出発

ゴオオオォォ…
轟音を響かせて巨大遠征母艦が現れた。いよいよ、恒例の聖地遠征が始まったのだ。

相変わらずのノンビリとした出発。とても朝マズメには間に合わない。でも、それで良いのだ。これからの4日間は、時間に追われることもなく、気ままな旅を楽しむのである。

待機中

キャンピングカーの到着を待っている。まだ、だいぶかかるとか、スカイツリーが見えるとか、そんな連絡が入っている。もう、荷物を外に持ち出して、いつでも出発できる体制にあるというのに。

いま、玄関で時間を潰しているが、ウチの玄関には不気味な能面が掛かっている。宅配便の人が来た時に、ドアを開けるとこの面が見え、ゾッとさせるような配置にしてある。

こうして、薄暗い玄関に1人でいると、角度によって能面が笑っているように見えて悪くない。むしろ良い。

稲川淳二の怪談に血を吐く面の話があったのを思い出す。今度、心霊研究家のゴッチ先生に鑑定してもらうか、この面を。

準備完了

早朝。4年に1度のクライマックスが終了した。コロンビア相手に無惨な大敗。まあ勝利以外の選択肢がなかったため、リードされると、リスクを承知で攻めるしかなかった。惜敗も、大敗も、引き分けも同じだからな。

ところで、今晩からは北の聖地へ出撃なのである。

その準備はすでに完了。リールもメンテした。糸も巻き替えた。川原毛温泉用に海パンも用意した。

そして、iPodの用意。曲を入れ替えたのだ。夜のドライブに備え、稲川淳二をインポートした。秋田道とかは真の闇だからな。眠気覚ましには淳ちゃんが最適なのだ。

1年のクライマックスがいよいよやってくる。