パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

阪急電車

2010年09月25日 | 本・マンガ・テレビ・映画
9月25日(土)晴れ

ワタクシのブックリーダーpさんおすすめの本「阪急電車」
ブログ仲間のpoohさんも読破。
ちょうどそんな時に、図書館より「予約本届きました」メール。
よっしゃーーーっ!
これでワタクシもキャスティングに参加できる。

おもしろいですよ!これ。
最近、恋だの愛だのの話は敬遠気味でしたが、ここには爽やかな恋の始まりがあり
可愛らしく微笑ましい恋人達も登場する。
穏やかに過ぎて行った愛の回想もある。
はたまた、どろっどろの三角関係もある。
一話完結にして、それが少しずつ重なっていて・・・
どれもこれもとてもいいのですよ。
特に、恋人を寝取られた女性の復讐は小気味良い。
ワタクシ、聖人君子はうそっぽくて嫌い。
罪を憎んで人を憎まずっていうのも信じない。
勧善懲悪。
悪いヤツにはそれ相応の罰というか、仕返しというか、そういうのが必要だと思う派。
だから、『寝取られ美人』が元カレの結婚式にウエディングドレスと見まごうような真っ白なドレスで乗り込み、
妊婦で新婦の心をいらつかせ、元カレの新郎の心をざわつかせる。
そして、結婚式を途中退席し、乗った電車で知り合ったおばさまが、またもやかっこ良いのだ。
「討ち入りは成功したの?」
彼女が言う。
「私のテーブルに来た時、新婦は鬼のような形相で彼を振り返りました。彼は私を見てました。
今まで、五年間付き合って一番綺麗に装った私を見てました。
十年も経って、あの女が育児に家事にくたびれた主婦になった頃、彼が私を思い出せばいいと思います。」
人を刺してきたような顔をしていた彼女は、自分も刺されて返り血にまみれていた・・・

このあたりでもうワタクシは泣きそうだ。
しかし、吉祥寺へ向かう電車の中で読んでいたので、ぐっと我慢して読み続ける。
くだらないDV男とつきあってる女の子が出て来る。
ったく!こんなろくでもない男とつきあってちゃダメだよ!と思いながら読む。
ろくでもない男とつきあってるんだからろくでもない女かと思っていたが、
ぢつは正義感の強い、優しい女の子だ。
学生時代の友人みっちゃんを思い出す。
キャスティングさせていただけるなら、ミサはみっちゃんにしたいくらいだ。
ワタクシと同級生なので46歳であるが、もうみっちゃんしか考えられん!
(いくら何でもそれはちょっと・・・)

明日にでも書きたいと思ってるのだが、高田郁著「八朔の雪」
これも、とっても良かった。
(pさんのおすすめ本にははずれがないのだ!)
ワタクシ、基本的に「優しい人」が出て来る話が好きなのだ。
こんなワタクシに「悪人」がおもしろいと思えるはずがないのだ。
しかし、優しいだけではダメで、人間臭く「仕返し」したり、頑張ったり・・・
そして最後はハッピーエンド。これが理想。誰が何と言おうと、ワタクシは読後感すっきりの本が理想。

立て続けにワタクシ好みの本を読めて、とっても得した感じのここ数日。
ただ、pさんのご紹介の本に登場する優しげな男の子は、
必ず「加瀬亮君」のイメージになってしまうので困る。
この阪急電車でも最初に登場する男の子は「加瀬亮君」にしようと思ってたのに、
そのあと、少しパンクな大学生も出てきて、これまた「加瀬亮君」か?
(インスタント沼でパンク青年もやってたので、違和感はなかろう)
いやいや、それでは二股かける軟派なヤツだろうが!
ってことで、今、どちらを加瀬君にして、もう一人を誰にするか悩み中・・・
コメント (4)
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