10月30日(金)晴れ
我が家の猫イチは推定年齢15歳である。
まあまあの高齢であるから、今回の引越しに伴う飛行機搭乗や、家が変わること等、心配していた。
無事に大移動でき、我が実家での仮住まい開始。
我が実家は、二階建て家屋と少しの庭があり、老母がみっちりぎっちり家庭菜園をしている。
マンション猫だったイチは、時々脱走を図って同じ階のベランダをぐるりと一周したり、たまの帰省の時、夫の実家の庭に出たりした程度。
引っ越してきてまずは、家の中の階段や、広い部屋を散策して回っていた。
次に「猫の額ほどの庭」に夢中になる。
夫がリードをつけて外に出したせいだ。
お隣との境に仕切りのようなものを付ければ、リード無しでも大丈夫じゃないか?と思い、完全包囲してリードを外すと・・・
それはもう楽しそうに家庭菜園の土を掘り、石灯籠に登ろうとしたり、こんもりした木陰にもぐりこんだり・・・
しかしあっという間に次の、もっと外の世界が気になり始める。
門柱の上から外へ行こうとしたり、門扉の下をくぐろうとしたり、木陰を抜けて塀から飛び降りようとしたり。
そんな話を娘にラインでしたら、危険すぎる!と怒られる。
いまや猫は室内飼いが常識になっている。
ワタクシだって、病気や怪我やご近所とのトラブル、野良猫との接触等での望まない妊娠など、問題が多々あることは充分に知っている。
初めて飼った猫は黒猫で、道路にひょろひょろ出てきたところを保護した。
犬は飼ったことあったが、猫に関しては何も知らず、獣医さんに連れて行った時に
「なんかゴロゴロ変な音がするんですけど・・・」と聞いたら先生が少し呆れた感じで「機嫌がいいんだよ」とおっしゃって驚いた。
さらに「猫まんまを食べないんですけど・・・」と言うと、また少し呆れた感じで「イマドキの猫はキャットフードしか食べないよ」とおっしゃってまたまた驚いた。
ちびっく(結局ちびという愛称になる)は、名に反して、黒豚のように大きくなった。
ほとんど家にはいなくて、明け方帰ってきて、ワタクシが起きるまで頭の上で静かに待って、ご飯食べるとまた出かけて、ワタクシが会社に行く時はどこからかふらりと出てきて、バス停の近くまで見送って、
夜暗くなってから帰宅すると、またどこからか出てきて「ミャ〜」とワタクシと一緒に帰って、
またご飯食べると出かけて行って・・・
半野良のような、自由で気ままで、男気溢れる猫だった。
そういう飼い方をしたあと、マンションで飼い始めたイチには、どこか哀れさのようなものを感じていたが、でもそういう環境だからとも思っていた。
今、一軒家に住みはじめたイチが、教えたわけでもないのに外へ外へ出たがり、もうホントに外が大好きで大好きで、そして隙をついては脱走しようと試みる。
我が父は度を超えた心配症で、子供達の帰りが遅くなるの嫌がり部活動もさせなかった。
友達の家へ泊まりに行くのも禁止。
大きくなってからもそれは続き、孫が生まれると新たな心配事として加わった。
娘を連れての初のタイ旅行にも大反対。
敏感な娘がそれを察知したかのように微熱を出し、直前のキャンセル料には目が飛び出た。
父自身も、出かけることは危険と隣り合わせだという考え方で、旅行もせず、引きこもっていた。
そういう一生を過ごし、長生きして楽しいのか???と思う自分がいて、
でも、そんな父のDNAを色濃く受け継いでる娘でもあり、世界を股にかけて飛び回っている人達を羨ましく思っている。
娘に、思わずこんな話をしてしまうと、「人間と猫は同じではない!」と一段と厳しく言われた。
そうですよね〜わかってるんですよ。でも、イチの外へ出たいという悲鳴のような鳴き方に毎日毎日責められているのよ。
ワタクシより優しく、ワタクシより面倒見のいい夫が、早朝だろうが暗くなってからだろうが、リードをつけて連れ出しているが、聞き分けのない幼児のように、帰ってきたばかりなのにまた出ると鳴きわめくと、気の短いワタクシはイライラする。
「もう、外に出したろか!」と思っては、事故やら怖い事を想像して踏みとどまる。
ちびっくよ!あんたの時代はよかった。猫がピカピカのノラでいられた♪
ということで、リードつけた猫を散歩させてるおっさんが、近い将来、ここらで有名になると思います。
我が家の猫イチは推定年齢15歳である。
まあまあの高齢であるから、今回の引越しに伴う飛行機搭乗や、家が変わること等、心配していた。
無事に大移動でき、我が実家での仮住まい開始。
我が実家は、二階建て家屋と少しの庭があり、老母がみっちりぎっちり家庭菜園をしている。
マンション猫だったイチは、時々脱走を図って同じ階のベランダをぐるりと一周したり、たまの帰省の時、夫の実家の庭に出たりした程度。
引っ越してきてまずは、家の中の階段や、広い部屋を散策して回っていた。
次に「猫の額ほどの庭」に夢中になる。
夫がリードをつけて外に出したせいだ。
お隣との境に仕切りのようなものを付ければ、リード無しでも大丈夫じゃないか?と思い、完全包囲してリードを外すと・・・
それはもう楽しそうに家庭菜園の土を掘り、石灯籠に登ろうとしたり、こんもりした木陰にもぐりこんだり・・・
しかしあっという間に次の、もっと外の世界が気になり始める。
門柱の上から外へ行こうとしたり、門扉の下をくぐろうとしたり、木陰を抜けて塀から飛び降りようとしたり。
そんな話を娘にラインでしたら、危険すぎる!と怒られる。
いまや猫は室内飼いが常識になっている。
ワタクシだって、病気や怪我やご近所とのトラブル、野良猫との接触等での望まない妊娠など、問題が多々あることは充分に知っている。
初めて飼った猫は黒猫で、道路にひょろひょろ出てきたところを保護した。
犬は飼ったことあったが、猫に関しては何も知らず、獣医さんに連れて行った時に
「なんかゴロゴロ変な音がするんですけど・・・」と聞いたら先生が少し呆れた感じで「機嫌がいいんだよ」とおっしゃって驚いた。
さらに「猫まんまを食べないんですけど・・・」と言うと、また少し呆れた感じで「イマドキの猫はキャットフードしか食べないよ」とおっしゃってまたまた驚いた。
ちびっく(結局ちびという愛称になる)は、名に反して、黒豚のように大きくなった。
ほとんど家にはいなくて、明け方帰ってきて、ワタクシが起きるまで頭の上で静かに待って、ご飯食べるとまた出かけて、ワタクシが会社に行く時はどこからかふらりと出てきて、バス停の近くまで見送って、
夜暗くなってから帰宅すると、またどこからか出てきて「ミャ〜」とワタクシと一緒に帰って、
またご飯食べると出かけて行って・・・
半野良のような、自由で気ままで、男気溢れる猫だった。
そういう飼い方をしたあと、マンションで飼い始めたイチには、どこか哀れさのようなものを感じていたが、でもそういう環境だからとも思っていた。
今、一軒家に住みはじめたイチが、教えたわけでもないのに外へ外へ出たがり、もうホントに外が大好きで大好きで、そして隙をついては脱走しようと試みる。
我が父は度を超えた心配症で、子供達の帰りが遅くなるの嫌がり部活動もさせなかった。
友達の家へ泊まりに行くのも禁止。
大きくなってからもそれは続き、孫が生まれると新たな心配事として加わった。
娘を連れての初のタイ旅行にも大反対。
敏感な娘がそれを察知したかのように微熱を出し、直前のキャンセル料には目が飛び出た。
父自身も、出かけることは危険と隣り合わせだという考え方で、旅行もせず、引きこもっていた。
そういう一生を過ごし、長生きして楽しいのか???と思う自分がいて、
でも、そんな父のDNAを色濃く受け継いでる娘でもあり、世界を股にかけて飛び回っている人達を羨ましく思っている。
娘に、思わずこんな話をしてしまうと、「人間と猫は同じではない!」と一段と厳しく言われた。
そうですよね〜わかってるんですよ。でも、イチの外へ出たいという悲鳴のような鳴き方に毎日毎日責められているのよ。
ワタクシより優しく、ワタクシより面倒見のいい夫が、早朝だろうが暗くなってからだろうが、リードをつけて連れ出しているが、聞き分けのない幼児のように、帰ってきたばかりなのにまた出ると鳴きわめくと、気の短いワタクシはイライラする。
「もう、外に出したろか!」と思っては、事故やら怖い事を想像して踏みとどまる。
ちびっくよ!あんたの時代はよかった。猫がピカピカのノラでいられた♪
ということで、リードつけた猫を散歩させてるおっさんが、近い将来、ここらで有名になると思います。