「くぼみの祭りだ」
なんの不思議もなく
今日という日のまた
暮れてゆくこと
その摩訶不思議
そのあきれた暗さに
人は人の数だけ
灯(あかり)をともしはじめる
その時地球は
球体ではなく
闇をためるひとつの
くぼみである
揺れているのは
消えていく焔だろうか
燃えだした闇だろうか
醤油より重く
溜まりくるものは
さむい魂だろうか
あつい身体だろうか
それとも
死にたい生だろうか
生きたい死だろうか
男と女の一番暗いところを
高くかかげ
此岸から彼岸まで
鬼火を斜めに飛ばす
天の吊り橋の祭りだ
天の川のさしだす
手の平に架ける
たとえようもない
こんな こんな こんな
こんなに揺れる
くぼみの祭りだ
なんの不思議もなく
今日という日のまた
暮れてゆくこと
その摩訶不思議
そのあきれた暗さに
人は人の数だけ
灯(あかり)をともしはじめる
その時地球は
球体ではなく
闇をためるひとつの
くぼみである
揺れているのは
消えていく焔だろうか
燃えだした闇だろうか
醤油より重く
溜まりくるものは
さむい魂だろうか
あつい身体だろうか
それとも
死にたい生だろうか
生きたい死だろうか
男と女の一番暗いところを
高くかかげ
此岸から彼岸まで
鬼火を斜めに飛ばす
天の吊り橋の祭りだ
天の川のさしだす
手の平に架ける
たとえようもない
こんな こんな こんな
こんなに揺れる
くぼみの祭りだ