尾崎まことの詩と写真★「ことばと光と影と」

不思議の森へあなたを訪ねて下さい。
「人生は正しいのです、どんな場合にも」(リルケ)
2005.10/22開設

詩「神々の犬」

2011年06月29日 23時58分58秒 | 詩の習作
埃の舞う
明るい玄関で
わたしは犬ではあるが
神々の留守を預かっている

おっしゃったのである
人を信じるよりは
神を信じる方が
はるかに容易だろうと
そして待て、と

人の気配に鼻を鳴らし
首をかきながら
祈りの言葉はとうに失われたけれど
かわりに
無駄吠えなどを楽しみながら

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