埃の舞う
明るい玄関で
わたしは犬ではあるが
神々の留守を預かっている
おっしゃったのである
人を信じるよりは
神を信じる方が
はるかに容易だろうと
そして待て、と
人の気配に鼻を鳴らし
首をかきながら
祈りの言葉はとうに失われたけれど
かわりに
無駄吠えなどを楽しみながら
明るい玄関で
わたしは犬ではあるが
神々の留守を預かっている
おっしゃったのである
人を信じるよりは
神を信じる方が
はるかに容易だろうと
そして待て、と
人の気配に鼻を鳴らし
首をかきながら
祈りの言葉はとうに失われたけれど
かわりに
無駄吠えなどを楽しみながら