フラメンコ超緩色系

月刊パセオフラメンコの社長ブログ

しゃちょ日記バックナンバー/2018年06月

2018年06月01日 | しゃちょ日記

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2018年6月30日(土)その3267◆上限と例外

10時より浪越流指圧、午後から向島百花園で充電、
始発・三ノ輪まで足を伸ばし終点・早稲田まで都電の旅。
宵から連れ合いと月イチ呑み会。
おやつは300円まで、
ただしバナナとゆでたまごはこれに含まない。

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2018年6月29日(金)その3266◆ポコ・ア・ポコ

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少し落ち着いてきたので、さしあたり2ページ増やした
パセオフラメンコ8月号(7/20発売)。
それぞれのコーナーにテコ入れしながら、じんわりと厚みと奥行き、
そして面白さを増強しようとする身の丈戦略。
さて、8月号表紙は9月来日のマエストロ・カニサレス、
真理子夫人が本文4ページ記事を熱筆。
        
新連載は人気必至の『プロの自主練』。
企業秘密ともいうべき内容だから、原稿集めには苦労するが、
「へえー」とか「ひゃあー」やら連発しながらのスリリングな編集整理。
鈴木敬子、渡部純子、松本真理子、小島慶子、岡本倫子、AMI、
松下幸恵、東仲マヤ・・と、ツワモノたちが続く。

他方リレーコラム『冷や汗』は、大沼由紀、佐藤浩希、AMI、鈴木眞澄、
石井智子、鍜地陽子、中田佳代子、矢野吉峰、森田志保・・と、
冷や汗とは無縁であるような方々が二つ返事で書いてくださる。
しばらくはポコ・ア・ポコで新たな仕掛けを試みる。

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2018年6月29日(金)その3265◆はあ、わかりますた

はあ、わかりますた。
それもひとつの道ですから。
私の愛するバッハとか将棋とかフラメンコとは異質の世界と知りました。
二度とサッカー観ることはないです。

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2018年6月28日(木)その3264◆フラメンコ愛

老いたから恋をやめる?
そりゃ違う、
恋をやめるから老いるんだ
  
今宵はフラメンコ愛、
エンリケ坂井ソロライヴ!

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2018年6月28日(木)20時/高円寺エスペランサ
エンリケ坂井フラメンコギターソロライヴ

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2018年6月27日(水)その3263◆The Wey We Were

交番襲撃、プロアマゴルフ、国会党首会談・・・
絶え間ない理不尽ニュースに風呂上がりのビールの泡も意気消沈。
テレビはやめて、80年代のピアノトリオを聴く。
懐古趣味を戒めつつも、奔放な個人プレイ同士の柔軟なチームワークに、
萎えるハートに灯りがともる。
まあしかし、独りよがりってのは、ダメだな。
本音をシンクロさせてゆく工夫と努力が足りない。
The Wey We Were『追憶』が流れる。
すでに気分は上々だが、久々の安ドライジンは相変わらずまずい。

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2018年6月26日(火)その3262◆昇り坂

私「昔よりぜんぜん上手くなってる」
師「昔はもっとバリバリ弾いてたさ」
           
ここ数年で十回は交わした会話。
プーロフラメンコ教の天子さまに対し、失礼この上ない暴言だが、
私は私で観る聴く専門のプロだから、率直にツッパリ通す。
三十五年という得がたい交流の歳月を、心から光栄に想う。
プーロフラメンコのコンパス、技術、音色、歌い回し。
それらが純粋に一本化されるフラメンコギターの心意気。
聴くたびに私のチャラい来し方は、木っ端微塵に吹っ飛ばされる。
そのズタズタの爽快感がたまらない。
エンリケのギターに青褪める限り、まだまだおれも昇り坂だ。

http://www.paseo-flamenco.com/daily/2018/06/2018628.php#006041
エンリケ坂井フラメンコギターソロライヴ 6.28(木)20時/高円寺エスペランサ

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2018年6月25日(月)その3261◆カメルーン代表

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何かを狙う勝負師の眼。
だがカメルーン代表、今回はヒマ。

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試合がないので観戦に専念。

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2018年6月24日(日)その3260◆正夢

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早寝早起きでパセオへ。
思いがけず昼過ぎには編集整理が終わり、愛する向島百花園に直行。
まったり過ごしたのち、隅田川沿いを浅草に向かう
郷愁コースで帰巣本能を満喫・・という夢から大寝坊で目覚めた。
午後から晴れると云うから、NHK将棋観戦をあきらめれば、
あるいは正夢かもと、これから朝湯でオレと私の検討会。

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2018年6月23日(土)その3259◆編集日和

しっぽりと絶好の編集日和。
パセオにこもって9月号しゃちょ対談
(作家の鳴神響一さん)のラストスパート。
番犬ジェーさん、やる気まんまん。

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2018年6月20日(水)その3258◆親切な助言

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春雨じゃ濡れてゆこうのパセオライヴ。
今宵は奨励賞バイラオーラ鈴木舞。
若くして受賞した彼女も二児の母。
はよやらんかいと、尻を叩いての初ソロライヴ。
本人死ぬ気で踊るというから、
死なない程度に踊れと親切な助言をした。

協演陣は、
有田 圭輔(カンテ)
尾藤 大介(ギター)
伊集院 史郎(パルマ/カホン)
鈴木 千琴(パルマ/バイレ)

フロントは編集部吉野理子、忘備録執筆は井口由美子、
新人カメラマンも撮影参加。
わしゃ開演ギリギリまで編集整理(本日15本入稿=汗)

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2018年6月19日(火)その3257◆どうかしばらく

関西のフラメンコのみなさん。
余震も強敵です。
どうかしばらくは
ご自身を守ってあげてください。

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2018年6月17日(日)その3256◆生涯三回

酔いつぶすつもりが逆に酔いつぶされて
千葉や八王子の駅ベンチで寂しい朝を迎える。
健常な男子のみなさんなら、
そんなほろ苦いノスタルジー体験を百回や二百回はお持ちと思われますが、
清廉潔白がウリの私は生涯三回だけです。

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2018年6月16日(土)その3255◆ざっくばらん

ざっくばらん。
       
東京のビンボー下町に生まれ育ったので、
生業も暮らしもこの感じが最も生きやすい。
身体の衰えがややこしさを拒絶するから、
歳とともにシンプルさに拍車が掛かってくる。

まちがったら素直に謝ればいいし、
分からないことは素直に聴けばいいし、
意見の違いはそれはそれと素直に認めればいい。
余分な虚飾や美学(偏見)を削ぎ落とすたびに、
ゆるやかに視野が広がってくる感触もいい。

ざっくばらん。
通用しない領域もあるが、いまのところ、
それが最良の知性のように想える。
まあしかし、そこには気働きとユーモアも不可欠で、
そこが追っつかないので大失敗もしばしばという昨今。

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2018年6月15日(金)その3254◆四季の呑み会

『二つの水彩画』。
         
昨夜の大沼由紀、衝撃の〝粋〟に胸打たれ、
ライヴ打ち上げの午前さまでがっつり寝坊。
本能が求めるバランス調整に応じ、
朝っぱらから懐かしのディーリアス。

録音の古さと深い歌心とが郷愁を煽り、
淡い色彩の青春がフラッシュバックする。
夕暮れどきなら、もっともっと染み入るに違いない。
だが、実際の色彩はそれとは逆の獰猛な原色であったはず。

今宵は懲りずに45年続く高三同期の四季の呑み会。
バカ騒ぎもほどほどが肝心と自戒を促すが、
大丈夫おれに任せろとノスタルジックな脳内極右勢力が高笑い。

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2018年6月14日(木)その3253◆想定外現象

本日20時大沼由紀ソロライヴ
座席指定ソールドアウトで
立ち見残あり
注目のバイラオーラが今宵また
巻き起こすであろう想定外現象

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2018年6月13日(水)その3252◆一週間 ♪

月曜は中野北口でうわさのミスター西田と盛り上がり、
火曜はおとなり焼き鳥大吉で盛り上がり、
本日水曜は終日地味な仕事で盛り下がる。
木曜は志風恭子と新連載打ち合わせと
パセオライヴ(大沼由紀!!!)で盛り上がり、
金曜は高校同期のちゃんこ会で盛り上がる。
つまりこのペースで行くと、土日は思いきり盛り下がる。

テュリャ テュリャ テュリャ テュリャ テュリャ テュリャリャ
テュリャ テュリャ テュリャ テュリャーリャー♫♦・*:..。♦♫♦*゚¨゚゚・*:..。

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2018年6月12日(火)その3251◆度量不足

とどまることを知らないアメリカの校内発砲殺人。
日本では秋葉原無差別殺人が記憶に新しいが、今度は新幹線内で起きた。
        
こうした現象を「天災」ととらえる考え方がある。
社会と折り合ってゆこうとする人種は多数を占めるが、
社会と折り合えない少数の人種が、
気に食わない社会を破壊することでバランスをとろうとする。
どんな時代・地域であってもそうした現象はある種必然であり、
台風や地震などの自然災害の一部として位置づけようとする考え方だ。

人は皆「紙一重」を生きている。
総論としては納得しやすい論理である。
では各論としてはどうか?
見ず知らずの人間に、一方的に命を断たれた人間が、
自分や身内、親しい人々であった場合、
それが対自然ではなく対人間であるがゆえに、
復讐の激情を抑えることは実際極めて難しい。

だが、人類も私も復讐の連鎖の恐ろしさと虚しさをよく知っている。
ならば事件を未然に防ぐ社会整備を進めるよりないという結論は本筋に想える。
かと云って「精神鑑定→無罪」という図式を容認できる人類ほど
私は寛容ではないことを改めて知った。 

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2018年6月11日(月)その3250◆黙とう

「社会が悪いんでしょうかね・・」

新幹線の惨劇に、経理の万理ちゃんがため息をつく。
即答は出来なかったが、それは違うと感じる。
おそらくそれは彼女も同じだろう。

空気を読んだり、空気を創ることを知らない。
ギブ&テイクで社会が成り立つことを知ろうとしない。
挨拶も返事もしない。
そういうタイプの若者に助言すれば逆ギレを喰らう。
例年喰らっちゃいるが、殺されたことはないので、
運がよかったとしておく。
理不尽な凶悪に立ち向かった38歳の善者に黙とう。

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2018年6月10日(日)その3249◆呑み会シーズン

中野サンプラザを巨大ドームに建て替えるか、それとも存続か?
そして新旧交代。
そこらが大きな争点になってる中野区長選に朝イチ投票。
歩いて二分の投票所は、校庭開放してくれる桃花小学校。
いつもは一家総出のイベントも、あいにくのお天気でジェーは欠場。

朝めしは納豆・おでん定食。       
NHK将棋を観てから、パセオでせっせと決算準備。
今週は呑み会が四本集中、年寄りの冷や酒だわ。

(↓)代々木時代、カフェでとなり合わせた老画伯から進呈されたスケッチ。

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2018年6月9日(土)その3248◆おでん日和

ショーブは時の運と云うが、
凛とする菖蒲の立ち姿を運よく眺めることができた。
小石川後楽園から戻り、ジェーにプリンをやっていると、
急におでんが食いたくなって、すぐに買い出しに。
小ぶりで旨そうな里芋の皮をのんびり剥きながら、
ホプキンソン・スミスのリュート(バッハ)にどっぷり浸かる。

今宵は里芋、はす、はんぺん、豚バラブロックがメインで、
ゆで卵、昆布、ちくわぶ、椎茸、こんにゃくなどが協演。
旨そうな匂いに、早くもジェーが浮き足立っている。
夕方の散歩をすませたら、ひとっ風呂浴びて、
塩らっきょとカツオの刺身で晩酌。
ジェーの晩めしタイムにおでんは完成。

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2018年6月9日(土)その3247◆気休め

朝湯あがりのストレッチ。
割れた茶碗をご飯つぶでくっつけるくらいの効用がある。

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2018年6月8日(金)その3246◆菖蒲麗し

あす土曜は、午前中に残務を片づけ小石川後楽園に直行、
あの麗しの菖蒲に再会いたす。
散策の友は、鳴神響一最新作『多田文治郎推理帖その2』にてござる。

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2018年6月4日(月)その3245◆初見世

月刊パセオフラメンコ、
最新号顔見世!

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2018年6月3日(日)その3244◆スーパーギタリスト

本物が浮上してくる時代。
少なくとも、フラメンコはそういうサイクルに入った模様。

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2018年6月28日(木)20時
パセオフラメンコライヴVol.93
エンリケ坂井ソロライヴ

エンリケ 坂井(ギター/カンテ)
南 リオ(ギター)
未定(パルマ)

『ショーシャンクの空に』。エンリケ坂井さんのフラメンコを想う時、あの名画を思い出す。希望の灯を失うことなく、ハンマーひとつで忍耐強くトンネルを掘り続けていくあのイメージ。
 二年前のある夜、ダビ・ラゴスをはじめ、ディエゴ・ゴメス、プラテアオといったスペインの名カンタオールらと膝を突き合わせ、ひとりひとりギターで対峙していった光景を忘れはしない。まさにこのエスペランサの客席で自然発生した濃厚なペーニャ。エンリケさんのギターを待ち望む彼らに寄り添い、スペインの故郷の遺伝子さえ震わせるような包容力のあるギターでその想いに応えていた。フラメンコギターに魅入られスペインに渡った青年は、当時未開のフラメンコに飛び込み、歴史的マエストロたちのアルテを体現し、差別の理不尽をも超え、信頼を育てるに至った。
「時代や環境、個人の感性に違いがあっても、アルテに心血を注いで取り組んできた人であればそれは必ずどこかに表れています。時代と共に変わると言ってもその根底には変えてはいけないもの、これ無くしてはフラメンコと呼べないものがあると私は腹の底から信じています」。エンリケ坂井さんにとってのハンマーは、フラメンコを何よりも愛する想い、そして静かな闘争心なのだ。
「ムイフラメンコでありながら楽しい会になれば。乞う御期待!」
 希少なエンリケ坂井さんのソロライヴ。真にフラメンコを探求する者ならば、エンリケ坂井さんのハンマーと共にフラメンコの深淵を掘り下げてみない手は、無い。

 (月刊パセオフラメンコ2018年6月号~井口由美子)

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2018年6月2日(土)その3243◆平和な土曜

待望の菖蒲は来週にまわし、今日は指圧と残務。
久々にジェーさん出社の予定。
晩めしは白ワインでシチュー、
夜は対談のテープ起こし。
平和なりゃこそ。

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2018年6月1日(金)その3242◆夢の途中

記事企画、人選、原稿依頼、入稿、原稿チェック、デザイン出し、
校正、修正、再校正、印刷、著者進呈、原稿料振込。
まあ、ざっとこんな手順で編集がひと段落する。
短いもので三ヶ月、長いものでは二年のスパン。

朝イチで6月号の原稿料振込が完了し、
炭火焼の珈琲とともに約三分間、ささやかな幸福に浸る。
歳とともに〝完成〟よりも〝プロセス〟に愛着が深まる不思議。
終わることのない『夢の途中』をスーツケースいっぱいに詰め込んだりして。

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