フラメンコ超緩色系

月刊パセオフラメンコの社長ブログ

しゃちょ日記バックナンバー/2015年11月②

2015年11月01日 | しゃちょ日記

06雄二.jpg

─────────────────────────────────────
2015年11月30日(月)その2386◆師走はタイトに

パセオフラメンコ2月号(1/20発売)は年末年始進行で、
いつもより十日ばかり締切が早い。
ライター、カメラマン、編集、デザイン、校正、
印刷、配本が一丸となって、正月休みを捻出するわけ。
そんなんで12月の忘年会は五本、
ライヴ取材は三本とタイトに絞り込んだ。

1210(木)高円寺/パセオライヴ12 Ⓒ石塚隆充
1211(金)代々木/カデーナライヴ Ⓖファニ・デ・ラ・イスラ
1222(火)高円寺/パセオライヴ13 Ⓒエル・プラテアオ

タカミツのロルカは全国ツアーの千秋楽。
みんな知ってる懐かしいロルカのフラメンコにどっぷり浸かりたい。
フアニのライヴにはアルバロが参加の予定だった。
おそらくまだ死んだことに気づいてないアルバロは、きっと駆け足でやって来る。
プラテアオの初ソロライヴは、豪華協演者たちと
ガッツリ年末を締めてくれることだろう。

石塚隆充/2015ロルカ.jpg

─────────────────────────────────────
2015年11月29日(日)その2385◆マイレーナ

ジャワカレーをベースに、ゴールデンやディナーやこくまろを気分でブレンドする。
ここ十年、そんなふうにカレーを作ってた。
ところがある時、気まぐれに100%ジャワカレーで作ってみた。

めっちゃ旨かった!

それは、さんざんポップスを聴いたあと、
アントニオ・マイレーナを聴く感触によく似ていた。
以降わが家では、プーロなマイレーナ・カレーが定番となった ( ̄▽ ̄)

アントニオ・マイレーナ1.jpg

─────────────────────────────────────
2015年11月28日(土)その2384◆休暇

「杉浦日向子/風流江戸雀」をじんわり湯船で満喫し、
ストレッチしながら「パンドルフォ/BACH無伴奏チェロ組曲」をとっぷり聴く。

杉浦日向子/風流江戸雀.jpg パンドルフォ/バッハ無伴奏チェロ.jpg

本日テーマは非生産性。
おおむね達成できそう。

─────────────────────────────────────
2015年11月28日(土)その2383◆落とし込み

ちょっとだけ昼寝のつもりが、三時間爆睡。
心配顔のジェーに起こされなければ、さらに眠り続けたことだろう。
              
この二週間、凄まじいイベントが続いた。
何せ相手方のパワー&エネルギーが人間業を超えている。
人間の平均を若干下回る私は、持ちこたえるだけで精一杯だった。
今さっき日記で振り返り、ひと通りの整理をつけたところ。

いただいた山ほどの贈りものを、自分の中にどう落とし込んでゆくのか?
それをこれからの日常に、どう反映してゆくのか?、そこが肝である。
とりあえず、これから晩めしの買い出しに行くのだが、
そうした結晶を晩のおかずにどう反映すべきか?、
まずはそこからである。で、この場合どーすりゃいーのか?

23.jpg

─────────────────────────────────────
2015年11月28日(土)その2382◆スペイン・フェス

昨晩はエル・シガーラ東京公演。
終演後は元地元・代々木八幡〝どさんこ〟で、
この秋の超多忙に一区切りをつけたよ。
トモちゃん、アッちゃん、かまちゃん、
最低過ぎる下ネタのオンパレードありがとう!

さて、今日から二日間、代々木公園のスペインフェス
パセオからはさとうみちこが取材、
大納言(おぐら編集長)も顔出しするとのことだが、
わしゃ二日間の夏休みとらしてもらうがな。

map.png

──────────────────────────────────────
2015年11月27日(金)その2381◆打ち上げ

この夏ラスベガスでも成功したエル・シガーラ。
三度のグラミー賞受賞歴がある。
最も聴きたいライヴ未聴の超大物カンタオール。
19時渋谷オーチャード。
パセオ忘備録担当は若林さくさく堂。
ハードだったこの秋を、待望の生シガーラで締めくくる。

シガーラ/神.jpg

週明けが怖いが、週末は久々に連休をとる。
終演後はこの秋の独り打ち上げ、
元地元で酔いどれる予定 ( ̄▽ ̄)

─────────────────────────────────────
2015年11月27日(金)その2380◆ドロドロに明るい

12191860_1655684194717115_2963779399091964283_n.jpg

まったく(笑)、この舞踊団は絶対に観客席を裏切らない。
佐藤浩希指揮アルテイソレラ『無限』。

国際紛争の根底にある経済闘争。
そのまた最深部にある人間本能。
『無限』はその最深部に達する。
キレイ事を廃絶するドロドロに明るい人間讃歌。

音楽陣と群舞の自立協働のアンサンブル。
生(鍵田真由美)と死(大沼由紀)の切実な対話は、
人間誰しも避けては通れぬ関門。
いわゆるフラメンコから遠ざかる真性フラメンコ。

終わらせるのが惜しい本日最終日。
ウソは云わない。
万難を排し、往くべしっ!

─────────────────────────────────────
2015年11月26日(木)その2379◆がんばれオレ

さあ、今日明日はこの秋の公演超ラッシュのラストスパート。
今宵は、大沼由紀が客演するアルテイソレラ待望の新作(日本橋劇場)。
明晩はグラミー賞エル・シガーラの東京初公演(渋谷オーチャード)。
その前に、パセオ新年号のモノクロ最終入稿と
2016年カレンダーの入稿があるだがよ ( ̄▽ ̄) 

diego_el_cigala_0731_flyer.jpg

─────────────────────────────────────
2015年11月26日(木)その2378◆やはり

クロード・モネ/日没.jpg

いま帰った。

アルバロのオメナヘ。
やはりやってよかった。
泪雨の中、およそ200人が参列し、
およそ250人分の献金をご遺族に手渡すことができた。

主だったアーティストたちの多くが参列。
集いを締める小島章司の言葉に、参列したスペイン人たちが涙していた。

アルバロの功績がそのまま還ってきたことに、多くを学んだ。
やはり人生はそういうことなのかと、発見すべき核心が視えた。

12250005_922749454471995_4426881450012898162_n.jpg
(左からフアニ・デ・ラ・イスラ、田代淳、私、ダヴィ・ラゴス)

─────────────────────────────────────
2015年11月25日(水)その2377◆泪雨

アルバロへの想いだけで今宵催行する、シンプルなオメナヘ。
雨降りかもしれないが、送り雨だと想えば、それもまた粋ではないか。

アギラール・デ・ヘレス.jpg

アフィシオナード有志による 
アギラール・デ・ヘレス(アルバロ)を送る会          
日時◆本日 11月25日(水)18時半~21時半
会場◆ 高円寺・エスペランサ
(居残り組は21時半より同所で自費呑み。11時半閉店まで私も付き合います)

ダヴィ・ラゴス、フアニ・デ・ラ・イスラ。
アルバロを愛したチョー甥っ子たちも駆けつける。

─────────────────────────────────────
2015年11月24日(火)その2376◆男と女

女子会ノリに付き合うのがシンドくなってきた。
仕事も私事もそれはいっしょ。
そこで今さら、オヤジ会のノリのウザさに気づく。
おれも立派な犯人だったのだと。
男と女の世の中。
互いに特性を発揮する混合対等がいい。
死ぬ前に気づけてよかった。

男と女DVD.jpg

─────────────────────────────────────
2015年11月24日(火)その2375◆生理的衝動

朝からベートーヴェン。
めったに起こらぬ欲求なので、その気まぐれに乗ってみる。
ならばコレだろうと、目覚めの朝湯を切りあげる。
  
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第五番『皇帝』
ラドゥ・ルプー(ピアノ)/ズビン・メータ指揮イスラエル・フィル

ルプー/皇帝.jpg

冒頭の虹色スケール、書斎のステレオで大きめに鳴らす次の瞬間、
何ごとですかいと駆けつけるジェー。
「勇気の華」を象徴するような名曲だが、
ルプーの演奏コンセプトはそれと異なる。
彼の描く主人公は、真摯にして繊細な抒情詩人だから。

明日からのパセオ新年号最終入稿と三連チャン
(アルバロ~アルテイソレラ~シガーラ)に備え、
くたびれ気味な心身をほぐそうとする無意識の精神ストレッチか。
あるいは自分に欠乏するセンスを渇望する、この朝の生理的衝動 ( ̄▽ ̄)

─────────────────────────────────────
2015年11月24日(火)その2374◆嘘だと思うなら

「沖さん、行きます。 さくらホールからアルバロのご冥福をお祈りします」

諸事情あって世話役を引き受けたアルバロ追悼会(あさって水曜晩)と、
沖仁ライヴ取材(パセオ2月号・公演忘備録)がバッティングし、やむを得ぬ代打募集。

多忙にもかかわらず急きょ私の代打執筆を引き受けたのが、
冒頭のパセオライター若林さくさく堂。
人生意気に感ず! こんど一杯おごるからな(笑)

沖仁撮影.jpg

写真は沖仁さんの撮影。
ちなみに実際の私はこの百倍くらいグアポだ。
ウソだと思うのなら、あんたの感性はゼッタイ正しい。

─────────────────────────────────────
2015年11月23日(月)その2373◆アルバロのオメナヘ

アギラール・デ・ヘレス.jpg

アフィシオナード有志による 
アギラール・デ・ヘレス(アルバロ)を送る会

日時◆ 11月25日(水)18時半~21時半
会場◆ 高円寺・エスペランサ

アルバロへの想いだけで催行する、シンプルなオメナヘです。

アルバロの葬儀費用の一助として、入口にて一口5,000円の献金を受け付けます。
お預かりした献金は、当晩その全額(経費0円)を
そのままアルバロの親族に贈呈いたします。

記帳、領収書の発行、お返しの品、お清めの席の用意はありませんので、
あらかじめご了承ください。エスペランサの会場費用は無償です。
また、献花を捧げる方はお花をご持参ください。
(狭いスペースなので一輪差し程度のお花を)。
ご支援くださる皆様には、記帳の代わりに色紙(寄せ書き)に著名していただきます。

親族代表としてダビ・ラゴス、フアニ・デ・ラ・イスラの両氏が出席の予定です。
会場スペースに限りがあるため、また参列者多数が見込まれるため、
アルバロとのお別れのあとはすみやかにご退場お願いします。
(終了見込みの21時半より改めて、地味に小会を催す予定です。
 70人くらいは入れますから、お時間あったらどうぞ)

2015年11月22日

オメナヘ世話役 代表
 田代 淳
 和田 裕子
 松本 真理子
 小山 雄二

─────────────────────────────────────
2015年11月22日(日)その2372◆アレント

12247690_901007503309943_3547778348972984987_o.jpg

「どっかーん!」

スペイン国立バレエ団、ナハーロ新作『アレント』。
パセオの大納言(おぐら編集長)はアレントをそう評したが、
なんじゃそりゃ?と私は思った。
昨晩アレントを観て狂喜した私の第一声はこうだった。

「どっかーん!」

─────────────────────────────────────
2015年11月21日(土)その2371◆スペイン国立バレエ新作

ボレロ、セビリア組曲の鉄板Aプロを完売したスペイン国立バレエ。
会場販売中の月刊パセオも完売し、大量追加納入のめでたしめでたし。

12247171_900348616709165_8608263180793697833_n.jpg

今宵は渋谷オーチャードで、その新作Bプロを観る。
「アレント」「サグアン」については月曜のラジオ生放送でも
ガシガシ宣伝したのだが、殊にナハーロ監督作品『アレント』には期待が沸騰する。

ずいぶん前に招聘元から届いたそのCDを聴き、これはイケると思った。
スペイン舞踊の音楽というのは、あまり緻密に作り込まぬほうがいい。
実際の舞台上で舞踊と組み合わさって、その相互補完によって
初めて全体が完成されるというパターンが成功しやすいから。

クラシックバレエなんかだとその性格上、
緻密に創り込まれた音楽で成功するケースがほとんどだが、
スペイン舞踊は舞踊手が全員ミュージシャン(パリージョ&サパテアード)だから、
その機能が現場で存分に活かされる余白を持った音楽のほうが効果的という理屈。
その意味でもやっぱフラメンコ的だし、
それが国立バレエの強烈な現場臨場感の魅力の要因でもあるんだな。

─────────────────────────────────────
2015年11月20日(金)その2370◆ゼロとの比較

もしも宇宙が無かったら。
もしも地球が無かったら。

戦争もないし平和もない。
不幸もないし幸福もない。

悪い奴もいない、いい奴もいない。
あなたもいない、わたしもいない。
              
そうした状況との比較。
考えてみよう。

12274488_899697303440963_9008321133638794860_n.jpg

─────────────────────────────────────
2015年11月19日(木)その2369◆さらばアルバロ

冗談だよと笑ってほしい、という歌のフレーズがよぎった。

アルバロ急逝の報。
詳細はまだ分からない。

歌い手アギラール・デ・ヘレスが日本のフラメンコ界にもたらした恩恵。
その大きさ、深さ、豊かさを私たちは皆知っている。

アルバロと私は同世代。
腰を据えて語り合い、みっしり彼のことを書くつもりだった。
思い立ったら即やらねば駄目なのだと、改めて心に刻む。
だがどうあれ、彼が幸福な使命をまっとうしたことだけは分かっている。

12274220_899816290095731_5829646035866555208_n.jpg

─────────────────────────────────────
2015年11月18日(水)その2368◆フリーズギャグ

「かわいいねえ~!」

キャベツ、レタス、トマト、里芋。 
パセオからの帰り道、行きつけの八百屋の看板おばちゃんが、
足元のジェーを見ながらそう叫ぶ。
簡潔に理由を述べる私のひと言に、何故かおばちゃんは
大きく両眼を見開いたままフリーズしていた。

「飼い主に似たんだよ」

1794688_586703351407028_2118245058_n.jpg

─────────────────────────────────────
2015年11月17日(火)その2367◆はな

四年ぶりとなる森田志保の『 はな』その8。

一発で文化庁芸術祭賞を射止めたことは、
その舞台のクオリティと深淵に触れれば一発で分かる。
すでに森田志保は全盛期を迎えているが、その全盛期は弛まぬ深化を伴いながら、
彼女が死ぬまで続いてゆくことになるだろう。

パセオ忘備録(2月号)は関範子が担当。
初日を観る私は、どれだけ空っぽで舞台に臨めるか、のみが課題。

森田志保/はな10.jpg

◆森田志保フラメンコ公演「はな8」
2015年11月19日(木)、20日(金)
開場19:00/開演19:30 ※両日とも
<出演>
森田志保(バイレ)
Manuel de la Malena(カンテ)
Diego Gómez(カンテ)
Emilio Maya(ギター)
柴田亮太郎(ギター)
齋藤徹(コントラバス)
田嶋真佐雄/田辺和弘/カイドーユタカ/落合康介(コントラバス)
<会場>
座・高円寺2
<お申込み・お問い合わせ>
ShihoMorita.hana@gmail.com
Tel&Fax:0422-20-5898(トルニージョ)
<チケット料金>
全席指定
予約申込6,500円/当日券7,500円

─────────────────────────────────────
2015年11月16日(月)その2366◆絶好調

男二匹の気ままな生活がつづく。

木金土日月と今日で五日目か。
連れ合いは久々のスペイン。
残り火水木で金曜には帰る。

今日の午前中はFM世田谷に電話生出演。
会社に出てスケジュール帳を見るまで忘れとった。
まあ、不測の事態も大納言(おぐら編集長)が何とかするだろう(笑)

ライヴ・取材・呑み会以外はずっとジェーに貼り付き。
快食・快便・快眠、三途の川から生還したばかりの彼は絶好調である。
会社に行けばパセオや協会の仲間たちが何かと可愛がってくれるので、
家にいるよりずっと彼は楽しそう。
来客のたびにわんわん吠えて番犬の使命を存分にまっとうしている。
さ、これからジェーの晩めしじゃあ。   

09.JPG

─────────────────────────────────────
2015年11月16日(月)その2365◆時代遅れ

硬めの細麺、さっぱり醤油味。
トッピングは焼豚、シナチク、焼き海苔、長ネギがいいなあ。
毎日食っても飽きないラーメンがいい。

中野に引っ越してそろそろ一年、ご近所のラーメン屋を十軒以上まわったが、
ぎりぎりリピートは二軒だけ。
きついトンコツやどろっとしたスープが主流のようで、
ベテラン江戸っ子には手ごわ過ぎるよ。
ラーメンもカレーも自分で作んのが一番旨えってのは、
やっぱこりゃ歳のせいなんだろか? はい、そのよーです。

51eL6ONC2LL__SX347_BO1,204,203,200_.jpg

─────────────────────────────────────


しゃちょ日記バックナンバー/2015年11月①

2015年11月01日 | しゃちょ日記

─────────────────────────────────────
2015年11月15日(日)その2364◆立ち位置

暗澹たる現実。
マイナスの連鎖。
哀悼が呼び醒ますものはカミカゼと原爆の記憶。
そういう日本だからこそ可能な提案・行動とは何か?
大国迎合でも孤立でもない協働ヴィジョンからの逆算。

モネ/ブージヴァル.jpg

─────────────────────────────────────
2015年11月14日(土)その2363◆逃避行

蛇のような眼の坊主頭が、右手に血だらけの鎖鎌をぶら下げ不気味に笑う。
脇に横たわる男は打ち殺されているようだ。
そばで震えているのは男の息子だろう。
デパートにおける非日常的光景。
その子に駆け寄り左手に抱き上げ、客もまばらなデパートの通路を突っ走る私。
坊主頭と凶暴そうな配下数名に追われるが、
なぜか私の逃げ足はエイトマンのように速い。
階段を駆け下り地下鉄に飛び乗る。
この子の父親はなぜ殺されたのか?
とりあえずは警察だ。

私たちを聴取する刑事たちの態度が妙におかしい。
まるで私を犯人扱いだ。
危機を察した私は、子供を背負って警察を脱出する。
後ろから銃声が聞こえるが、私のスピードはおそらく時速100キロどころではない。
あの坊主頭と国家権力はおそらくグルだ。
こりゃエラいことになった。
自分の住まいも職業も正体も分からぬままの逃避行が始まる。
        
さて、これからどうするか。
その時、右手の路地から例の坊主頭一味が飛び出し、
いきなり私たちに襲いかかる。
再び私は子供を背負い全速力で逃げる。
もしかして俺は戦闘能力も高いのではないか。
ならばやっつけるか、いや、国家相手じゃキリがない、ここは迷わず逃げの一手だ。
ふいに背中の子供がおしっこと云う。
おう、わかった、オレも付き合うから、というシーンで目が覚める。

派手な展開のわりにショボい終幕。私の夢は全体構成が甘い。
エイトマンのような脚力は、現実の脚の故障の裏返し願望だろう。
子供は耳元で眠るジェーの気配の反映か。
坊主頭と警察の理不尽は、おそらく強引過ぎる国政の歪みを象徴している。
スリリングに怖い夢だったが、あと味はそれほど悪かない。
背中の子供のおかげで布団を濡らさずにすんだことだし ( ̄▽ ̄)
さあジェー、朝ション行くぞおっ!           

1エイトマン.jpg

─────────────────────────────────────
2015年11月13日(金)その2362◆三人会

昨晩は荻野リサのぶっち切りソロライヴ。
満員の来場者とともに極上ムイフラメンコと溶け合った。
起き抜けに洗濯機を回し朝湯を浴び、
パセオ新年号パセオライヴ欄にその〝楽屋裏〟を書き上げ、
ジェーの朝ションからいま戻った。

今宵は三人会。
ご存知プリメラのチコさん、先ごろフラメンコギター沖仁モデルを発表した
エスアイイーの林さん、それと私がつるむ、35年に及ぶ業界仲よしの
肩のこらない四季折々の定例行事。
勘定は順番に持ち回りで、今回はチコさんの当番。
目白あたりの昔馴染みの小料理屋だというから、絵図の如き妄想を期待してみる。

12219577_897421760335184_5306565955794681273_n.jpg

─────────────────────────────────────
2015年11月12日(木)その2361◆荻野リサ、立見席あり!

今枝友加、吉田久美子も参加!
いよいよ今晩20時、立ち見席若干アリ!
予約は ☎03-3383-0246まで。

フラメンコの華と粋を舞う天性の女性舞踊手!
荻野リサ ソロライヴ
(パセオフラメンコライヴ、早いもんでその11回目)

明日11月12日(木)20時スタート
(終演は21時10分頃、その後は通常営業)
高円寺エスぺランサ           
3,900円税込(わんドリンク付)
立ち見席予約:当日17時まで ☎03-3383-0246

【出演】
荻野リサ(バイレ)
逸見豪(ギター)
今枝友加(カンテ)
吉田久美子(パルマ)

12187902_896752520402108_6423200147074680300_n.jpg

(以下、月刊パセオフラメンコ2015年11月号より転載)
         
 五年前の夏のプリメラ祭で踊った荻野リサのソレアは、それが現実の出来事だとは信じられないくらいに日本のバイレフラメンコ史を超越していた。おそらく私はあんぐり口を開け、まるでフラメンコの化身のような彼女のソレアに見惚れていたに違いない。ああ、この若い舞踊家は間違いなく新時代のバイレ・シーンを切り拓いて往く人だと、フラメンコの霊感に充ち満ちたそのアルテの衝撃を胸に刻んだ。

 技巧をまるで技巧と感じさせない超一級のテクニシャン。ふわっと暖かな華からサクッと放射される黒く透明なペジスコ(粋なつねり)。2007年夏、24歳にしてフラメンコ協会新人公演で奨励賞を受賞し、いよいよ本格的にフラメンコ界に認知されるに至ったリサは、私たちの予測をはるか上回るスピードで成長・深化を続けていた。

 青春期にサルトル実存主義(ヴィジョンは遺伝・環境を凌駕する)の洗礼を受けた私たち世代はおよそ血統というものに無関心だが、七光りに頼ることなく美しい疾走を続けるこのサラブレッドには、異例の好奇心を掻き立てられるのだ。(小山雄二)
  
★荻野リサのメッセージ
 今回の企画、タブラオ・エスペランサでのソロライブでは小さい空間をどう生かして使うのか、そして生音だからこその良さ、を上手く表現出来たらなと思っています。
 歌い手の今枝友加ちゃんとは女同士でなければ出来ない曲も出来たらなぁ、と色々考え中です! ここ2、3年でソロライブや舞台を通して、自分が大切にしている曲や、好きなもの、小さな部分もこだわって音楽的にも考えた曲、そして自分を表現する上で必要だな、と思う曲が少しずつ引き出しに溜まってきたので、そういうもののいくつかを皆さんに観ていただければ嬉しいな、と思っています。
 そして、何か挑戦の曲も入れられたらなぁ、とも。エスペランサという、余計なものを削ぎ落としたフラメンコな空間で、メンバーと、そしてお客様とフラメンコな夜を過ごせるように、と思っていますので、皆さん是非観に来てください!

─────────────────────────────────────
2015年11月11日(水)その2360◆留守番

2002年11月11日生まれ。
わんわんわんわん。
ここらへんにも、わん力で勝負する彼の生き様が現れる。
そう、本日1111はジェーの満13歳の誕生日。

「ご自宅まで保たないかもしれません」

都内随一の治療設備を誇る親切な獣医さんの説得を振り切り、
各種チューブを外し死相の浮かぶジェーを抱えタクシーすっ飛ばし
奴の大好きな中野の我が家に戻ったのはこの九月末、
アンダルシア舞踊団公演当日の深夜のことだったから、
いまは元気に散歩や好物をせがむ彼の現状に、まだピンと来ていない。

その彼が神と崇める連れ合いは、彼の健康を見極め、
かねてからの予定通り明日から一週間渡西。
私と二人でパセオを行き来する生活に面喰らいつづけるであろうジェーの、
明日はどっちだっ?!
                 (『明日のジェー/望郷編』より)

30.jpg

─────────────────────────────────────
2015年11月10日(火)その2359◆昔も今も

女性を描ける男性作家。

その意味でも乙川優三郎は唯一傑出している。
私の好きな男性作家や思想家たちは皆、その部分が泣き所だったから、
彼の出現はそれまでの私の女性観を面白いくらいに覆してくれた。

だが、永らく抱き続けていたその感想が、
実は大甘だったことに気づくのはここ数年のことだ。
乙川は鋭く女性を描きながら、その実男性をも正確に描いている。
一方の性を際立たせるために、他方の性を小道具に使う手法は決して用いない。
つまり彼は女性のみに注目しているのではなく、
当初より人間全体を冷静な情熱をもって描き続けるアーティストであった。

正義のスーパーマンはひとりとして登場せず、
同時にまったくの悪人やダメ人間も登場しない。
時代小説の登場人物たちの多くは、過酷な運命に翻弄されるかのようにも見えるが、
実は混沌たる現代を生きる私たちの環境とそう大差はない。
表面上はともかくも、せいぜい三つ、
昔も今も〝生き方〟の選択肢はそうたくさんはないのだ。

「やがて土に還る」ことは、遅かれ早かれ誰もが約束されていることだ。
いつそうなっても悔いを残すことない人間の、
その現在進行形の在り方について、
彼はまるで遺書を書くかのような後のない誠実さで描き続ける。

乙川優三郎/逍遥の季節.jpg

(スペインと日本で活躍するバイラオーラ萩原淳子も推薦する『逍遥の季節』新潮文庫)

─────────────────────────────────────
2015年11月10日(火)その2358◆古典命題

 似たような身の上にありながら女が一生の浮き沈みを分けるのは、男が才覚と運で貧富に分かれてゆくのと違わない。杵屋のうらがいい例であった。彼女は飛び抜けた器量よしでもないのに二十五のときにどこが気に入られたのか身請けする男が現われ、以来商才を尽くして、いまでは自身が娼家の主となっていた。彼女にあって女郎にないのは欲ではなく、巧みに運を掴み取る知恵と気力であった。歳はもう四十を過ぎたはずだが、うらは並の町女房とも違い、いまでも人生の盛りを生きているような瑞々しさを感じさせる。肌を磨いて高価なものを身につけるわけでもないのに、表情には艶があって若々しい。
「生きるのが商売だから」
 とうらは軽く言ってのけた。

           乙川優三郎『講談社文庫『夜の小紋』より

乙川優三郎/夜の小紋.jpg

日本における21世紀最良の小説家だと、私個人は心得ている。
真の実力者が正当な評価を受けないことは古今東西の常だから、
世の中が狂っているとも思わない。
その作風を暗いと感じるか、いやむしろ明るいと感じるかは読み手次第だろうが、
そのリアリティには信頼に値する深淵がある。
本当のことを書けば小説は売れないし、そのことを熟知しているのは乙川自身だろう。
この短編集『夜の小紋』は、乙川優三郎入門には最適に思える。
と同時に、「無人島に持ってゆく一冊」という古典命題を想い起こす。

─────────────────────────────────────
2015年11月9日(月)その2357◆落伍者への道

「小山さんのリズムって、落語なんじゃない?!」

そこそこ売れっ子コピーライターが、私のしゃべりや文体をそう分析する。
人生の落伍者たるこの愛すべき先輩(自称出版社社長)に対し、
情け容赦ない追求は勘弁してほしいが、思い当たる節がないわけでもない。

12191887_895895433821150_6749296334289161030_n.jpg

ひとり単純作業に精出すときなど、BGMにお気に入りの落語を選ぶケースが多い。
すでに何百回も聴きまくった噺だから、
あらゆる細部までガッツリ記憶しているわけで、
具体的な内容を聴いてるわけじゃない。
その語り口のふわり好ましいイメージを持続することで程良く力を抜き、
さくさくと飽きずに作業するための心地よい環境音楽なのである。

そういう永年の習慣と刷り込みが、主にリズム面で
ついついしゃべりや愚文に現れるというのが実情なのだろう。
また、そのわりに毎度キマらないオチについては、
落語の神様としてもそこまでは面倒見切れねえ、という実情なのだろう ( ̄▽ ̄)

─────────────────────────────────────
2015年11月8日(日)その2356◆小林伴子リサイタル

バイラオーラとしても、
スペイン舞踊家としても、
カスタネット奏者としても、
正真正銘のクオリティ・重量感を伴なう現役大御所である。

小林伴子コンサート2015.jpg

今宵は小林伴子さんの久々のリサイタル。
ぱっと見・四十代美形だが、本当の歳は云えない(汗)。

あまり知られていないが、インプロのセンス・技術もピカイチである。
ステージ美学は極めて高い。
やる気満々でパセオ公演忘備録を私が担当。
もちろんパセオライヴ出演(来年二月)も了解済みである。

─────────────────────────────────────
2015年11月7日(土)その2355◆立ち見でも

荻野リサ.jpg

こんどの木曜、パセオライヴにいよいよリサ登場!
みんなうわさは聞いてると思うけど、
まだ観てない方は立ち見でも観るべしっ!

─────────────────────────────────────
2015年11月7日(土)その2354◆我想うゆえに

そうだっ、百花園へ行こうっ!

のんびりと朝湯につかりながら、ふと思いつく。
今日という日は、残り少ない人生の最初の日。

02.JPG

聴きたい音楽と読みたい本もたまってきたので、
ここらで一発ガス抜きの必要もある。
未聴のバッハや落語、未読の乙川優三郎などが机の棚で暴れているから。
天気はいまいちだが、降られたらそん時はそんときだ。

晩めしは、タコと帆立の炊き込み飯と、
鶏ベースの具だくさん味噌汁と決めている。
散歩と芸術と食欲の秋であるから、
暗い世相にぼやぼやシンクロしている場合ではない。
我想うゆえに我あり、でござる。

─────────────────────────────────────
2015年11月7日(土)その2353◆勝負の仕方

来週木曜からの一週間、連れ合いはスペインへ行き、
すっかり元気になったジェーと私は留守番を担当する。

いつもは代々木のフラメンコスタジオで番犬を務めるジェーだが、
その一週間は中野・パセオ編集部でわんわん吠える。
そう彼は、わん力で勝負する犬なのである。

121.jpg

─────────────────────────────────────
2015年11月6日(金)その2352◆タカミツのロルカ

石塚隆充/ロルカ2015.jpg

 20世紀半ば、身内同士が銃口を向け合う悲劇を招く内戦の嵐が、スペイン中に吹き荒れた。劇作家・詩人・音楽家フェデリコ・ガルシア・ロルカがグラナダ郊外で"処刑"されたのは1936年8月、内戦が始まってわずかふた月。演劇を愛し、音楽を愛し、つねに人の輪の中心にいた快活な青年は、38年の生涯を、硝煙の臭いの中で終えた。花一輪ない最期だった。

 しかし彼の詩は、彼の歌は、生き続けた。人々は彼の作品を、時にひそやかに、時に堂々と守り抜き、ロルカの名前を世に知らしめた。やがてその作品は、ジャンルを超えてさまざまなアレンジを施されてゆく。うち何曲かは、ロルカ自身が愛してやまず、その復興を願ったカンテ・ホンド(フラメンコの深い唄)の味わいを備え、新たなる生命を得た・・・

 演奏予定曲は、18世紀のセビジャーナス、ラ・タララ、アンダ・ハレオ、ベルデ、ソロンゴetc. ロルカが採譜、作詞、作曲した楽曲を中心としたプログラムです。スペイン音楽やフラメンコをもっと知りたい!もっと聴きたい!もっと歌いたい、踊りたい!という方々に、お届けいたします。ぜひ、お運びくださいませ。(石塚隆充)
http://www.athenaemusic.jp/reservation/flamenco-lorca-amo/


タカミツの12/10(木)東京ライヴは、
パセオフラメンコライヴその12回目にあたる。
熱い歌いまわしと味のいい余韻。
タカミツのソロを聴くのは、日生オペラのロルカ以来。

─────────────────────────────────────
2015年11月5日(木)その2351◆縁とか相性とか

今宵は高円寺エスペランサ木曜会、の予定だったが、
愛しい仲間のアクシデントで珍しくも延期に。
いつもならこれから出掛ける時間なんだが、
すでにほろ酔いであとは寝るだけ。

高校同期の呑み会は42年続くが、この木曜会も25年続く。
縁とか相性というのは、ほんとうにおもしろい。
たかが呑み会だが、互いの人生は確かに変わる。

そうした心地よさとはいったい何か?
まずは第一に、互いに演じないですむ相性の気楽さか。
くさい演技というのはほとほと人を疲れさせるが、
自然な明るさというものには底知れぬ癒しと発見がある。

そこらを検証しながらこれから布団に入るが、
ぐーすか寝入るまでの三分間で結論が出せるかどーか。

パセオフラメンコ/パコ・デ・ルシア.jpg

─────────────────────────────────────
2015年11月5日(木)その2350◆余計なお世話

「強いから勝つんじゃない。勝ったから強いのだ」

才能面でまるで評価されない将棋の若手プロがトップクラス入りした折、
辛口で知られる老棋士が、その地道な棋風の若手プロをこう評した。

出版知識も営業経験もゼロ、勢いだけでパセオを創刊した頃だったから、
この言葉にもりもり勇気が湧いてきた。
ならばこのオレだって、勝機がゼロというわけじゃない。

力はあるのにいつまでも決断できずに右往左往する若者を見ると、
ついウッカリ冒頭の言葉を紹介するのだが・・もちろん説得力はまるでない。

ロッキー★.jpg

─────────────────────────────────────
2015年11月4日(水)その2349◆切り口

中国では「愛人=妻」だという。
韓国では「愛人=恋人」だという。
日本では「愛人=愛人」である。

よって中韓日がご近所同士もっと仲良くすれば、
よくあるモメ事は、きっと激減するはずである ( ̄▽ ̄)

テレサ・テン/愛人.jpg

─────────────────────────────────────
2015年11月3日(火)その2348◆バランスの問題

クラシック音楽の知識は必要ない。
むしろジャズやロックやフラメンコな感性で聴きたい。

極端に速いテンポ、その反対に極端に遅いテンポ。
楽譜にお構いなしの強弱、リピートのお約束の無視、
強い左手が暴れる通常は聞こえないメロディの強調、
オリジナル過ぎる歌い回しや装飾音などなど・・・
グールドのモーツァルトやベートーヴェンはまるで漫画のよう。
有名な『トルコ行進曲』を聴けばそれが一発で分かる。

夏目漱石『草枕』を愛したグレン・グールドの、
楽譜を無視するそのハチャメチャぶりに激怒し、
その激怒の理由を探り始めるころには、
実はグールド・ワールドにすっぽりハマり込んでいる。

作曲家のヴィジョンの実現がクラシック音楽におけるプレイヤーの本懐。
演奏家の個性は、作品の本質への共感に基づきながら発揮される。
だがグールドにとって作品は素材に過ぎず、演奏における創意こそがすべてだ。

グールドのバッハに酔いしれるとき、バッハの個性よりも
グールドの個性を楽しんでいることに気づいて苦笑することも多い。
こりゃまるでフラメンコだと。だからこそ逆に、クラシックの王道をまっとうする
演奏家(殊にブレンデルやシフ)が無性に恋しくなったりもする。
とりあえず私の中で、不良と優良はうまくバランスしている。

今日は一日パセオにこもり、安易だが退屈な実務。
久々にグールドのあのモーツァルトにどっぷり浸かってみるか(笑)

グールド/モーツァルト.jpg
─────────────────────────────────────
2015年11月3日(火)その2347◆歴史読本

『歴史読本』が、この秋休刊と知る。

年二・三度の単発買いでは賢いサポーターとは云えまいが、
この名誌がなくなることと秋の寂しさとが切なくリンクしてしまう。
                
59年にわたる歴史読本の生涯に、この偉大なる先輩の辛抱強い功績に、
思い切り敬意を表したい、出来損ないの後輩パセオフラメンコ32歳。

歴史読本/明治天皇.jpg

─────────────────────────────────────
2015年11月2日(月)その2346◆躍る11月

早くも霜月11月、日々深まりゆく秋。
道端に毎朝みつける小さい秋。
だが〝目隠し鬼さん〟はまだ発見できない。

11/08 小林伴子リサイタル
11/12 荻野リサ パセオフラメンコライヴその11
11/16 FM世田谷・生出演
11/19 森田志保 はな8
11/21 スペイン国立バレエ団 Bプロ 新作初演
11/25 沖仁コンサートツアー2015
11/26 アルテイソレラ(大沼由紀客演)新作初演
11/27 ディエゴ・エル・シガーラ 初の東京公演

今月もうれし楽しいラインナップ。
だが寄る年波に、締切時の3連チャンはさすがにきつい。
せいぜい呑み会減らし、ぐーすか昼寝をかます方向で。

都電/絵画.jpg

─────────────────────────────────────
2015年11月1日(日)その2345◆積極的あ・うん

「トレンディードラマかよっ」
             
それが新シリーズに対する、相棒愛好会の会長
(代々木上原駅前ダンドンのマスター)の第一声だった。
結成十年を迎えるその由緒ある愛好会、
現在会員数は全三名であり、理事長は私(自称出版社社長)、
もうひとりのスレンダー美女(何にも専務理事)は現在行方不明中である。

あ・うんの呼吸の枠を楽々と翔び超える、
ダイナミックな自立協働ぶりの痛快さを大いに私は気に入ってる。
だって人同士、実人生の醍醐味もそこだから。

だが、もっと渋く抑えてドロッとリアルなのが相棒の良き伝統だろうと、
会長はシビアに指摘する。・・・なるほど一理はある。
だが会長の本音は結局、みっちーカムバック!!!なのであった。

main.jpg