わたしは怯えてはいない
わたしの書いてきたところの
詩が人に代わって怯えているのだ
わたしが死んでもきっと震えているだろう
そのけなげに光るもの
それを愛だとは呼ばない
しかし、ただ生きるということさえ
困難であった日々の
愛のくぼみであったとだけ
あなたは憶えていてほしい
掌に水を受け
飲みほすためのまるみ
その揺れて光る透明な畏れ
読まれることのなかった祈り
わたしの書いてきたところの
詩が人に代わって怯えているのだ
わたしが死んでもきっと震えているだろう
そのけなげに光るもの
それを愛だとは呼ばない
しかし、ただ生きるということさえ
困難であった日々の
愛のくぼみであったとだけ
あなたは憶えていてほしい
掌に水を受け
飲みほすためのまるみ
その揺れて光る透明な畏れ
読まれることのなかった祈り