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フラメンコ超緩色系

月刊パセオフラメンコの社長ブログ

本日発売! パセオフラメンコ2月号 [284]

2010年01月20日 | パセオ周辺

 

 本日発売! パセオフラメンコ2月号



 本日発売! パセオフラメンコ2月号

 


 2月号ではかなり私も露出してるので、
 ボコボコに叩きまくるのには絶好のチャンスである。
 こつら『パセオを斬れっ!』へ、バッサリお願いしたい。

 そして今回、特にありがたいのは、
 『フラメンコとパセオ2月号と私の化学反応』というニュアンスの、
 400~800字の小エッセイ。

 本誌4月号(3/20発売)しゃちょ企画第三弾で、
 その読者エッセイ集(1月号のも含め最長8ページ)を組みたいのだ。
 優秀作品は、しゃちょ日記にも転載し、手ぬぐい1本ゲットね!
 締切は1月31日なので、今回は早めによろしく!

 投稿は以下のいずれかに(↓)

 ◇mixi投稿トピ
 ◇フラメンコなんでも掲示板

 


ツバメンコ同好会、日刊パセオに! [その278]

2009年09月12日 | パセオ周辺



 

 ツバメンコ同好会、日刊パセオに!

 

 ツバメンコ(=今井翼のフラメンコ)を愛し、
 その未来を応援するツバメンコ同好会。


 

 昨年秋、mixiにそのコミュニティを立ち上げた。
 会員数は現在461名。

 その内おっさんは私を入れて数名だが、残りすべては、
 ツバメンコを愛する全国の賢いチョー美女たち(←本人談の集計による)
 で構成されている。

 そのコミュとの連携トピックスを、
 
おとといパセオフラメンコ公式ホームページの最新トピとしてアップした。
 パセオHPと云えば、毎日数千名のアフィシオナードが訪れる
 
フラメンコ界最強のホームページである。

 フレッシュにして多彩な、100件近い各連載トピックスのクオリティは、

 (毎日せっせと更新されるあの忌わしい『しゃちょ日記』さえ除きさえすれば)
 多くのアフィシオナードから絶賛されている。 

 

 現在もその日刊パセオフラメンコのトップ頁に
掲載中の、
 
このトピ『ツバメンコ同好会』には、
 
とりあえず、これまでのツバメンコ関連の記事をアップしている。
 で、これから先については、
 進展する
状況に応じ、フレキシブルに展開の予定である。                      

 あっ、ツバメンコ関連メッセは、なんでも掲示板しゃちょ室まで。
 同好会メンバーには、変わらぬ応援をお願いする次第である。

 

                          
                         


鍵田取材とデスヌードとツバメンコ [その277]

2009年09月10日 | パセオ周辺





 鍵田取材とデスヌードとツバメンコ



 きのうは夕方から池の上のアルテ・イ・ソレラで、
 “FLAMENCO曽根崎心中”やサントリーのテレビCM
 
なんかでもおなじみのバイラオーラ鍵田真由美を取材。
 パセオ本誌新年号から私が受け持つ
 
インタビュー連載(本文カラー9頁)の、
 その第一回目のゲストを彼女に引き受けてもらったのだ。
 
 スタジオのど真ん中にインタビュー会場を設営し、
 大盛り上がりのツッコミ&ボケ合戦を繰り広げた。
 「ステージなら素っ裸で踊るのもへっちゃら」みたいな
 発言もぴょんぴょん飛び出し、
 そのエキセントリックな会話を、
 どのようにまともな大人の会話にまとめ上げるか、
 前途は真っ暗である。

 途中、先日のデスヌードで、大きな期待をさらに上回る
 ドツボなクオリティを炸裂させた佐藤浩希が、新聞片手に顔を出す。
 見れば、読売の夕刊にデスヌードの記事がデカく載ってる。
 そう云えば、前の日の朝日新聞夕刊にも載ってたっけ。
 ラスト数分の小島章司のあの素踊りは、
 
どうやら伝説となりそうな勢いだな。
 冒頭の第九のアイデアは小島師、
 ラストの無伴奏舞いは佐藤の演出だったことを知る。

 ツバメンコの近況を佐藤に尋ねると、
 先ほどまで、ここでみっちりレッスンをやってたのだと云う。
 おおっ、しっかり続いているんだなあ、とひと安心。
 結局は一年も続かなかったタレントさんもたくさん見てきた。
 過酷な芸能活動の合い間に、
 
ハードなフラメンコのレッスンを続けるのは本当に大変なことなのだ。

 サービス精神も旺盛な佐藤浩希が、
 ちらっとこの先のツバメンコ展開を話してくれた。
 うおっ、実現してくれよっ!と、瞬間祈った。

 

                            
 


帰り道は遠かった [その276]

2009年09月07日 | パセオ周辺




       帰り道は遠かった




 まるで仏さまのようなお人柄なのに、
 当時から音楽界の神さま的存在だった
 濱田滋郎先生のお宅に、はじめてお邪魔した時のことを
 昨日のことのように想い出す。
 当時の私は20代半ばだったから、
 それからすでに三十年の歳月が流れている。
 音楽プロモーターの駆け出しだった私は、
 主催するコンサートのプログラム解説をお願いに、
 いくぶん緊張しながら小田急線・柿生にある濱田邸に赴いた。
 そんな私に実に親身に温かくご対応くださったのが、
 初めてお目にかかる先生の奥さまだった。

 音楽業界では孤立無援のチンピラ同然であり、
 またそれ以前のやさぐれ稼業のすさみを
 多く残していたであろう若く生意気な私。
 神さまの奥さまから、そんな自分が、
 まるで一人前の業界人であるかのような応接を受け、
 舞い上がらんばかりに喜んだことは云うまでもない。
 たわいもないことかもしれないが、
 こうしたさり気ない人の優しさをきっかけに、
 私のようなダメ人間が大きな自信を与えられ、
 それが前に踏み出す勇気につながってゆくようなケースは、
 実人生においては案外と多いのではなかろうか。
 やがてパセオを創刊し、尚も七転八倒を続ける私にとって、
 濱田邸は憩いの場所で在り続けた。
 それは極寒の中で与えられる、
 ミルクたっぷりの温かなココアのような感触だったと思う。
 多くのクラシック音楽やフラメンコの関係者が、
 濱田先生や奥さまの人柄から、
 こうした見えない恩恵を受けていることが容易に想像できる。

 そんな濱田先生の奥さま、慶子(よしこ)夫人が、
 この夏のおわり、8月31日に永眠された。
 74歳だった。
 年齢は存じ上げなかったが、
 初めてお目にかかった頃の慶子夫人は、
 私の連れ合いの今と同じくらいの年齢だったことになる。
 互いにバツイチ同士で再婚した私たち夫婦は、
 式も披露宴も省略させてもらったのだが、二人して
 お世話になりっ放しだった先生ご夫妻のもとにだけはと、
 柿生のご自宅にご挨拶に赴いたのが11年前のことだ。
 そして先週9月3日、私は慶子夫人のお通夜に参列、
 連れ合いはお通夜と告別式の受付をさせていただいた。
 たくさんの弔問者の胸の内は、
 おそらく共通する心からの哀悼だったと思われる。

 内助の功。
 日本において、それはすでに死語かもしれない。
 ほとんど表面には出ないが、世の中を縁の下から支える力。
 慶子夫人のご冥福をお祈りしつつも、
 あのお優しい人柄は、それを慕う人々の心の中に
 生き続けるであろうことを思わずにはおられなかった。

 きびしく世渡りを教えてくれる人は絶対に必要だが、
 やさしく世渡りを支えてくれる人は同じくらい必要だ。
 ………ふうっ。
 私はそのどちらも出来てないなと、ため息ついた。
 お通夜からの帰り道はとても遠かった。

 


                           


 


日課 [その273]

2009年08月15日 | パセオ周辺





                 日課 




 パセオのホームページで日記を連載しはじめて、
 そろそろひと月半になる。

 毎日更新!
しゃちょ日記


 助手はもちろんジェーなのだが、
 まるで役に立たないことを除けば、
 おおむねよくやっている。


          
         

 さらに、私が忙しい時には、
 代わりに日記を書いてくれる。

          
          

 

                           


お越しやす [その267]

2009年07月13日 | パセオ周辺

 



                お越しやす

 

             

            毎日更新! しゃちょ日記
            http://www.paseo-flamenco.com

 

 

          
           
年中無休! バル de ぱせお
           http://www.paseo-flamenco.com/comment.html


 落ち着くまでのしばらくは、
 こっち(↑)にいるんで、
 いつでも遊びにおいでやあ!


 

 


毎日しゃちょ日記 [その266]

2009年06月25日 | パセオ周辺





         毎日しゃちょ日記

 

 

  

                    

 

 ごぶさたですた。

 さて、三行読めば必ず爆睡できると評判の私の日記だが、睡眠不足でお困りのあなたにはたいへんな朗報である。
 
7月上旬からパセオフラメンコの公式ホームページで、「毎日しゃちょ日記を」始めることになったのだ。
 載っける場所は、な、なんとトップページである。
 しかも、1年365日、毎日書いちゃうぞという力の入りようなのだ。

 「お気は確かか?」という声がじゃんじゃん聞こえてきそうだが、そんなのは普段から正気な人に対して申し上げる言葉であって、そーゆー前提がまるで成立しない私の前にはまったく無力なのであった。

 つーことで、約1週間後からは、こつら(↓)で毎日お目にかかります。

 http://www.paseo-flamenco.com
 (パセオフラメンコ公式ホームページ/毎日しゃちょ日記)

 

 

                     
        

  

 


「パセオは誰に何を伝えたいのですか?」③ [224]

2008年10月04日 | パセオ周辺






「パセオは誰に何を伝えたいのですか?」③

 



                         



  「パセオは誰に何を伝えたいのですか?」

 愛しのルジャビーよ。
 根性の入った真摯なご質問をありがとう!
 以下に、現時点の私たちパセオの考えを述べます。


 ――――――――――――――――――――――――


誰に?

 年代、国籍、居住地、性別、性格、思想、顔、血液型、アマ・プロ、技術レベル、身長、体脂肪率、髪の毛の本数……などとは無関係に、「フラメンコはライフワーク」と感じている人たち、さらに「まだ私はそうじゃないけど、フラメンコはライフワークって素敵だな」みたいに感じる人たちを読者像の中心に据えながら、私たちはパセオを創りたい。



何を?

 フラメンコは、人生の実相に直結するアートだ。
 だからこそ、フラメンコはどこまでも有機的なアートなのだろう。
 ひとつではない核心の周りを、無数のエピソードが取り囲んでいる。
 同時にそのエピソードそのものが重要な核であったりすることが多いのがフラメンコであり、また、人生そのものであったりする。
 要するにパセオの誌面創りの切り口は無限なのだと思う。
 フラメンコと私たちの人生をリンクさせながら、そこから発生する豊かさの可能性について、これまでの常識や経験にとらわれず、思い切り踏み込むという基本方針が自ずと定まる。
 生涯の伴走者としてフラメンコを選択する人たちに、そうそう、こんなのが読みたかったあ!と共感いただける記事を私たちは創りたい。
 フラメンコをより広くより深く楽しむための知識・情報、上達のためのヴィジョンと工夫、失敗を恐れぬより豊かな生き方…等々のさまざまなテーマがヨコ軸となるだろう。
 そしてそれらを本腰入れて語るタテ軸は、ライフワークという、生涯を見すえる長いスパンの観点であり、この視点こそが今回のチャレンジの眼目になるのではないかと思う。

 私たちはこんなやり方で、フラメンコの内側に充ちあふれる人生の喜怒哀楽を通し、生きることの切なさとよろこび、あるいは懐かしさや未来ヴィジョンに思いを馳せつつ、いま現在をよりよく生きるための実質的ヒントをつかみたい。
 憧れのアーティストから落ちこぼれ練習生(←おめえさんのことだよ TT)まで、そしてさらに、ハシにも棒にも引っ掛からない私のような観る聴くだけの阿呆シオナードに至るまで。生涯ドップリ浸かるのもよし、淡く永くふれあうもよし、フラメンコとの付き合い方は人の数だけあることを伝えたい。
 いろんな理由で一時的にフラメンコから離れざるを得ない人たちに、フラメンコは逃げないことを伝えたい。“母なるソレア”を内包するフラメンコが、その子らの難儀を見捨て逃げるようなヤワな玉ではねえことをしっかり伝えたい。
 それが、文明のひずみや欝などに限りなく悩みつづける現在・未来を、それでも豊かに生き抜くための極めて有力なエネルギー源のひとつであることを、誇りを胸に実証しつづけてゆきたい。
 思いもよらぬさまざまな発見とともに、読んだ後に少しだけ元気の出る専門誌。その分だけ日常生活が愛おしくなって、やっぱ、フラメンコを選んでよかったあ!と実感できる、しんぱいゴム用な架け橋パセオでありたい。




どーやって?

 「誰に何を伝えたいのか?」については以上だが、ではそれを「どーやって?」という部分についても少し補足しよう。
 ご覧の通りSNS上で展開し始めた、ウェブと本誌パセオの連携強化がその中核戦術だ。
 踏み込むべき具体的テーマの多くの場合の発見手段がウェブであり、それらを深く掘り下げてゆくのが本誌パセオフラメンコ、という役割分担。
 つまり、ウェブの「即時性・双方向性」と本誌パセオの「踏み込み性・保存性・反芻性」という各々の長所を噛み合わせ、短所をカバーし合うことで、その相乗効果を高めるやり方だ。
 例えば、今回のウェブ上のアンケート結果は、すでにパセオの「特集」「インタビュー内容」などに濃厚に反映されつつあり、また新読者ページ「バル de ぱせお」という切り込み隊長的メディアも誕生させた。

 

 ちなみに云うと、“バル de ぱせお”へのアマ・プロ混合のアフィシオナード投稿などは、あたかもダイヤモンドの原石のようであり、それらを読み込んでゆくと、特集や連載などのヒントを面白いように発見することができる。
 
これは望外の成果だった。
 本格始動は年明け以降となるが、直接対話から生まれるヒントが、夢を推進させる構造はすでに整いつつある。
 また、フラメンコ専門SNSの立ち上げも視野に入れたところだ。
 各種ネットワークの連携強化とその相乗的活用による「アフィシオナードが創るアフィシオナードのためのフラメンコの未来」は、この展開の延長線上に必ずあると私たちは思う。


 ―――――――――――――――――――――――――


 ま、とりあえず、ぶっちゃけこんなとこだな。

 意外と大したことねえ結論だが、それがどーした、いつものこっちゃ(TT)。
 例によってまた失敗するかもしれんけど、失敗とその修繕のくり返しこそが人生であり、そのプロセスを汗水流しながら楽しむのがこれまた人生、などと前もって負け惜しみを述べておきたい。

 つーことでルジャビー。
 オレはあんたの直球を打ち返すことができただろーか。







         
          





                        


「パセオは誰に何を伝えたいのですか?」② [223]

2008年10月02日 | パセオ周辺






  「パセオは誰に何を伝えたいのですか?」②


 

                

 


 日本のフラメンコ市場に「バイレの技術的上達もの以外は売れない」という時代は長く続いたが、「技術以外の何か大切なもの」について多くのファンの関心が向かい始めたことは、ここ数年来のフラメンコ界全体の傾向と分析してよいだろう。

 ルジャビーから投げられた問い掛け、加えて今回のアンケート回答の数々はそれらの傾向をいっそう裏付けるものであり、同時にその潮流は「パコ・デ・ルシアのギターのように生きたい」と願った私の原点に直接響いた。
(筆者注:パコのようには弾けないことをほぼ予測していたところに若き筆者の謙虚さを垣間見る)




        




 上達に対する強い希求という健全な傾向を残しつつも、おそらくはそれ以上に、「より豊かに生きるためのフラメンコ」というヴィジョンが大幅に浸透しつつあることが、私には手放しでうれしかった。

 梅雨のころから暑かったこの夏にかけて、ルジャビーの声とアンケート回答から浮かび上がる本音をじっくり咀嚼吸収しながら自問自答をくり返し、その一方で、改めてこれからの具体的な方向性を確認し合うパセオ全スタッフによるディスカッションを重ねた。
 私たちパセオの進むべき新たな方向性とは何か?
 そして、その方向性をシンプルにわかりやすく明示するキーワードは何か?

 議論の末、全員一致で選出されたコンセプトは、
「フラメンコはライフワーク」だった。

 そうは捉えていないファンも大勢いるわけだから、この決め打ちはさまざまなリスクを伴う。
 しかし私たちは、観る聴くだけの潜在ファン層の拡大を含め、この戦略を選んだのだった。
 負けるかもしれないが、この戦略はフラメンコの本質にゴツンと合致していると思った。

 

 「パセオは誰に何を伝えたいのですか?」

 こんな裏プロセスをバラしつつ、次号最終回、ルジャビーのこの直球に対しできるだけ明快に回答したい。
                          

                            

 

       


「パセオは誰に何を伝えたいのですか?」① [222]

2008年10月01日 | パセオ周辺






 「パセオは誰に何を伝えたいのですか?」①

         


  「パセオは誰に何を伝えたいのですか?」


 このド真ん中ストレートは、この春mixiで各種フラメンコアンケートを始めたころ、愛すべきウェブ友ルジャビーからこの私に投げられた問い掛けだ。
 そのうちじっくり答えるから楽しみにしとけや、と余裕を装いながら返答したものの、彼女のコメントは、実は私の心臓をグサリ刺していた。

「云うまでもなくパセオの主たる任務は“フラメンコの普及発展”にある。
 その結果が、私の達成感やら収入やら髪の毛の本数などに比例するのだ。
 専門メディアとして、ファンとその潜在層に向けて、さまざまな角度からフラメンコの魅力を伝え、ファンを増やしながらその発展・深化に貢献する。
 やり方に変化はあっても、昔も今もこのヴィジョンに変わりはねーよ」

 こうアバウトに対応するのが穏当なのだが、ラジカルにして真摯な想いに充ちたルジャビーのツッコミに、なぜか私のスイッチは作動し、その脳裏に棲む青春の原風景が突如フラッシュバックを始めたのだった。


          


 街々を徘徊中に、偶然手にした一枚のレコード。
 人生を賭けた将棋のプロテストに失格し進路を失った高校生の彼に、まったく新たな道筋を示すパコ・デ・ルシアのフラメンコギター。
 グチんな! クヨクヨすんな! 誰も助けちゃくれんぞ。
 魂ケチんな! さらして鍛える魂を金庫にしまってどーする。
 遠慮すんな! やりたいことを思う存分やれ。
 心配すんな! どー生きても人は必ず死ぬ。
 エネルギーに充ちあふれたそのフラメンコが、どん底の彼にそうソウルする。
 当時流行の優柔不断~ジリ貧コースとは対極に位置する方法論。
 ノミの心臓ゆえのキマジメだけが取柄の彼に、そんなんでいーのか?
 本当にそれだけで足りるのか? とズバリ迫る、まばゆい光の大胆パッション!
 引きこもり寸前の魂に、コペルニクス的転換の可能性を示す鮮烈な一撃!
 背筋のピンと伸びた本音と熱情のアートは、本物のエロスとタナトスを備えていた。
 その神秘のレコードは、わずか半日で、沈みかけた彼の運命をあっさり変えた。




 こんなレアな情景が、まるで昨日のことのようによみがえる。
 返事を保留したのは、ルジャビーの直球コメントが引き起こしたこのフラッシュバック現象の意味と、彼女の問い掛けに対する回答を、じっくり考え直す時間を稼ぐためである。
 アバウトなヴィジョンではなく、もっと具体的な方針(戦略)をわかりやすく整理して、ルジャビーにきちんと回答すること。そのことは同時に、周囲とパセオ自身に対し、これからのパセオの行動をさくっと明快にするガイドライン強化になるのではないか。
 創刊から四半世紀。これまでにも何度か戦略の転換はあったが、世の中の状況もフラメンコ界の状況も大きく変化した現在。
 この時期に、このビッグテーマに改めてじっくり向き合うことは、むしろ絶好のチャンスのように思えてきた。


 さて、先ほどのフラッシュバックのつづき。
 天才パコ・デ・ルシアが示す道筋を、一般人平均をやや大幅に下回る私がせっせと歩んだ悲惨なプロセスは都合によりカットするが、いつも心にアルモライマ(パコの有名なブレリア)を響かせた歳月は、①暗くハンサムな少年を、②陽気でブサイクな青年に変え、やがて彼にパセオを創刊させるのだが、さて、あなたは①②のどっちがタイプですか?っておゐおゐ、そーゆーアンケート調査ではない筈だろが次号につづく。


         

               

 

 

 

               






          


“バル de ぱせお”の投稿募集 [214]

2008年06月30日 | パセオ周辺





 

    バル de ぱせおの投稿募集






                     


 

 ウェブ(当欄やら社長室やらmixiトピ)+紙メディア(月刊パセオフラメンコ)の連携のよる新型読者ページ(バル de ぱせお)の制作プロジェクトが本日いよいよスタート!
 ほんの少しでもフラメンコを愛する方なら、どなたでも参加できます。
 スベってよし、転んでよしの原稿大募集をスタートするので、どーぞ皆さまよろすく。
 

 ―――――――――――――――――――――――――
  今月のお題

 「フラメンコやっててよかったあ!と思う瞬間
 ―――――――――――――――――――――――――

【エントリー方法】
 8/31までに、私のこのメール・アドレス(↓)に原稿と写真を送信していただければそれで完了。
       koyama@paseo-flamenco.com

 原稿はひとり一本だけど、原稿(コメント)の入れ直しは何度でもオッケーね。
【コメント字数】約400字(18字×22行みたいな感じでパセオに掲載)
【タイトル】10文字程度
【名を名乗る】△△県・○○○○(本名でもハンドルネームでも)

 ―――――――――――――――――――――――――

【パセオに掲載する号】2009年新年号(12月20日発売)

【コメント採用の決め手!】
★そりゃ文章はウマいに越したことはないけど、何つっても中身やアイレが肝心!
 フラメンコな知恵や癒しや笑いや元気がもらえるやつで、いー感じの読後感が採用の決め手! 9月上旬に採用原稿を決めて、掲載OK確認のため“ますた”から直接メッセ。
 そのあとお手数かけるが、印刷用の写真1点(RGBで3メガ程度)をメール送信頼みます。
★採用のご褒美として「手ぬぐい1本」&「パセオ掲載号1冊」を発売時に郵送。
 “今月のお勝ちメンコ”にはさらに「DVD1本」。
★三年間36回連続挑戦してすべて不採用の方はパセオ社長賞ゲット。とにかく根気のあるチャレンジャーが“ますた”は大好きなので、まだ未定だけど、たぶん凄んげえ賞品ゲット!

 ―――――――――――――――――――――――――

     2008年6月チョー吉日

       バル de ぱせお ますた、こと
       株式会社パセオ 代表取締役社長 小山 雄二





             



 

 

         


スーパー・フラメンコ [202]

2008年02月16日 | パセオ周辺






        スーパー・フラメンコ


 
 
 
 「タイトルどうですかね? あくまで仮なんすよ、これ」
 「あ、そーなの」
 「何かいいタイトル付けてもらえませんか?」
 「んー、でもこれいーかも」
 「適当につけただけなんですよ」
 「でもほんとに“スーパー”だしなあ。まんま行っちゃお」
 
 
 
 
 
 
 
 
 命知らずのハイリスク&ハイクオリティなコンサート主催で、コアな音楽ファンの絶大な信頼を獲得している“すみだトリフォニー”。
 その担当プロデューサーとこんなやりとりをしたのは昨年夏ころだったか。
 家族や社員や呑み仲間に私のアドバイスを求めようとする謙虚な人間は一人もいないが、私の真の実力を知らない方々はおおむね私のアドバイスに忠実である。最初の一回だけは。(TT)
 
 
 
 トリフォニーホールは、私の青春の故郷とも云うべき錦糸町にある。
 都電車庫に江東デパートに楽天地、場外馬券所にパチンコにディスコ、キャバレーにラブホに赤提灯……。
 あの素敵にただれた想い出は戻らないが、錦糸町は夢のようなフラメンコに出逢える街になった。
 
 今週土曜はいよいよ、トマティート(ギター)とドランテ(ピアノフラメンコ)の“スーパー・フラメンコ”。
 待ちに待ったというか、以前パセオでクローズアップした若手実力者ホセ・マジャの踊りにも、明日はいよいよご対面である。うっきー



 つーことで本日夕方より、売れ行き絶好調DVDスーパーカスタネットの打ち上げ。




 




               




 


幻の原稿料 [187]

2007年05月20日 | パセオ周辺


 




      幻の原稿料





 ワールドフォトプレス社が発行する『世界の腕時計』という雑誌から、フラメンコの単発エッセイの執筆依頼を受け、その高額な原稿料に目が眩んだ私が、密かにそれを引き受けたのが先月のことである。 







 
 すぐさま依頼の1600字を書き上げ、先方にメール送信したあと、すっかりそのことを忘れていたのは実にうかつであった。
 『世界の腕時計』の編集部から送信された、その校正ゲラのファックスが社員に見つかってしまい、私は事の次第を問い詰められたのだった。
 その結果、私の稼いだ原稿料が「社員呑み会経費」として全額没収されることが、その場で決定されたことは実に遺憾である。
 
 
 尚、私としては、いつものゆるゆるなヤツではなく、私本来の真摯かつ格調高い文章で勝負したことは云うまでもない。
 どーせ信じちゃもらえねえと思うので、証拠としてそのエッセイを以下に掲載することにした。 
 
 


  ――――――――――――――――――――――――
 5月25日発売『世界の腕時計』より
 
 

  フラメンコに魅せられて
 

                    小山 雄二
         (株式会社パセオ 代表取締役社長)
 
 

 『ハケンの品格』というテレビドラマが先ごろ人気を博したが、実はその第一回目の放送にわが月刊パセオフラメンコが特別出演している。
 ミラクル派遣社員の主人公(篠原涼子さん)はフラメンコの踊り手でもあるという設定で、その彼女が愛読する専門誌がパセオだったというわけだ。
 なるほど、パセオ読んでりゃ踊りもうめえはずだよって、いきなり自画自賛かよ、おいおい。
 
 
 
 
 
 
       …………(私の名誉のために以下カット)


 




 






 


夢の途中 [150]

2006年09月17日 | パセオ周辺

 

 

                       夢の途中



 パセオ創刊以来、あまり役に立たないこの創業社長の主な任務は資金繰り、営業全般、雑用と決まっている。

 だから編集や執筆については、むしろド素人に近い。
 それがやりたくてパセオを起こしたのに、そっちの志望者は多くて、とても私の隙入る余地はなかったのだ。

 ただ、私にその適性がまったくないというわけでもない。
 こう見えても、小学生の頃から原稿執筆を依頼されるような少年だったのだ。依頼内容は主に読書レビューだったが、それらが活字になったり誉められたりしたことはフシギなことに一度もない。だから私はそうした夏休みの宿題が好きではなかった。

 名ばかりのパセオ編集長を二度ばかりやったこともあるが、印象的にはショールームで練習用スカートを売った経験の方がはるかに強烈である。その私からはじめてスカートを買ったバイラオーラが今の私の連れ合いである、と云ったら驚かれるだろうか。もちろん真っ赤なウソである。

 要するに、こんな小さな専門出版社ではオーナー社長と云えども従業員、何でもやらにゃあフラメンコの本など出せんということなのだろう。……ま、実は才覚の問題が大きいのだがそれはさて置こう。


 ――――――――――――――――――――


 現在の私の本業は広告マンだ。通算二十年近い。
 それなりの反射神経が要求される広告マンとしての選手寿命もせいぜいあと三、四年だろうから、今はその現場の喜怒哀楽を思いきり吸収しながら暮らしていけることが単純にうれしい。

 「パセオに広告を載せることがフラメンコ界におけるステータス」みたいな空気をこの世界に定着させることが、アート専門誌広告担当のひとつの夢でもある。

 そのためには、パセオ本誌の内容がいつも優れて面白いことが必須の条件となる。
 そのためには、やる気のツワ者どもをそろえる必要があり、その条件に届かない私は泣く泣く編集部から外れている、という哀しい事情はオフレコである。


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 さて、すでに廃物同然の私ではあるが、ささやかなヴィジョンがないわけでもない。
 出来るものならあと数年は広告担当として、パセオの未来をつなぐ役割をまっとうすること。
 そしてそこから先は、パセオへの執筆やプロデュース&ディレクション(書籍やCDや映像)中心にシフトして往きたいなどと、ナマイキにも思い始めているのである。

 とても正気とも思えぬが、寿命があるものなら、フラメンコをテーマとする自伝的SF爆笑小説なんかにもチャレンジしたい。
 そんなこんなで吸ってるヒマもなくなり、とうとうタバコまでやめてしまった。……ま、今日からだけど。

 決心すれば必ずそうなるわけではないが、何も決めなければ何も変わりはしない。私はその手のタイプだ。
 知らない人も多いと思うのでそっと教えるが、あの“宝クジ”でさえ買わなければ当たらないのである。


                             



 この正月にブログを始めた最大の理由は、ズバリそのための“練習”にあった。
 書くこと即ち、考える訓練であり、ついでに自己整理であり、あわよくば人の出会いの布石をも思った。
 本業の片手間でもあり、かつ五十の手習いとは云えども、とりあえずの“炎の五ヵ年修行計画”である。

 まんま社長でいーじゃんと、親しい周囲は口をそろえたが、私が経営に集中すればするほど経営が悪化することを知らないお前たちではねーはずである。
 かつて私が任せてもらったように、必要最小限の決断以外は若い仲間に委ねることが私の方針であり、また、そこに私の限界もある。この歳になっても私は、リーダーのみに頼る組織というものに興味が持てないモラトリアムなのだ。


 さて、このブログをスタートしたことによって、私の文章力はメキメキと音を立てるように上達するようなことは有り得ないのだな、ということがとてもよくわかった。
 あっという間に七転八倒の八ヶ月が過ぎ、たかだか炎の五ヵ年計画ぐらいでは、まったくお話にならんことも実感できた。

 さらに、あれだけ拙い文章をたれ流しても、殺されるようなことはないのだな、ということも自ずと知れた。読んだから金寄こせ酒おごれと抜かす輩もたかだか二十名ほどだ。


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 ともあれ、この二つの経験から得た教訓が、今のささやかな私のモチベーションを支えているようではある。
 何よりのことにしばらくは本業多忙が続きそうだし、二つのブログの更新頻度や五年後の実現に
こだわることもやめにした。ぼちぼちコツコツ続ける道が視えたから。

 ま、その実現はともかく、いつかは執筆やディレクションをやりたいという動機は、妙に私を楽しい気分にさせてくれるのだ。
 つまり、生きてる限りは成長できる余地があり、また、それによって金も稼げるかもしれない、という可能性(妄想)そのものをうれしがっているので、実にもうおめでたい。

 早熟な天才でなかったこともラッキーなことに思えてくる。
 だからと云って、代わりにもれなく大器晩成をもらえるわけではないことがくやしーが、夢見る余地だけはもらった。

 その可能性が宝クジで三億円当てる以上に難しいことを知らない私でもないが、その実現を夢見るプロセスの中にこそ人生の頂点があることを、ようやく心底実感する年齢にも達している。

 私レベル(一般平均を若干下まわる)では、何事かをやり遂げてから往生することなど土台無理な話だが、何事かをやり遂げようとする夢の途中で往生することならば、理論的にも可能なような気がしている。


 

                    

                    咲く意気や あとは野となれ山となれ




 


 

 

 


上品なイヤミ [148]

2006年09月01日 | パセオ周辺

 

 

 

       上品なイヤミ 

 

 
 全世界の社長ファン(トータル三名。犬を含む)から熱い注目を浴びるパセオ・ホームページ“社長室”が、案の定、怪進撃を続けている。


  


 スタートから40日強で36回という脅威の更新率ばかりが注目されているのだが、無論そればかりではないのだ。
 実は、そのコンスタントな内容にも低評があり、5段階評価(最高★★★★★)でいえば常に「★ひとつ」という安定した打率をキープしているところにも、筆者(私)の並々ならぬ資質が感じられるのだ。

 マジに書こうとすれば必ずボロ負けして帰ってくるし、ウケを狙って書けばお約束のようにスベるあたりは、首尾一貫した誠意のようなものさえ感じさせる。
 彼本来の実力は120%発揮されており、まさしく筆者の面目躍如と云ったところかもしれない。


 この夏の大リニューアル後、yahoo“フラメンコ”検索順位でも見事トップに返り咲いたパセオ・ホームページだが、社内的にはまったく話題にも昇らないものの、このように(どのように?)私の貢献はヒジョーに大きいのである。

 現在のところ、数あるお役立ち又は面白連載の中でも、“社長室”の人気は 下から数えて 第二位である。
 この調子を崩さずに日々精進するならば、下から数えて 第一位に躍り出ることは、もはや時間の問題と云えなくもない。


 さて、そのワリにはあまり見にこない全世界の社長ファンのために、以下に“社長室”への親切な入口を用意した。

 もっと私の社内的立場も考慮せんかいっ!
 という、スマートで間接的なイヤミである。

 これらを日課(お祈り)のようにクリックすれば、すでに美貌の人格者であられるあなたは、さらに一層の幸福(毎日大吉)をgetすることになるわけだが、私たちの固い信頼関係をキープするためにも、くれぐれもその中身を読むことだけは回避していただきたいと思う。



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 一見まったくの無駄にも見えるこうした地道な努力を、“ワルあがき”のひと言で片付けてしまうのは果たしていかがなものであろうか。