本屋の棚に
詩集のふりをして
僕の詩が並んでいる
うきうきしたけど
半年経っても
誰も買わない
恥ずかしい
ついに
お前は詩じゃない
本棚に手をのばし
他人のふりをして
買う人の列に並んだ
この世から
詩集が一冊消えてゆく
それは
トリックのない
魔法のようであった
レジがチンと
声を上げたとき
詩が生まれた
人が死ぬ
詩集のふりをして
僕の詩が並んでいる
うきうきしたけど
半年経っても
誰も買わない
恥ずかしい
ついに
お前は詩じゃない
本棚に手をのばし
他人のふりをして
買う人の列に並んだ
この世から
詩集が一冊消えてゆく
それは
トリックのない
魔法のようであった
レジがチンと
声を上げたとき
詩が生まれた
人が死ぬ