行間の虚栄
きのうの『暗い私の青春前期』はおおむね事実だが、一夜明けて沈着冷静さを取り戻した私の目から見ると、不充分と思われる点が多く見受けられるので、今日はそれを補足することにしよう。
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第一に、すでに野球に挫折していた私が、「人生を賭けて闘う人が好き」なR子へのウケ狙いの為、プロレスやボクシングは痛そうだったので手近で痛くない将棋を選んだ、という事実を歪めている点。
第二に、マジで授業を受けてもサッパリ理解できなかったので仕方なく「授業中は頭の中で詰め将棋」に切り替えたのだが、すぐに爆睡してしまったことを隠匿している点。
第三に、「音楽と女に走り」と云えば聞こえは悪くないが、実際には、音楽はまったく見込みがなく、女にも連戦連敗だったことを故意に省略している点。
第四に、「マグロの群れにまぎれ込んだイワシ」とあるが、正確に云うと「鯨の群れにまぎれ込んだアメンボウ」であった点。
すべてお見とーしである。
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本当は、まだあと百ヶ所以上は突っ込めるのだが、今日はこれぐらいにしといてやろうか。
なぜなら私は、汝の敵を愛するタイプだからだ。って、俺は敵かあ?
私がシリアス風を装った場合は特に、その行間にはドス黒い虚栄の影が潜んでいることを忘れてはならないだろう。
[筆者近影(アメンボウ時代:35年前)。ないと思うが、クレームはコメント欄まで]