笑)。

13765929_1047040902039935_9034642965458247045_o.jpg

───────────────────────────────────
2016年7月23日(土)その2615◆開けてびっくり!

パセオに来てFBを開けてびっくり!

あす日曜の石塚隆充『誰にも歌えるフラメンコ』(11時、パセオ階下のスタジオアルソル)に、
ヴァイオリンの魔術師・平松加奈さんが参加申し込み、だって・・・うれしすぎるぞおおお!!!

https://www.facebook.com/events/776156485817755/

───────────────────────────────────
2016年7月23日(土)その2614◆犬の教え

「〇〇がしたい」
       
それは生命維持の防衛本能であり、諸善や諸悪の根源でもあるだろう。
そういう希望そのものに希望が在る。
いいこともそうでないことも長続きしない理由はそこにある。
犬と暮らしていると、そういう摂理がよく視える。

人間もそれでいいのだろうか?・・・ それでいいのだと思う。
それでも〝諸善〟を願うのが、人間の弱さであり強さなのだと想う。

13697110_1045578665519492_991737962610830987_n.jpg

───────────────────────────────────
2016年7月22日(金)その2613◆誰にも歌えるフラメンコ

13220945_1007152439362115_6732978026221779659_n.jpg

誰にも歌えるフラメンコ!

前回プロ歌手も参加するなど、大盛り上がりの大好評だった
タカミツ先生レクチャーその第二回目
今回はみんな知ってるロルカ『ヴェルデ』。
哀しいけど凛々しいあの親しみ深い名曲。
すでに申込者多数ながら、まだお席残ってます。
こんどの日曜11時スタート、ご予約は明日金曜までに!
不肖このわたくしも全力(予習なし)で歌います。

────────────────────────────────────
2016年7月19日(火)その2612◆天衣無縫に躍るヴァイオリン

予想通り、予想を覆すファンタスティックな充実と歓び!
ヴァイオリニスト平松加奈+LS3による昨晩の夢ライヴ。
観客席はフラメンコファンと平松ファンが半々くらい。
モライートのタンゴでスタートした加奈さんのヴァイオリンは、
天衣無縫な輝きを放ち、観客席の心のひだをひとつに集約させる。

13723827_1054961811251229_4226823552357045700_o.jpg

大渕博光(カンテ)、斎藤タカヤ(ピアノ)、やのちえみ(バイレ)とのアンサンブルも絶妙。
協演したこのLS3には、それぞれの強烈な個性とともに、
それぞれに〝大人の色気〟がある。
女子会ノリも元気があっていいが、
大人を楽しませるこうした心地よい情緒は、
フラメンコの新たな突破口を予感させる。

写真撮影は編集部・井口由美子、
パセオ公演忘備録(10月号)は踊るライター若林作絵が担当。

────────────────────────────────────
2016年7月20日(水)その2611◆体内リズム・トレーニング

「うねるようなスペイン人の体内リズム。
その秘密を鮮やかに解明するレクチャー!」 
         
かなりの確率で、フラメンコの国際発展史を大幅に躍進させる発見かもしれない。
だからパセオも本腰入れて注目している。

4月の初回レクチャーはちょっと高度に難解すぎたが、
伝達方法の試行錯誤を重ねた結果、
分かりやすく目の覚めるような内容に成長しつつある。
何せテーマは巨大である。

13220945_1007152439362115_6732978026221779659_n.jpg

そして今回は三度目のレクチャー。
ゲストバイレはなんと、先週の新宿・プリメラ祭で圧倒的なリズム感・
クオリティ・存在感で会場を沸かせたあの高野美智子さん(ギターは原田和彦さん)。
彼女もまた原田メトードに育てられた一人だ。
連続講座ではないので、気軽に身ひとつで参加を。
百聞は一見に如かず、
フラメンコの体内リズムの核心に迫ろう!

――――――――――――――――――
パセオフラメンコの「原田和彦のリズム講座」

対象◆初級者からプロまで。
   バイレ・カンテ・ギター・観る聴く専門を問いません。
講師◆原田和彦(ギタリスト)ほか
日時◆2016年7月31日(日)11時~12時半(10時半開場)
受講料◆90分/3,000円(当日受付にて)
定員◆30名程度
会場◆スタジオ・アルソル(丸の内線「東高円寺」徒歩6分、
   JR・東西線「中野駅」徒歩10分)
 https://www.facebook.com/events/269368320075898/
予約受付中、お早目にどうぞ! ☎03-6382-4611
メール:paseshop@paseo-flamenco.com
主催◆月刊パセオフラメンコ

────────────────────────────────────
2016年7月19日(火)その2610◆屋良有子のラス・ミナス出演

新人公演で選出された屋良有子のスペイン公演について、
スペインの小倉真理子(カニサレス夫人)より連絡あり。

「本日、カンテ・デ・ラス・ミナスの実行委員会より、屋良さんのプロフィールと写真付きの公式発表がありました。スペイン全国のプレス、メディアに発信されています。全てスペイン語で、今訳している時間がないのですが(すみません、一両日中に訳します)日本での新人公演の様子や、ANIFのご協力への感謝なども綴られています。屋良さんのスペイン公演は、2016年8月6日20時半です。当日は、私も公演の写真を撮る予定ですので、ご報告いたします」

ほんとに真理子の尽力には頭が下がるよ、大感謝!

13718631_1043115439099148_1580323573130132089_n.jpg
(写真は大森有起撮影)

────────────────────────────────────
2016年7月19日(火)その2609◆遠足前日

「たっぷり聴きてー!」

明晩はいよいよ念願の平松加奈ソロライヴ。
年季の入ったヴァイオリン・マニアたる私が、
フラメンコの世界に頭角を現わし始めたこのヴァイオリニストに
狂喜したのは五年ほど前のことだ。
協演者の長所を存分に引き出す鋭い即興センス。
〝歌〟に入った折の天衣無縫の音色と歌唱力。
いつかじっくり一晩、彼女の魔法のヴァイオリンに浸り切ることを願っていた。
てなわけで、すでに私は遠足前日モードである。
無論おやつは300円まで、ただしゆで卵はこれに含まない。
尚、座席指定はまだオッケーなので、
予約☎03-6382-4611は明日夕方16時までに。

13707515_10209225865997666_3314307202043819069_n.jpg

────────────────────────────────────
2016年7月18日(月)その2608◆内圧と間

最愛の母親を数日前に失った、日本屈指のバイラオール稲田進。
その〝内圧と間〟の男から、つい今しがた電話があった。

来月8/25のパセオ主催『稲田進ソロライヴ』開催について彼は迷っていた。
母親っ子であるススムの心中は察するに余りあるので、
延期しても構わんからと即答した。
そして、余計なお世話と知りつつ「でもな・・」と付け加える。
「予定通り踊り切ることが、最良の追悼になるんじゃないか?」

ややあって、落ち着いた声で彼はこう返す。
「いまオカンが〝やれっ!〟と云うのが聞こえました」

「もしやるなら、母親追悼のソロライヴにしたらいいよ」と提案し、
結論は8月初旬で構わんからと念を押して電話を切った。

13781681_1042508225826536_3388544476584505629_n.jpg

────────────────────────────────────
2016年7月17日(日)その2607◆共通項

ニュースから滲み出るフランス、トルコ、アメリカの葛藤。
苦しいことは多々あれども、こうして平和な日本に暮らせることに、
決して小さくはない感謝の気持ちが生まれる。

海外のアートに希望を見い出し三十余年。
今日も朝からその創刊32年目となる記念号を制作している。
かつては自国の文化に失望した若輩も、
偉大なる海外の文化にどっぷり深入りしたがゆえに、
自国の文化の偉大さに気づける老境に漕ぎつけた(遅っ!)  
近ごろは、異なる点をほじくることより、共通点を発見する作業のほうが遥かに楽しい。

13726830_1042423242501701_9044535275938895737_n.jpg

────────────────────────────────────
2016年7月16日(土)その2606◆土曜の朝めし

メインは昨晩仕込んだ牛すじ大根。
ブロッコリー、いんげん、ベーコンの炒め物。
目玉焼き、明太子、焼き海苔、かぶの浅漬け。
そして炊き立て銀シャリ。
朝めし喰いすぎで、昼めしは抜き。

しっかし、土曜の朝めしはサイコーだよっ!(byジェー)

13754119_1041141642629861_478785194054095270_n.jpg

────────────────────────────────────
2016年7月16日(土)その2605◆何様の生態

「エルフラ買ってください」

ジェーとともにパセオに出てみると、FBにこんなメールが。
己はノーリスクで人に丸投げ頼みという極楽スタンス。
慣れちゃあいるけど、何様かと思う。
だが、しかし・・・
相次ぐ選挙に対し、私もまたこうした無責任スタンスを採っちゃいないか? 
じっと手を観る。

13731626_1041077045969654_6049925951539042320_n.jpg

────────────────────────────────────


しゃちょ日記バックナンバー/2016年07月①

2016年07月01日 | しゃちょ日記

06雄二.jpg

────────────────────────────────────
2016年7月15日(金)その2604◆お前もか

「えっ、お前もかよ」

宇都宮さんの出馬取り消しで、みな困ってる。
親しい連中だけかと思ったら、
世の中的にもどうやら皆困っているようで、
まだまだ世の中捨てたもんじゃないとゆーか、
危機意識を共有できる状況に少しだけホッとする。
私の中ではブラックと性悪は早々に消え、残るはドンキホーテのみ。
宇都宮さんの副都知事就任がセットなら、そこが折り合い点。
それ以外なら「宇都宮健児」と書いて投票の段取り。

13716132_1040420316035327_1790521597927355430_n.jpg

────────────────────────────────────
2016年7月15日(金)その2603◆贅沢三昧

昨晩の飯ヶ谷守康ソロライヴ。
久々にフラメンコギターの名人芸を堪能。
パセオ忘備録は石井拓人が担当。

さて、次回ヴァイオリンの加奈さんからプログラム原稿到着。
意欲的かつサービス満点の内容に大興奮!

平松加奈ソロライヴ/プログラム
1.Tangos  Moraito Chico
2.Siguiliya~Kiri-te  Kana Hiramatsu
3.Carmen  Bizet
4.Nardis  Miles Davis
5.Solea por Buleria  LS3
6.Otra vez  Kana Hiramatsu
 (一部変更の可能性もあります)

予約はお早めに! 
昼☎03-3383-0246/夜☎03-3316-9493
メール予約 selva@tablaoesperanza.com  

────────────────────────────────────
2016年7月14日(木)その2602◆理不尽悪夢

行動力に優れた良識的知識人。

この方の波乱万丈の経歴と、テレビ画面から伝わる誠意のオーラによって、
前回・前々回の都知事選で票を投じた。
今回こそはと願っていたが、理不尽な政治力学から昨晩出馬を断念された。
ため息の出るような悪夢。江戸っ子はむしょうに哀しい。

13681080_1039731422770883_1770465769434898587_n.jpg

現候補の中には投票したい人が視えない。
政策ブレーンとして宇都宮さんを副知事に迎える候補者がいるなら、
そこが突破口となる。しばらく静観。

────────────────────────────────────
2016年7月13日(水)その2601◆伝説のフラメンコギター

「パコ・デ・ルシアや丹精込めたオリジナルを楽しげにバリバリ弾く超絶技巧ギタリスト。パセオ創刊以前から飯ヶ谷守康の追っかけをやってた。あれからおよそ30年後、カディスの赤い星コンサートにおけるタンギージョ・デ・カディスの畏るべき名人芸。そこにはかつての全盛期を軽々と超える冴えと味わいと霊感があった。今もユーチューブで時おり観聴きし、飯ヶ谷ワールドのシビれるような快感に浸る。過去の人ではなく、現在未来を悠々と闊歩する達人。若いギタリストには万難を排しての必聴をお薦めできる。時代が忘れてしまった粋と丹精と心意気!」(パセオフラメンコ2016年7月号より/小山雄二)

13603420_1037682886309070_5974654500917774860_o.jpg

いよいよ今週木曜、あの伝説のギタリスト飯ヶ谷守康が還ってくる。
ギターファンはこれを聴き逃す手はない。
特に若いギタリストは必聴!と云いきってしまおう。
先月のエンリケ坂井ライヴも、あれを聴き逃した方は痛恨の極みだったのである。

「東京を29年間も離れていて、まさか再び首都圏に還ってくるとは思ってもいませんでした。長らく離れていた間に、日本のフラメンコ界は知らない世界になっている、そんな感覚に襲われているところです。思えばフラメンコギターを弾き始めて50年になろうとしている今、初心に帰って弾きたいと思います。今回はオリジナルを中心に弾く予定ですが、その場の雰囲気で多少はプログラムが変更になってしまう恐れも無きにしも非ず、という感じです。カンテには久々にクーロ氏に手伝ってもらい、バックのギターには新進気鋭?の木村泉君が務めてくれます。ちなみに彼は現在私のところで修行中です。当日は歳を忘れてフラメンコの世界にドップリと浸って弾きたいと思っています」(飯ヶ谷守康)

────────────────────────────────────
2016年7月12日(火)その2600◆平松加奈ソロライヴ

「何かバッハを弾いてよ」
                 
取材で訪れたモライート最後の来日公演のリハーサル休憩中。
初対面の加奈さんにそう頼むと躊躇なく彼女は、
無伴奏ソナタの速いフレーズを即興のブレリアで弾き始めた。
そのしなやかな反射神経とサービス精神に一発でファンになった。

加奈さん客演のフラメンコ公演は数え切れぬほど観たが、
協演者に寄り添いながら相手のツボを引き出す妙技には胸のすくような快感がある。
CD『平松加奈con Armada』収録の映画音楽〝ひまわり〟の、
可憐にして艶やかな美音と天衣無縫にして清冽な歌心には彼女の本質が全開している。

NHKシャーロック・ホームズの作曲・演奏を担うなど
すでにメジャー領域の逸材だが、
彼女に助けてもらうことの多いフラメンコ界は、
ボーダーレスに躍進するこの名ヴァイオリニストを
より盛り立ててゆきたいと願うのだ。
(パセオフラメンコ2016年7月号より/小山雄二)

いよいよ来週水曜(7/20)に迫るヴァイオリン平松加奈のパセオライヴ
ソロライヴ主役のジャンル越えは初めてだが、まるで違和感がないのは、
フラメンコに対する彼女の献身と突出する音楽性によるものだ。
パセオのインスト企画はいつでも動員に苦戦するが、
それに反比例するかのようなクオリティの高い輝きがその未来を展望させる。

13686540_1040375426039816_4761674586791911115_n.jpg

「これまで世界の様々な音楽が好きでジャンルを超え活動していますが、
フラメンコは何の奇を衒う事もなく、私の素のままの感性と表現をヴァイオリンの音にのせ、
臆する事なくそのままそこにいる事ができます。
遠い遠い西の果てにもっとも私らしい音が出せる場所があった事、
フラメンコに出会えた事が嬉しくてなりません。
このシリーズにまさかヴァイオリニストがラインナップされるとは私もびっくりですが、
素晴らしい仲間と共に、一期一会の珠玉の音世界を紡ぎたいと思います」(平松加奈)

────────────────────────────────────
2016年7月11日(月)その2599◆シャコンヌ初演

4988013330573_1L.jpg

人類の叡智を極めるBACHシャコンヌ。

幼い私に、母はヴァイオリンを薦めた。
すでに野球を選んでいた私は、断固それを拒絶したという。
母親に対する代償行為なのか、この45年で購入したヴァイオリンの
レコード・CDは二千枚を越える。

昨年ことぶき退社した女性社員が、むかし習ったという
ヴァイオリンをある時パセオに持ってきた。
よろこぶ私は即座にシャコンヌを弾き始める。
数千回は聴いたであろうシャコンヌの演奏プランだけはバッチリなので、
右手のリズムと強弱はほぼ完璧だったが、
左指の音程が完全イメージ即興のため、
それがシャコンヌだと認識出来る人間はこの世に私ひとり、
いや本当を云えば演奏者(私)でさえ認識不能の複雑骨折的音響であった。

期待モードだった彼女と小倉編集長は、耳をふさぎ気味に、そそくさと仕事を始め出す。
ストラリヴァリだったら、もっと上手く弾けるんだけど・・・言い訳が嫌いな私は、
そう冷静に分析し、以来ヴァイオリンには触れていない。

────────────────────────────────────
2016年7月10日(日)その2598◆来週こそは

朝いちばんで投票を済ませジェーと出勤、
パセオで対談記事のまとめ。
あと四・五日で仕事もひと段落。
来週こそは休暇を取れそう。
ああ、やたら恋しい向島百花園!

13559089_1036559573088068_5726944359363843017_o.jpg

────────────────────────────────────
2016年7月9日(土)その2597◆核と僕

「核と僕どちらが先になくなるか」

朝湯で読む東京新聞の今日の一面左上。
愛知在住、高校二年生の作。
句の方から眼の中に飛び込んできた。

無駄に力むこともない、好ましいこの距離感。
自分のことだけに必死だった
あの頃の私とは比較にならぬ冷静な楽天性。
「若者に託す」ことの楽しさが◎急上昇中!

13620992_1036427373101288_8032408340856164591_n.jpg

────────────────────────────────────
2016年7月8日(金)その2596◆ちゃんと選ぶ

バランス善く腰の入った政策には、地味ながら着実な希望が視える。
都民の有名人信仰という壁に、前回・前々回と
次点に終わったあの人が立候補を決めた。
都知事選はこれで善し。
残すは、砂漠に泉を探すがごとくの参院選比例代表のみ。

13645233_1035687383175287_1908121818829750034_n.jpg

────────────────────────────────────
2016年7月7日(木)その2595◆ところがどっこい

ときどき発作的に弾きたくなる。

バッハ無伴奏チェロ五番のプレリュード。
演奏プランは常に盤石である。

だが、狭いわが家にチェロは無い。
ところがどっこい、有っても無くてもチェロを弾けない。

13590508_1035172586560100_4925163034843480054_n.jpg

────────────────────────────────────
2016年7月6日(水)その2594◆百円札

家から歩いて四分のパセオ編集部。
通勤路はひなびた風情の桃園緑道。

その途中に参院選のポスターが貼ってある。
この十日ばかり、テレビの政見放送や政府広報を参考に、
投票対象を絞り込む作業を楽しんでいる。
好きではないやり方だが、消去法でしか正解の近似値は発見しづらい状況ではある。

きのうも選挙板の向かいの花壇のレンガに腰掛け、
ジェーと共に立候補者たちの顔とにらめっこしながらの最終選考。
現実を踏まえた実現可能なヴィジョンを掲げ、
それを達成できそうな人に一票を投じることに決めた。
比例代表の方は難しくて、こちらは投票前日までペンディング。

「板垣死すとも自由は死せず」

選挙の時期になると、何故か想い出すのは板垣退助のこの名言。
実際には刺客に襲われた板垣は死なず、自由は死んじゃったんだけどね、
と教えた中学教師のユーモアに今さら吹き出す。

13567155_1034410923302933_8877331948590936352_n.jpg

────────────────────────────────────
2016年7月5日(火)その2593◆学習不足

東山紀之さん演じる、昨晩の藤沢周平師の若き日を描いたドラマ。
19時から2時間予定のガチンコ会議(呑み会)が白熱しまくり三時間半に延び、
辛うじてラスト20分ほどを鑑賞。
ちょっとイメージが違ったが、藤沢周平という深い希望に充ちた作家が、
こうしてTVドラマに取り上げられたことがめっちゃうれしい。

自宅の藤沢周平文庫は約50冊。
この三十年ほどで平均10回以上は読んでいる。
洗面所、湯船、トイレ、通勤、めし屋などで読むことが多いので、
歯磨き粉やラーメン汁や蕎麦つゆの痕跡などで文庫誌面はどれも花盛りである。
周平師の小説・エッセイなどから静かに深く、強烈な影響を受け続けた私だが、
垂れ流す文章にその痕跡が皆無であることをめっちゃ不思議に想う(汗)。

13438965_1033719860038706_3929239880977947627_n.jpg

────────────────────────────────────
2016年7月4日(月)その2592◆風は吹かない

6月の協会新人公演(初日第9番)におけるアレグリアス。
パセオ小倉編集長の推薦が決め手となり、
その出演依頼を彼女は快諾してくれた。

13603597_1033179973426028_1436900182975058515_o.jpg

2017年2月9日(木)20時/高円寺エスペランサ
パセオフラメンコライヴ VOL.45
本田恵美ソロライヴ

スペインのラス・ミナス行きを懸けた前回の選考会公演で、
強烈なインパクト&クオリティで観客席のド肝を抜いたバイラオーラ本田恵美。
選には入らなかったが、すぐさま私は本誌しゃちょ対談への登場を申し込み、
彼女のスリリングな心象風景を取材したのが約二年前。
物語はさらに一歩前進した。

────────────────────────────────────
2016年7月3日(日)その2591◆容昌登場!

13567215_1032494240161268_5451497747983027900_n.jpg

じわじわと逞しく、フラメンコシーンでも人気上昇中、センス抜群のパーカッショニスト。
そう、あの〝容昌〟のパセオライヴ・ソロ出演が決まった。
2017年3月9日(木)20時/高円寺エスペランサ
(メール予約受付開始は2017年1月1日)

どんな協演者、どんなプログラムを構想してくるのか?
いつも私たちを楽しませてくれる彼のセンスにすべてを預けたよ。

────────────────────────────────────
2016年7月2日(土)その2590◆ヴァイオリンの魔術師

類稀れなる即興力。
たくさんの引き出しと現場対応力。
それは生きてゆく上でも極めて重要な力だから、
音楽舞踊のライヴシーンなどでそうした瞬間に出逢うと、
受け手のセンスまで磨いてもらえるような気分になる。

13567086_1043179755762768_6164952126800694109_n.jpg

平松加奈。
フラメンコが注目すべき名ヴァイオリニスト、
パセオフラメンコライヴに初登場