フラメンコ超緩色系

月刊パセオフラメンコの社長ブログ

しゃちょ日記バックナンバー/2019年3月

2019年03月21日 | しゃちょ日記

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2019年3月31日(日)その3459◆オイル切れ

土曜全休のツケ、とりあえずメール返信40本ほど。
そして重たいメールが残り6本。
仕事前にすでにオイル切れだが、
構ってもらえるうちが華にてござろう。

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2019年3月29日(金)その3458◆ご自愛

いつまで続く連チャン呑み会 ご自愛ください、おれ         

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2019年3月28日(木)その3457◆油断

締切のアリ地獄からひとまず脱出し、
これからはもう少し肩の力を抜いてゆこう!と決意した瞬間、 肩に力が入った。

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2019年3月23日(金)その3456◆エバの新作

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エバ来日公演。
明日土曜は有楽町・国際フォーラム取材。
里アンナさんの世界とどう協働するのか?
あれこれ想像するのも楽しい。
外来公演なのでおやつは350円まで。

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2019年3月22日(木)その3455◆便利なものはみんな悪魔

平和の価値はダントツ。
この時代、あらゆる宗教は集団化を放棄し個人裁量化へ、また多様性は受容の方向で。
諸ルールを磨き、いじめや殺しはやめにするのが人類の矜持。
便利さはもういいから、AIには諸ルール磨きを。

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2019年3月21日(木)その3454◆平和

朝からバッハ(グールド)三昧。
電話も来客もないので仕事がはかどる休日は天恵。
グールドBGMの自由奔放が作業を助けてくれる。
もうあと一仕事で、パセオ5月号の入稿準備完了。
そして明日からは6月号に全力投球。

今宵は鳴神響一新刊とともに極楽湯船にとっぷりつかり、
麦酒~ぬる燗をやっこ・イカ刺しで晩酌、
名人・小三治の独り至芸に酔うの段取り。
落語界のマイレーナとはこの方のこと。

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2019年3月20日(水)その3453◆落日の哀しみ

落日の哀しみ。
とうとう最後の時はやって来る。
今シーズン『相棒』最終回。
万難を排し、ジャスト20時、
テレビ前に正座の段取り。

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2019年3月17日(日)その3452◆強い!

羽生さんNHK杯優勝!
七大タイトルすべてを失ったが、底知れぬ強さは健在。
棋史に残るであろう謎の〝4三歩〟が強敵・郷田九段の猛攻を誘い、
強烈なカウンターを決め大差で勝利した。
〝4三歩〟で羽生さんは負けたと思った。
しかし、その着手は将棋に新しい伝統をもたらす可能性を秘めていた。
全国の将棋ファンが注目する短い持ち時間の大勝負で、
そこに踏み込む英知に唖然とする日曜午前。

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2019年3月16日(土)その3451◆やがて上達ホトトギス

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3/20全国大書店発売、でも送料無料で年間定期購読が
ずっとお得な月刊パセオフラメンコ4月号。
おもろくてやがて上達ホトトギス!をコンセプトに、
この改編でそこそこ質的アップを実現したが(自画自賛)、
自我爺さんの編集長はいましばらく暴れる見込み。

5月号から佐藤浩希(大沼由紀との交換エッセイ)と
井上泉(フラメンコ野みち)の新連載スタート!
6月号から白井盛雄が『バモス』(全国の地元フラメンコチーム紹介)の
連載ホスト役に!
7月号から福久達哉の『カンテフラメンコ最後の巨匠たち』と
東敬子スペイン版インスタグラムがスタート!
8月号から巻頭カラー超イカすヴィジュアル新連載!
9月号からヘレス在住・小里彩の新連載スタート!
10月号から3号連続で、フラメンコの過去現在を検証し未来を考察する
エンリケ坂井『フラメンコ過去現在未来』!
そして来年4月号からはいよいよ、
赤丸急上昇の人気作家・アフィシオナード鳴神響一(タイトル画は大和田いずみ)
による連続フラメンコ小説スタート!

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2019年3月15日(金)その3450◆マルティネーテ

無伴奏で、特定のリズムを持たず歌い手の感性で自由に歌われるマルティネーテは、
フラメンコで一番原始的な、人間の本質を丸裸にする曲種です。
飾りは要りません。必要なのは繊細な心。その細い感情の糸が切れた時に、
保っていたそれが崩れた時に、何かが溢れ出て、
その声は巨大な力で否応無く辺りを埋め尽くすのです。
そして濁流のうねりの中で、私達はセギリージャの深淵へと押し流されていきます。
何かを模索する様に動き出した踊り手の指や足は、
そうして怒涛のクライマックスへと突き進むのです。

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定期購読者にはフライングで届く3/20発売号、
東敬子『貴方の知らないマルティネーテの世界』その冒頭。
根強い人気のこのヌメロ・シリーズだが、今回も中級からプロの方々まで、
この難曲に対する新たな発見に小躍りすることだろう。
毎回毎回スペインでも学ぶことの難しいニュアンスを、
歌詞を明快に紐解きながら、その核心に迫るアプローチにはいつも驚きと得心がある。
回し読みでもいいから、ステージに立つ方は必読!と断言しまくる。←(自我爺さん)

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2019年3月14日(木)その3499◆サパトス辞典

「公演の前に急いで夫に靴の色を塗り替えてくれるよう頼んだことがあったわ。
 夫は気持ちを込めて、少しずつ小さな筆でこのピンク色に塗ってくれたの。
 だからこの靴は特別大事にとっておいてある。
 私には分かる、そして感じるの、
 少しずつ塗ってくれた夫の"PINCELADITAS(筆あと)"を......」

  『サパトス辞典/時は流れ、記憶は留まる』より~マティルデ・コラル
           

パセオ4月号からスタートするサパトス辞典、その第一回目は「P」の巻。
靴の撮影と大物舞踊家へのインタビューは、やる気満々のアントニオ・ぺレス。
これまで数々の国際写真賞を受賞したアントニオは、
スペインで活躍するバイラオーラ萩原淳子の夫君でもある。
彼は連載はこんな前書きで始まる。
          
「この辞典は、女性フラメンコ舞踊家たちが自身の靴を通して語った
 フラメンコ観や彼女たちの記憶から紡ぎだした言葉で構成されています。
 今使っているものや履きつぶしてもう使わなくなってしまったものも含め、
 フラメンコの靴というのは時の流れや思い出、
 そこに凝縮された彼女たちの人生というものを
 私達に思い起こさせてくれるものなのです」

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2019年3月14日(木)その3498◆おもろいアンチョコ

いまさら聞けないフラメンコの常識。
パセオ3/20発売号からスタートする志風恭子の新連載『フラメンコって何?』
(本文カラー2ページ)は、むしろ編集長のための
実用新案フラメンコ辞典と云えるかもしれない。

云わずと知れた志風恭子はスペイン在住32年、
セビージャ大学フラメンコ学博士課程前期終了のフラメンコ仕事人である。
多忙な彼女を急かせに急かせた連載原稿は
すでに6回分のデザイン稿まで仕上がっている。
むろん本場スペインにおける近年のフラメンコ研究の成果も盛り込まれている。

4月号 ①フラメンコって何?
5月号 ②フラメンコの語源
6月号 ③フラメンコができるまで
7月号 ④ヒターノって?
8月号 ⑤駆け足でたどるフラメンコの歴史
9月号 ⑥カルメンとフラメンコ

私の意図を察した彼女は、これら基本テーマを読みやすく解りやすい、
そして面白い読み物に仕上げてくれた。
校正するふりをして、「えっ、そーだったの?」「ひゃあ、あぶねーあぶねー」
などと心の内で叫びながら、デザイン稿を食い入るようにのめり込む私を、
まるで教科書のアンチョコにかぶりつく猪のようだと人は云う。
断言しよう、そう、一年12回分の連載を読み終える頃の
私はいっぱしのフラメンコ通である。

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2019年3月13日(水)その3497◆見開き連載三本

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毎号鉄板のクオリティを保証してくれる、
パセオの見開き連載三本について、
せしめたばかりの上等スコッチ片手に、
今宵は存分に想いを馳せたい。

★東敬子の『フラメンコのいま』
スペイン在住フラメンコジャーナリスト。
溢れる愛の辛口評論で、本場スペインのフラメンコを解き明かす
鮮やかなタッチからは、信頼に値する誠実さが滲み出る。
タイプこそ違え、彼女の音色は先日他界された名匠ドナルド・キーンを想起させる。
最新四月号のテーマは『スペイン国立バレエ団の軌跡』。
わずか七年で世界トップクラスの舞踊団に躍進させたナハーロ監督の手腕、
そして昨年12月マドリーにおける、すべてソールドアウトだったという
設立四十周年公演シリーズの模様を余すとこなく伝える。
この連載の愛読者はスペイン人よりフラメンコに詳しい。
だってスペインにフラメンコ専門誌はないから。

★白石和己の『和己も歩けば・・フラメンコの森で』
 全体に柔らかで優しいが、痛みから目をそらさないシャープな踏み込みは、
日本人病とも云える朱子学の毒性から逃れ、底知れぬ共感性と善性に充ちている。
回を重ねるごとに、この連載を心の拠り所とする読者層は着実に増え続ける。
意外なことに私を含めたおっさん連中も多い(汗)。
本当は自ら考えたいことだが、身近に善き詩人がいるなら、
遠慮なくヒントをもらっていい。
十話目となる今回は『幻影?』というお話。
毅然としながら理路整然と「だからフラメンコが好き!」と
しなやかに語れる女子たち(おっさんたちも)をきっと増やすに違いない。

★中谷伸一の『レトラから見るヒターノの世界』
 若き日はパセオ編集部で敏腕をふるった硬派ライター中谷伸一、
あのエンリケ坂井も一目置くツワモノである。
まったく奴には手を焼いたものだが、ここまで来たならチャラである。
レトラ(歌詞)からヒターノの原風景を垣間見るこの物語は、
河口から水源地を遡るかのようなロマンティックな趣きがある。
そしてどこまでも渋い響きに徹するのが彼の流儀だ。
37回目を迎える今回は『タランタの呻(うめ)き』。
例えばこうした具体的なイメージを豊かに内包することで、
バイレの質は自然と好ましく深化されて往くのではないか?・・だから連載は続く。

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2019年3月12日(火)その3496◆ソールドアウト

「一見地味だけど凄いのがいるから、一度観に来いよ」

パセオライヴを共催する老舗タブラオのオーナー(田代淳)のひと言がきっかけだった。大まかにはフラメンコ界を把握してるつもりだったが、知らないところにもの凄いアーティストがまだまだ存在していることを思い知った。
 その日エスペランサの通常クアドロに出演した小島裕子(ひろこ)は、フラメンコがフラメンコであるために必要な要素を万全に充たしたオーソドックスな踊りで客席を魅了し尽くした。そのおよそ一年半後の2017年10月、小島裕子はパセオライヴに初登場した。
 決してブレることのない基礎力の凄味ある優美。寸分の手抜きもない誠心誠意。ここぞと定めたクラシカルな核心を一生懸けて磨いてゆこうとする志は明快だ。超絶とは感じさせない自然な佇まいのテクニックは、ひたすらフラメンコそのものに己を捧げる姿勢と直結している。あらゆる瞬間に充実と洗練とインスピレーションがある。極めて舞踊的だが、明晰で美しいサパテアードがフラメンコ舞踊の魅力をダイナミックに炸裂させる。ソレアの重みがピタリと決まる心地よさ、嘘や誇張のないアレグリにも真っ直ぐな芯が視える。等身大で身近な誠実さの極みはやがて粋に転じる。
終演後の絶賛の嵐の中、こんな欲深い願望が聞こえてきた。
「うっとりするほどいいフラメンコ、いい人の踊り。でも、もう一歩鮮烈な真実が見たい、その底にあるものを見たい! 腹の中かち割って、その毒、見せてくれよ小島裕子!」 
      (月刊パセオフラメンコ2019年3月号より~小山 雄二)

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パセオフラメンコライヴVol.106
小島 裕子ソロライヴ
2019年3月14日(木)20時開演
於:高円寺エスペランサ
主催:月刊パセオフラメンコ&エスペランサ
★前売ソールドアウト、当日は立ち見数席のみです
【出演】
小島 裕子(バイレ)
モイ・デ・モロン(カンテ)
パコ・イグレシアス(ギター)
【演目】
1 プレセンタシオン マルティネーテ
2 タンゴス
3 ギターソロ
4 アレグリアス
5 カンテソロ
6 ソレア
7 フィン・デ・フィエスタ

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2019年3月11日(月)その3495◆まったくの偶然

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3/20発売、パセオフラメンコ最新号、
新連載をふたつ、対抗ページに配置。

新年号表紙が大当たりを獲った大和田いずみ画伯『フラメンコの泉』。
百年の実績を誇るフランスのサロン・ドートンヌ展に三年連続入選中、
上質をキープする、まったく新しいアプローチの魅力。
自身も優れた踊り手(MARUWAファイナリスト)であるところにも、
深い味わいと共感の理由があるだろう。

その右となりのページにはカリスマ・バイラオーラ大沼由紀による
エッセイ『ゆきは降る』。初回からいきなり、
ぐさりナイフが突き刺さるのが由紀さんらしい。
このスペースでは、最強のフラメンコ演出家&バイラオール佐藤浩希
(連載タイトル『広き門』)との頂上コンビによる交換エッセイを展開する。

いずみさんの『フラメンコの泉』、ゆきさんの『ゆきは降る』、
ひろきさんの『広き門』と、同じ見開きページに奇しくもある共通項が生じたが、
これらはまったくの偶然である。

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2019年3月10日(日)その3494◆唯一の特権

編集長ただひとつの特権。
   
期待と不安の交錯する沸点で、パセオ四月号の出来立て刷り上がりをめくる。
この三十五年、真っ白だったらショック死する瞬間である。
          
マイベスト座談会2018で、スペイン国立バレエ団を逆転で追い抜き
ベスト賞に輝いた〝新宿ガルロチ〟を表紙に。
(昨夏出演したエル・フンコ/撮影は近藤佳奈)
  
フラメンコの未来を展望する上でも、8ページ座談会は大収穫だった。
まに(白井盛雄)さん大活躍、具体的な近未来戦略が視えたので、
この号より小さく着手(VAMOS)。
6月号からは着想したまにさん担当で連載。

人気のスペイン人写真家アントニオ・ペレス「フラメンコの大地から」は、
『フィエスタ』テーマに6ページ特集。
「アルテとコンパスが写真家を一人の愛好家にする瞬間」
・・・う~む、充分に納得でござるよ。

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2019年3月9日(土)その3493◆逃げ足

あの頃は日曜午前のご近所ドッグランが定番だった。
ベンチに腰かけイヤフォンでバッハや落語に興じる私の周りを
うろちょろするんだが、自力でベンチに登ることはできない。
なにせ猫より小さい、2キロあまりの小犬である。

弱いくせにナマイキだから、大きな犬に突っかかることも多い。
あるとき、三倍くらい大きい柴犬にちょっかいを出し、
やがて追い掛け回され、全速力で逃げまわりながら、
私の座るベンチめがけ、だあああっ!と中空を泳いだ彼は、
楽々とベンチに飛び乗った。
なんだよ、やれば出来るじゃねえかよ。

はあはあ息を切らせながら私を見上げるジェーは、生涯初の快挙、
100%達成感のドヤ顔である・・・正真正銘こいつアホやねん。
類は友を呼ぶのか。
弱いくせにナマイキで逃げ足だけは速かった昭和四十年代の100%危ねえ青春が、
とめどなく走馬灯を爆走する。

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2019年3月8日(金)その3492◆カメラを止めるな!

期待値はゼロ。
パセオ5月号入稿ラッシュでぐったりよれよれ遥かなる家路(徒歩五分)を
辿り帰宅すると、なんと、あの話題の映画が始まるところだった。
『カメラを止めるな!』。
制作費300万、文句なし、めし喰う間もない傑作だった。
やれば出来るさ、、、ほんとだなあ。

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2019年3月7日(木)その3491◆バッハふみふみ

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春の夜の雨上がりは、
やっぱこれだわ。
イタリアンコンチェルト的、バッハふみふみ。
レモンたっぷりのカンパリソーダ、
肴は酢キャベツにオリーブ。

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2019年3月5日(火)その3490◆冤罪

 近ごろの同級会では
「汚れた天使」を通り越し
「気さくな悪魔」との異名をとってる

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2019年3月4日(月)その3489◆奥の細道

パコ・デ・ルシアに導かれ十代でフラメンコの普遍を知ったが、
そのまた奥の細道が在ることを知ったのはパセオ創刊後の三十代前半である。
言葉というのは逆に壁を作るものだが、言葉によって視えてくる狭い入口もある。
極右プーロの外国人アフィシオナード、ドン・ポーレンの名著
『フラメンコの芸術』が私にとってのそれだった。
そして、その僥倖の導火線となったのは、三十余年前に初来日した
カンテプーロの鬼神マヌエル・アグヘータであり、
ペペ島田とともに鬼神のギター伴奏を務めたエンリケ坂井による
池袋カスコーロ・伝説のライヴだった。

プーロフラメンコの化身・エンリケ坂井師の最新CDが、
早ければ五月連休明けにリリースされる。
待ちに待ったこうした機会にエンリケさんとサシのガチ対談をしたかったのだが、
三月号エンリケ・今枝対談で大いに気がすんだものだから、
ならば今回、出来るだけ多くの本物たちによるアルバム短評を
ふんだんに頂戴したいと想い至ったのである。
合計13の短評は5月号と7月号に分載するが、
以下のストロングラインナップ(ラストのボケ助を除く)の了解を取りつけ
テスト盤を送付し、ラブレターの返信を待ち焦がれる憧れ気分な日々。

【5月号/4・20発売】表紙/CAFコンクール優勝者
〇加部 洋(ギタリスト/アクースティカ代表)
〇白井 盛雄(本誌ライター/6月号より連載執筆)
〇井口 由美子(本誌編集者)
〇福久 龍哉(アフィシオナード/7月号より連載執筆)

【7月号/6・20発売】表紙/エンリケ坂井
〇濱田 滋郎(日本フラメンコ協会会長)
〇大沼 由紀(バイラオーラ)
〇佐藤 浩希(バイラオール)
〇川島 桂子(カンタオーラ)
〇今枝 友加(カンタオーラ)
〇東 敬子(スペイン在住/フラメンコジャーナリスト)
〇原 善伸(洗足学園音楽大学・大学院ギター科客員教授)
〇中谷 伸一(ライター/本誌『名盤探訪』執筆中)
〇小山 雄二(本誌編集長)

こういうスケールのCD評特集は見たこともないので一度やってみたかったのだが
諸問題あり、エンリケさんだからこそ踏み切れた。
読みたい本を創る強運は、いましばらく続く見込み。

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2019年3月3日(日)その3488◆問われる実力

さくら待つ時期は、抵抗の術なくこころが弾む。

うっかり西行シンドロームに陥る朝湯あがりのBACHタイムは
ヘ短調のキーボード協奏曲。
水面に舞う桜吹雪をカツァリスのタッチがさらさら、ふんわり描く。
都内十数ヶ所、満開と散り際を独り歩き巡った
四十代の悲喜交々が等しく懐かしい。
桜の輪廻をいまどう観るか、老いぼれの実力が問われる。

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2019年3月2日(土)その3487◆花も嵐も

昨晩は母校近くの老舗ちゃんこ屋にて、
高校同期・腐れ縁男子六名に謎のゲスト美女一名で、
年に数度のドンチャン騒ぎ。
同期とは45年、ちゃんこ紫鶴とは40年の付き合いだから、
ともに人生の三分の二ほどを歩み過ごした計算になる。
日常の無用な沈殿をすっきり洗い流す懐かしの故郷の恩恵。

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さて、本日夕刻よりMARUWAコンクール本選。
とうに締切を過ぎた4/20発売号に、表紙に起用する優勝者の取材記事
(終演後インタビュー・関範子/舞台撮影・大森有起)を掲載するので
何かと慌ただしいが、僅かでも出場者の緊張と勇気に想いを馳せるなら、
花も嵐も何のそので乗り切れるはず。