サイバーCR-X Si グラストップ ブラック MT
走行距離10.2万キロ 車体価格36万円

追突され、部品が入手できずに廃車になってしまったワインレッドのCR-X。駄々をこねて保険金を多めに貰ったため、次もCR-Xを購入することができるようになったが・・・
この頃から中古車市場のCR-Xの弾数が少なくなり始めた。特にSi。それを何とか探して、柏のショップで後期型のSiを見つけた。
試乗に行くと、正直程度はギリギリという感じ。暴走仕様になっていて、ホイールはインチアップされ、車高は落とされ、HKSのマフラーが装着され、サスは固めてある。コーナーはやたらと速い。しかし、そのぶん酷使されていて、ボディが大分ヤレているようだ。

そうは言っても、クルマがないと困る。ワインレッドのCR-Xを部品取りのためにホンダに預けたままにしてあるし、急ぎ次のクルマを用意する必要があるのだ。試乗した当日、契約を済ませた。
手続きを済ませ、ホンダに持ち込み、エアコンなどを載せ替えてもらう。事故前に新品に交換したばかりのパーツを移植したのだ。当然、代々受け継いできたナルディのウッドステアリングもまた装着した。このステアリングを握ると、マイカーになったような気がするんだ!

ナルディのウッドステアリングの他に、例の無限のシフトノブももちろん取り着けてある。シートもワインレッドの時のレカロを移植した。


早速、黒い暴走仕様CR-Xの走りをチェックする。人家の無い川沿いの急カーブを高速旋回すると、速い速い。固められたサスと、スポーツタイヤの威力である。ノーマルは185-60R14だが、このCR-Xは205-50R16にインチアップされていて、タイヤもポテンザが着いているのだ。
これまでのCR-Xとは全く違う。ステアリングに対してクイックにフロントが切れ込む。ロールも少なく、タイヤの接地感も手に取るようだ。

しかし、その楽しさも長続きはしなかった。利根町のある交差点の手前に段差があった。その僅かの段差。それを突っ切った瞬間!
ドカーン!
クルマが分解するのかと思うほどの物凄い衝撃。バリバリバリと画面が乱れてナビが停止した。扁平タイヤと固めたサスが段差のショックを強烈に伝えてきたのだ。
しばらくすると、キリキリキリとナビが再起動したが、これ以降、ナビの調子は徐々におかしくなっていった。

それでも毎週のように潮来へと釣りに出かけた。下の写真はラーメン屋純輝の駐車場。CR-X SiRが停まっていたので、わざわざその横に滑り込んで停めた。カッコいいマシンのランデブーだ。


この経験があっため、このCR-X、段差などには特に気を使って、ショックが出ないような運転を心掛けたが、段々とボディにダメージが出てきた。リアのハッチが閉まりにくくなってきたのだ。普通に閉めたのではロックが掛からない。バーンと叩き付けるように強めに閉めると、ドーンと跳ね返る。上から押さえ付けるように、ドスンと落とさないといけない。
1年も経つと、ドアの閉まりも悪くなってきた。やはり過度にハイグリップなタイヤや、無理なインチアップはクルマの寿命を短くするようだ。タイヤを純正サイズに戻すことを考え始めた。

その時である。ワインレッドの中古車が市場に出てきたという情報が入って来た。Siのマニュアルで走行距離は12万キロ、車体価格は17万円。格安だ。問題はショップが名古屋にあるということ。
悩んだが、乗り換えることにした。この暴走仕様のCR-X、これだけボディがヤレていると、先は長くない。それに何と言ってもワインレッドのCR-Xである。もう一生乗れないと思っていたクルマにまた乗れる。こんなチャンスはもうないだろう。
名古屋のショップに連絡を入れた。

暴走CR-X最期の春。桜が咲き誇る霞ヶ浦。ただ、このCR-Xは廃車にしたわけではないので、その後も乗っている人がいるに違いない。もしかしたら、まだ現役かも。
そして八郎潟でマシンが調子悪くなって現地のディーラーに寄った記憶が。
まあ、大昔の話だがな。
CR-Xは軽量コンパクトなのでワインディングとかが本当に楽しいですよね。ステアリングとシフトもボクにはしっくりくる位置に配置されていて、自然な操作ができました。
>ヒサシ
そうだな。温川温泉の後、青森でアンタを降ろして、そのあと自転車に突っ込まれたんだった。突っ込んだ自転車の中学生は、屋根の上を越えて逆側まで飛んで行ったが、むくりと起き上がると、自転車に飛び乗り逃げて行った。大昔の話だがな。
本当は茨城に住んでいたので土浦ナンバーだったのですが・・・。ホンダの人がナンバーが品川から土浦に変わる(前のワインレッドは笹塚に住んでた時に買ったので品川ナンバー)のは落差が大きいですね、というので、会社の所で登録して足立ナンバーにしてみました。そのため、余計なお金が6万円ほど掛かりました。
今思えば無駄なことでした。