ショッピング

年老いたお洒落小僧になるためにショッピングに出かけた。1ヶ月分の給料以上のカネを一気に注ぎ込むのはボクも初めてだ。こんなことをしていて大丈夫なのかとも思うが、原資は埋蔵金だし、ボーナスが思ったより多かったので何とかなるだろう。

これが埋蔵金。このトレイは黒電話の台の下に隠れていた。ちょっと勘定すると3万円くらいはある。他に瓶に貯められていたもの、賽銭箱の模型の中、トートバッグに入っていたものなどがあって、全部で25万円ほどになった。

さて、その資金を手に向かったのはセレクトショップ・ユナイテッドアローズ。ここで一揃い買うつもりだったし、一応買ってはみたのだが、思ったほどにはボクの好みに合致しない。いや、センスに問題ありと言われているので、それでいいような気もするが、何となくカッコ良くない気がするのだ。特にデニムに不安を感じた。

ユナイテッドアローズで薦められるままに買った3本。履いてみると何か下半身がいびつに見える。これは無理なダイエットで体型が崩れているからなのか。

青いシャツ。これはぜひ一着欲しいと思っていたタイプ。Sサイズは体に大体合っていた。

黒系のシャツ二着。一着はデニム生地のようなタイプ。これも欲しかったもの。

ニットTシャツ。オススメされて購入したけど、全然好みじゃない。しかし、そこは好みを封印して、今回はアドバイスに従ってみた。


他にバッグも買う予定だったが、オススメされたブリーフィングのショルダーが置いていない。今回はプライベート用のコーディネイトのため、普通のブリーフケースでは野暮すぎる。仕方なく、ブリーフィングのバッグはネット発注した。

ここでも自分の好みを封印。様々な服に合わせやすいように黒のバッグにした。

アーバンリサーチなども覗いてみたが、気になるのは満足できなかったデニムである。デニムといえば僕等の世代だとやはりリーバイスのイメージが強い。リーバイスか。ちょっと高いかな。いや、1本くらい買っておいてもいいだろう。リーバイスストアに行ってみよう。

店員のおネェーさんを捉まえてオススメを選ばせる。ココ、おネェーさんなのが重要。男視点でカッコいいかどうかよりも、女の子に受けるかの方が大切だからだ。そしてオススメを試着する。ん？ 悪くない。むしろ良い。これでいくらくらいするんだ？ 試着室の中で値札を確かめる。9千円？ なんだこりゃ。高くないじゃん。

話を聞くと、まとめ買いすれば15パーセントの割引になるとか。セール品は30パーセントOFFで、さらにそこから15パーセント引きになるらしい。なんだ、デニムはこっちで全部買えば良かったじゃん。じゃ、ちょっと見せてみて。

ベーシックなカラーと黒のデニム。特に真っ黒は欲しかった1本。黒が一番安く、1万円以下だったのはこれだけ。足の絞り込みなども体型に合わせて、デニムの色に合わせて、似合うのを選んでもらった。このリーバイスはさ、いびつな感じがしないで普通にカッコいい。

淡い青のダメージタイプと白デニム。白は短パンタイプも検討したけど、試着してみて、おネェーさんに「やりすぎ感がある」と言われ断念。短パンじゃなければよく似合っていると。初めての白を購入である。

そんなわけで短パンはタンを購入。短パンもユナイテッドで見た時には、短パンにしてはクソ高いなぁ～と諦めていたが、リーバイスだと5千円。そこから15パーセントの割引が入るので高くない。しまむらで買うよりは高いけど、満足感はだいぶ違うからね。

リーバイスでもシャツを購入。これはXSサイズ。これで長さと腹回りはピッタリ。ただし、肩幅は全然足りない。肩幅が足りてガボガボなのとどちらがいいかは分からないが、リーバイスのは色も良かったのでお試し購入である。

リーバイスではないけど、周りの店でタンクトップなどを購入。シャツの下に着るもので、ほとんど見えないから安物にした。あと安いTシャツを何着かネットで注文するつもりだ。

今回のショッピングは服と靴である。靴のブランドはニューバランスをまず薦められていたが、デザインを見ると、いま一つシックリこない。好みを封印する……とはいえどうなのか。

止めた、ニューバランスは。その決め手となったのは常磐線。朝出かけて行く時に常磐線内でやたらとニューバランスが目に付いたのである。履いていたのはジジババが多く、デーブおばはんみたいなのが足元だけニューバランスというのもいた。あまりにも履いている人が多い。そこで代わりに選んだのが…

コンバース・ジャックパーセル。自分で選んだのではない。ニューバランスが好みに合わないなら、これを買えと、ちゃんと教えてもらったのである。


そして靴の方の大本命はカンペール。爽やかで、清潔感が合って、履きやすい。ボクのイメージに合っていると超推奨されたブランド。そして現物を見ると、カッケー！ メッチャカッコいいじゃん。でもちょい高い？ まぁでも…カッコいいからな。

履かせてもらう。うっわ、スッゲー履きやすいじゃん。今回履いて回ったスニーカーじゃ一番良かったな。よし、これ一つ買うか。

渋カッコいい上に幅が広くて楽チン。黒デニムにもメチャ合うデザイン。大満足の一品。

あまりにも良かったのでカンペールの靴をもう一足。無難な黒で何にでも合わせられるタイプ。これもカッコいいなぁ。

黒とどちらにするか迷ったのがこのネイビー。思わず「両方くれ」。カンペール、お気に入りブランドになりました。新品のうちから楽な履き心地。店員さんの応対も気持ちよかったです。

これは自分で選んだ一足。スペリートップサイダー。デッキシューズで有名なメーカーでボクでも知っていたブランド。今回、一番最初に買ったのが実はこの靴でした。

ボクが知っていた数少ないブランドの一つバンズ。これは1週間早くに通販で発注しておいたもので大失敗した。サイズが合わず大き過ぎ。それでもサンダル代わりになら使えるか、あるいは誰かにくれてやるか。

Tabioの靴下。意外と見られてるからちゃんとしたのを買いなさいとアドバイスされ、一応何足か買ってみた。セール品を中心に。何しろこれを買う頃には軍資金に不安を覚え出していたからね。

番外編。眼鏡。
先日レイバンのサングラスを買った。サイトマスター・コーティーアイがタウンユースに向かないと言われ、それ用に購入したわけだが、さすがにレイバンでは仕事中に使うのと場違い感が半端ではない。そういう話を会社ですると、それなら伊達眼鏡を買ったらどうですかと言われたので、レイバンを買った新宿ヨドバシの眼鏡売り場に行ってみた。

仕事で、街中でかけて違和感のない伊達眼鏡が欲しい。そう伝えると店員が何点か選んでくれた。そして店員が一押しにしてきたのがカルバンクラインである。1万6千円也。

しかし、モノが良ければ多少高くてもと思っていたので、よく似た形のグッチを手に取った。これじゃダメなんですか？

似合いませんよ、それは。

客が求めていて、高いものが売れるなら、普通の店員は客のチョイスを否定しない。だが、この店員は真っ向から否定する。確かに、掛けてみるとグッチはちょっとバランスが合わない感じが自分でもしていたが……

それで購入したのがカルバンクラインのこの眼鏡。今までのサイトマスターの代わりに外回り営業中に掛けることにする。これで仕事中もどうしようもないスタイルにならなくて済むだろう。

こんな感じで大出費となったが、これで休日のファッションも少しはマシなものになるだろう。少なくとも、あまりのダサさに引かれるようなことはあるまい。埋蔵金をもっと発掘して、あと少しアイテムを追加しようとは思っているが。
最期に買ってきたものをちょっと着てみたらどうなったかを載せておくか。笑うなよ。

白デニムはアロハにも合う。アロハは夏用にたくさん持っているので、これと合わせれば真夏のビーチでは不自由しない。ただ、これは今回の「シンプルで凝りすぎてない雰囲気」というコンセプトに合致しない着こなしだ。

黒デニムは今回の本命。これに柄無しのネイビーのシャツ、ブラック、グレーのシャツを組み合わせて大人のイメージを出すつもりだった。Tシャツなどでモノトーンの組み合わせもやってみたいファッションだ。

ダメージタイプのデニムはTシャツなどとラフに着こなしができるので使う機会が増えそうだ。そして夏は短パン。白はやり過ぎかも知れないが、落ち着いたタン色なら何にでも合わせられる。夏の間、一番出番が多いのはこの短パンかもしれないな。