フラメンコ超緩色系

月刊パセオフラメンコの社長ブログ

しゃちょ日記バックナンバー2020年12月

2020年08月30日 | フラメンコ

 

 

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2020年12月31日(木)その4253★今節手稲

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世界的に時の感覚が狂った2020年。
その異常さが「正常とは何か?」を考えさせた。
結果としての「今節手稲」。
そのことが私には幸運だったと、
いまのところは勘違いできている。

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2020年12月30日(水)その4252★忘却

2CELLOSステファン・ハウザーの『オブリビオン(ピアソラ作曲)』は
youtubeで7種類視聴できる。
地味なモノクロ映像だが、音楽の精度はこれが一番
ピアソラ自身はこういうアプローチをしない人だったが、
特例としてこれだけは認めるような気がする。

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2020年12月29日(火)その4251★年末恒例

マイロシア歌謡ブームもひと段落し、
大外からバッハへと向かう年末。
だがその前に昭和歌謡でウォームアップ。

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2020年12月28日(月)その4250★ドゥエンデ

「そのクラスには定評があり、言葉でも今節手稲に説明」。
誤字脱字はハラキリものだが、
ここまで極められた作技ならば逆に座布団を進呈したい!
(2020年誤植選手権グランプリ作品)

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2020年12月28日(月)その4249★執着

ひと仕事すむと眠くなる。面白いように眠る。
一時間とか二時間とか、少しずつだがよく眠る。
もしかして疲れてるのか・・。これから本式に寝るんだが、
再び起き上がれる気がしない。
ま年末なので、そりゃそれで仕方ないんだが、
さっき仕込んだばかりの牛スジ大根が哀しい。
特にサト芋とちくわぶの煮え具合が完璧なだけに、
その分だけ余計に哀しい。
やはり明日はしっかり起きよう。

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2020年12月27日(日)その4248★表紙選び

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撮影は川島浩之、フラメンコギター出身である。
もの凄いライブだったこともあり、好ショットがいっぱい。
珍しくセレクトに迷い、優秀なアドバイザーたちから容赦なき失笑を喰らった。
試行錯誤を捨て三日寝かせ、直観に立ち戻って決めた表紙ショット。
巻頭カラーmomentoにはホセ・ガルベスとの2ショットをセットで配した。

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2020年12月26日(土)その4247★開始前から延長

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『わたしの好きなアルテ』。
来年3月号から5月のリサイタルに合わせて今枝友加の三回連載。
早いペースですでに校了したが、ここで終えるにはあまりにも惜しい内容。
日本人にとどまらず、フラメンコを愛した
外国人すべてのバイブルになるかもしれない。
よくぞここまで踏み込んでくれたものだと編集者は泣きそう。
すでに続編交渉メールを打った。
連載のタイトル写真は大森有起、私の一番好きな友加さん写真。

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2020年12月26日(土)その4246★自由形年末

さあ、今日から大みそかまで
オールフリー型の
ラストスパートだよ!

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2020年12月25日(金)その4245★クリスマス

12.25金曜21時
風の谷@なう

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2020年12月25日(金)その4246★狭いながらも

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ここ三十年ほどは、犬の同居がオッケーかどうかで住まいを決めてきた。
いまの中野の住まいも、犬にも人にもそこそこ快適のようで、
写真は五年ほど前の日向ぼっこ。
先代ジェーも当代ロンも、家の裏の桃園緑道が大のお気に入り。

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2020年12月24日(木)その4245★特効薬

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スペインでバイラオーラとして生きる萩原淳子。
ヴィジョンを理解し、普通にやれば3~6か月で成果が顔を出す。
積み上げタイプの真摯な練習生たちが絶賛する人気実践講座。
写真は先ごろ国際写真賞を受賞した夫君のアントニオ・ペレス。
次号が最終回なのは惜しすぎる。
新企画あるいは続編などゆるゆるとキャッチボール中。

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2020年12月23日(水)その4243★すかさず連載

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編集者という奴は基本冷血動物だが、この石井智子の原稿読んで
モロ感動したのはそれが本物だったから。
潔い生き様がストレートに現れる文章。
2017年文化庁芸術祭大賞受賞、ようやくこの超大物の全貌が視えてきた。
すかさず大型連載を依頼し、6月号スタートの快諾。

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2020年12月22日(火)その4242★救い

この先どうなるのか、
いつ舞台に立てるのだろうか、
日本にも帰れるのだろうか、
全てが不安の中私を救ってくれたのは、
自分と向き合う大切な時間、自主練の時間でした。

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『プロの自主練㉙』、待望のスーパー佳代ちゃん登場!

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2020年12月22日(火)その4241★知りたい数字

厚生労働省発表、
日本における新型コロナウィルス関連による
死亡者数は12月22日現在で2,944名。
では、死亡原因の全体の割合はどんな感じなんだろう?

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2020年12月21日(月)その4240★今井翼とアルテイソレラ

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どーしてまたこんなビッグイベントが実現したのか?
張本人にお書きいただくドキュメントは迫力が違う。
てゆーか、やってること自体の迫力が違う。

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2020年12月20日(日)その4239★具体的に学ぶ

「それらしいことをするんじゃないの、それをするの」    
(パセオフラメンコ12月号『和己も歩けば㉙』より)

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こりゃ違うぞと、日本式儒教文化に疲れた人や
呆れた人がフラメンコの扉を叩く。
「それをする」ことと「それらしいことをする」ことは、
ほぼ180度違うことを知る。
梶山彩沙『即興で踊る』や大沼由紀『D線上のアルテ』で、
その続きを具体的に学び始める年末年始。(65歳/元ギタリスト)

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2020年12月19日(土)その4238★師走なら手を叩こう

ダブル締切、風邪と検査、歯抜き酒抜き、鬼滅の販促、
涙の宴会自粛、猛ダッシュ準備・・・
何かと国破れて山河ありの2020師走。
土日のパセオ篭もりでトンネル開通の見込み。
仕事納めは大晦日、締めのチャンコの味付けは「おお、味噌か」(TT
まあしかし、後悔よりは航海だよねえ

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2020年12月19日(土)その4237★夕暮れのアルハンブラ

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「東京芸大卒業後、単身スペインに渡り、祭り周りのテキヤ業でしのぐ」。
名著『おれたちがジプシーだったとき』でも知られる石井崇画伯。
パセオ創刊の頃にはすでに、押しも押されぬスペイン絵画の巨匠だったから、
アプローチも恐れ多かった。
一挙に増やしたハードにして有益な上達講座とのバランス上、
気さくで深い〝癒し〟が1点不可欠となり、
ダメ元で絵画連載をお願いしたら快諾くださった画伯
。生理的にも精神的にも、すでにパセオの屋台骨となっている。

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2020年12月18日(金)その4236★パセオ新年号

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制作してて、こんなに楽しかった号は初めてだな。
初の臨時休刊(6月号)を決めた翌日に内容を構想。
締切前のアクシデントや偶然のチャンスやらで生命力は増したと想う。

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2020年12月17日(木)その4235★ほんとうのトロイカ

歯痛とともに、ロシア歌謡マイブームは続く。
ナイスアレンジと圧倒的歌唱力。
歌うは『トロイカ』。
日本では楽団カチューシャの快活なテンポと歌詞がおなじみだが、
原曲は救いなき哀切
大金持ちに恋人を奪われた若い馭者の嘆き。

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2020年12月17日(木)その4234★愛国リビドー

岸辺に立ちて歌う、
凛々しき麗しきカチューシャ
朝から歯抜きで戦意喪失のおっちゃん、
異郷の愛国リビドーに戦意高揚
ロシアの軍隊エンタおそるべし!

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2020年12月17日(木)その423233★復活戦

PCRに気を取られてうっかりしてたが、
明日金曜は歯医者さんで抜歯する日だった。
まあ、大口開いてればやがて終了するし、
戦意喪失の場合は予定の仕事を半分だけ片付けて土曜に回そう。
去年の今ごろは白内障の手術だったが、視力は0.01⇒0.4となり、
術後の日常はウソみたいに楽になった。
今回もそれが期待だが、保険が利かねーので、
2ヶ月分の年金が丸ごと吹っ飛ぶ(TT

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2020年12月16日(水)その4232★絶好調

ひととーり悪事も極め、
犬付き合いも人付き合いも達者なもんで
ひとりロンさん、絶好調だわ

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2020年12月16日(水)その4231★悲観的楽観

今日でさえ何とかなったんだ、
明日だってきっと何とかなるさ・・・
こーゆー悲観的楽観は昭和三十年前後の世代に特有なんだってさ

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2020年12月16日(水)その4230★ライディーン

たまたまメっけた。
懐かしいなあ。
今や古典であるよ。

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2020年12月15日(木)その4229★人想う年末

残り半月かあ。
ここへ来て恒例の忘年会もバタバタと休止または延期となったが、
これはこれで仕切り直す楽しみが生じる。
人を想うしっとりとした年末というのも、
永い目で観れば案外いいアクセントになるのかもしれない。

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2020年12月14日(月)その4228★後白河状態

今しがたお医者さん経由でPCR陰性を確認。
免疫派だが、トータルな正解は不明ゆえ、危機感も安堵感もない。
ただ、仕事ができるのはうれしいし、酒抜き週間とカブったのもラッキー。

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2020年12月13日(日)その4227★待機中

常時平熱、ときどきクシャミのハナっ風邪は徐々に快方に。
きのうのPCR検査を受け、自宅に籠もり、
監禁要請に備え荷物をリュックにまとめ、
やれるとこまで本誌台割中(2021年8月号~12月号)。
本日連絡が来れば陽性~出頭、なければ陰性で明日医院で決済とのこと。
初めて垣間見る医療現場は、スピーディでキビキビしてて、
おれもなんか手伝いたくなった(犯人談)

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2020年12月12日(土)その4226★妖精と院政

軽いハナっ風邪で行った医院の推薦(?)を得て、
近くの保健所でPCRを初体験。
分単位の予約制なので待ち時間はゼロ、検査は10秒ほど、
費用は無料で、結果は翌日だと云う。
陽性ならば即入院、またはホテル療養となるが、
ここまでの段取りは素晴らしく合理的。
翌日曜のお知らせはウワサの妖精さんが運んで来るのだろうか
後白河さんなら院政なんだが・・(つづく)

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2020年12月11日(金)その4225★挑戦の意味

アルトサックスによる無伴奏バッハ
原曲はヴァイオリンやチェロなど弦楽器。
たいへんな労力を払っても、木管や金管で吹奏する意味。
それが明確に現れたジャイアント・ステップ!
ひゃあ、とんでもねえクオリティ!

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2020年12月9日(水)その4224★腕が鳴るなり

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2月号(1/20発売)は年末年始進行という締切が繰り上がるスケジュール。
ページ割付の名手・井口の腕が鳴るなり最終調整。

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2020年12月9日(水)その4223★不変の実力

それが夢であることを薄々感じつつも、
次々と現れる美しい光景の感想を
せっせとPCに打ち込む夢を見た。
作文の断片を幾つか覚えているが、そりゃもうヒドい。
夢の中でも実力は不変であることが実証された。

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2020年12月8日(火)その4222★D線上のアルテ

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コロナ逆用の集中力を頼りに、
花の中野の新アジトに潜伏すること約半年。
その第一次通過点とも云うべきパセオ新年号が午前中に届く。
減量と並行していまだ改編半ばだが、
フラメンコの心と技そしてアフィシオンの充実をメインに、
一方で初級上級を問わない親しみやすさを心掛けている。
制作者ではなく一読者としてじっくり読み込む。
ああすればよかった、こうすればよかったという制作者の邪心はこの際無用で、
多くのアフィシオナードにとってこの本のいまの現実が、
ランチ1回分あるいは月800円の支出に値するものなのかどうか?
ただ1点のみをジャッジ。

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2020年12月7日(月)その4221★こいつのことだす

自滅の八重歯 (・∀・)

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(↑)こいつのことだす

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2020年12月6日(日)その4200★マジな振りして

手に汗握るNHK杯好勝負、
先ほど羽生九段が際どく渡辺名人を制した。
プロならば当たり前。
ここ四百年ばかり積み上げ続けたそういう真理が、
ガラガラ音を立てながら崩れつつある将棋界。
いや、今やあらゆる世界に同じような変化が生じつつある。
キーワードはAIあるいはコロナなど。
そこに絶望を感じるのか、逆に希望を見い出すのか。
どう捉えるかは自由。
寂しさを振り切り、多少の強がりとともに、私は後者。
てゆーか、マジな振りしてサボってねーで、早よ仕事行けや

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2020年12月6日(日)その4199★タローちゃん

流麗にして骨のあるバッハ弾き、
その名もタローちゃん。
編集部の朝バッハチャート現在第一位!

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2020年12月5日(土)その4198★攻防の基本

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五十数年前、毎週土曜の晩はTVドラマ『逃亡者』
(デビット・ジャンセン主演)に一家そろってカブりつきだった。
のちの『超人ハルク』もそれ系だったな。
いまも逃亡系の夢が多いのはおそらくそこらへんに由来する。
今日明日は渡辺謙さんで『逃亡者』前後編、
ハリソン・フォード版の焼き直しだという。
あれも五回は見たな。
逃げてるだけじゃダメ、受けながら攻める基本を学ぶ秋の夜長。


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2020年12月4日(金)その4197★同名異種

ヒアルロン酸=肌の乾燥を防ぎ、ハリを回復する
非あるロンさん=意味もなくカーテンに穴をあける(写真参照)

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2020年12月4日(金)その4196★悪事の前兆

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一見穏やか、このようなアイレの場合、
少なくとも三つ以上の悪事を企んでいる。
だが、奴の行く手を阻める者は誰もいない。

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2020年12月3日(木)その4195★写真左から

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四十年来の旧友を訪ねる、
新幹線開通時のGoTo金沢いい日旅立ち。
写真左から組長、マフィア、トムクルーズ、渡世人。

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2020年12月2日(水)その4194★密謀

1980~1981年、毎日新聞に連載。
1982年毎日新聞社より刊行。

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信長没後から天下分け目の関ヶ原までを描く上下巻の歴史大作。
三十代、四十代に読み、今回は三度目。
史実の淵に潜む不可思議な謎に、藤沢周平が真っ向挑む。
「一国の覇者」とは何者か? 
鋭く冷静な考察からは、日本のみならず古今東西、
人の世の権力構造図式が明快に浮かび上がる。
しっかり読んだつもりだったが、ちっとも読めていなかった
(血肉化できてなかった)ことに今さら気づいて、わしゃ腑抜けかとやや消沈。
迂遠な私にはふさわしい、コロナ下の知恵と覚悟を改めて整備する通低コンパス。

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2020年12月2日(水)その4193★犯人

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カーテンの足の部分に注目。
犯人はこの中に居る!

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2020年12月1日(月)その4192★都電屋

親もなければ家もない。
背中にしょうのは妹らしい。
江戸の町をさまよう私たちを悪ガキどもから救ってくれたのが正太。
彼の家に連れられ、そこで私たちは家族同様に育てられる。

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家業は「都電屋」、江戸の街に電車を走らせるその元締らしい。
歴史の時間的誤差を除けばリアリティは満載であり、
見憶えのある風景の中に電車のレールを敷く作業に没頭する夢のような毎日。
富士山の大噴火やら、出没する通り魔との闘いやら、エンタも盛り込まれており、
目覚めた朝には、もうちょい観せてくれやあと呻いた。

 



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