ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

(51)密姫村(角川書店)乾ルカ著・・12/16読了

2010年12月22日 | 本の事
日記@BlogRanking←最初にクリックおねがいいたします。

 今年もたくさん本を読ませていただき 感謝はしているんだけど、どうしてもトンボ殿に言いたいことがあるんです。
それは、水嶋ヒロ小説「かげろう」を私に見せないで売ってしまったこと。
いつもただで読ませていただいているわけじゃないんです。
ちゃんと甘い物与えているのに、全くけしからん。
で、少々おかんむりな私です。

ただ、水嶋ヒロが先だって受賞した時のインタビューが少し偉そうだったというか、謙虚さがたりないように見えたので、「買ってまで読みたくないよね。」といったけど、でもあればそりゃ読みたいわ。
一日で読めた ほとんど定価で売れた、といってました。

 というわけですが それではと(反省の色は見えなかったが)見せてくれた本、二冊。そのうちの一冊です。

・・・・・・・・・・

 変種のアリを追って、東北の山村に迷い込んだ、東京の大学の講師で昆虫学者の山上一郎は、瀧埜上村の仮巣地区の人々に助けられ、命をとりとめた。翌年、山上は医師でもある妻の和子を説得し、一年間のフィールドワークのために、再び仮巣地区を訪れた。この村には医師がいなかった
ため、和子にとってもそれはやりがいのある仕事に思えたのだった。優しくて、親切な村の人々。だが、何日かその村で生活していくうちに、和子は違和感を覚える。――みんな健康すぎる・・・。医師もいないのに・・・(ブックレビューより)

横溝正史の世界のよう。
ホラー小説らしいが、私はおとぎ話のように感じた。
ただ、この集落には赤紙も来なかったということらしいが、の子供たちはちゃんと下の町の小学校に2時間かけて通っているという設定が何だか違和感を感じたけど、でも それなりに面白かった。

医師がいないのになぜ村民はみんな元気なのか?
和子が疑問を思っている時、娘の優子が病気になってしまいます。
自分が医師なのに分からない。
そこで和子がお世話になっている家の主に尋ねると、これまで立ち入りを禁止されていた場所へ連れて行かれる。そこにいたのはタイトルにもある密姫様。
そして行方不明だった夫も・・・
しかし密姫様がかなり謎。きれいなのか、若いのか、大きいのか痩せているのか、ただ体つきの描写が不気味。年齢も不詳。

原因不明の風土病?かな、それを治してもらうため(優子を助ける)、密姫と和子はある約束をする。
そして和子はどうなるのか?ネタばれになるから書けません。

時は流れ、優子は成長して年頃の少女に。
優子の面倒を見る紅蝶と大蜂。黒王との結婚を控えてていても優子は大峰が好きになってしまう。
どうなるのか?
読んでみてください。

ところでこの小説のキーポイントである変種のアリというのがミツツボアリなのです。
調べて見ました。↓

 オーストラリアに生息する蟻の一種である。過酷な環境に耐えるために食料であるミツを貯蔵する習性を持っている。
ご存知の通りアリは職種別に階級が分かれており、通常は「女王アリ」「王アリ」「働きアリ」「兵隊アリ」と蜂とほぼ同じ分かれ方をしているがこの「ミツツボアリ」にはさらにもう一つ驚愕の階級が存在する。
それは「貯蔵アリ」なのである。食料であるミツの保存場所はズバリこの貯蔵アリの腹部なのである。
貯蔵アリは身体を貯蔵庫に変えて働きアリが間断なく運び込んでくる蜜を腹部に蓄えていく。食物を適切に貯蔵するために一生天井にぶら下がり、自らの体重と増え続ける蜜の重みに耐え続けるのだという。

オーストラリアの先住民アポリジニはこのアリを食用にしているとか・・・

話がそれましたが、最後まで飽きないで読めたので、それなりに面白かったかのかなぁ。

雲り時々雨 13℃

最新の画像もっと見る