パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

ひなまつり

2013年03月03日 | 子供ネタ
3月3日(日)曇り

ワタクシと娘の趣味は、いろいろなものにおいて似ている。
本、ファッション、歌、漫画、人(俳優とか芸人とかタレントとか)
母が若い頃着ていたスカートやらセーターやらを嬉々として着、
母が若い頃愛読していた「吉本ばなな」氏の小説を読んでいる。
母は母で、娘オススメのミュージシャンに心をわしづかみにされ数年が経つ(フジファブリックのことね)
サッカーより野球を好み、プロ野球より高校野球を好む。
メンクイと豪語しつつ、実際はそうではない(夫よスマン、娘の彼氏よスマン)

先日、愛読している日刊イトイ新聞の「恋歌くちずさみ委員会」のコーナーの投書に号泣した。
是非読んでいただきたい。
投書自体も泣けるものだったが、それに対する山下氏のコメントにもまた泣けた。
娘に読ませると・・・
意外とフツーな感じである。
母はまた一緒に泣く準備すらできていたのに拍子抜けである。
決して冷たい子ではないのだ、我が娘。いや、よっぽど母よりも優しい心根の子だ。
しかし、この投書やコメントは、大人になってから回想して、しみじみ泣けるものなのだな。
自分が学生だった頃にも、おそらくこういう境遇の同級生がいただろう。
何も知らず普通にワイワイやってた同級生の中に、もしかしたら極貧の家庭があったかもしれない、
両親の不仲が最悪の状況の家庭があったかもしれない、
家ではいつも泣いていたかもしれない。
そういうことを何も知らず、ワイワイげらげらアホみたいに笑っていた学生時代。
それがその子らにとっての救いになったかもしれないし
「助けてよぉ」という心の叫びに気付いてあげれなかったかもしれないし
そういういろいろな思いが複雑にからみあうから、ワタクシは号泣したのだきっと。
これは、趣味趣向とかの問題ではなく、経験値によるものなのだな。
そうそう!今、読んでるのが奥田英朗氏の「どちらとも言えません」
Numberというスポーツ雑誌に連載されていたものをまとめたものなのであるが
これがすごくおもしろい。
最初の数ページ読んで、もう、すぐにでも夫にも読んでもらいたいと思った。
これも、おそらく、同じくらいの年代を生きてきたものにしかわからないおもしろさなのだろう。
Jリーグができた頃の、浮かれっぷりの恥ずかしさとか
野球選手へのリスペクトの根底にあるものとか
奥田氏の妄想までもが、同年代の人たちとは共有できる気がする。
ジェネレーションギャップとはまた少し違う気もする。
年を取った事で感じるおもしろさやなつかしさ。
シミとかシワとか白髪とか腰痛とか肩こりとか体力減退とか、悲しい事象が多い加齢であるが
こういうおもしろさを感じられるのは少し得した気分。
いや、おもしろさだけでなく、なつかしさとかせつなさとかも。
なんてことを、若さに負けそうになる今日この頃、負け惜しみ的に思うひな祭りの日であった。
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2 コメント

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Unknown (puffpuff)
2013-03-06 21:21:23
私もあの頃を思い出しました。
辛くていっぱい泣いたけど
いっぱい笑って一番必死だったかも。
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puffpuffさんへ (n)
2013-03-07 09:26:56
何にも考えてない学生時代でした。
だからなお大人になってから「えーーーっ!そうだったの!?」みたいなことが多く、
力にもなれなかった事を悔い、でもかえって変な同情なしで、なんのしがらみもなしで付き合えてたことが良かったのでは?と思いたい気持ちもあり・・・
投書の主が沼に引きずり込まれないように命綱をはっていたように、
ワタクシも誰かの命綱を引っ張り、また誰かから引っ張ってもらってたと思いたい。
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