ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

(53)獅子のごとく(講談社)黒木亮著・・12/25 読了

2010年12月26日 | 本の事
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 <ストーリ>
就職した邦銀に実家を破綻処理され、暗い執念を抱えた男・逢坂丹。留学先の米国で投資銀行に転職した逢坂は、ひたすら勝つことにこだわり、違法すれすれの手段も厭わない獰猛な“獅子”となって、バブル真っただ中の日本へ舞い戻った。
官僚の接待漬け、小泉改革、リーマン・ショック─激動の日本経済を背景に、頂点を目指して闘いつづける男の光と陰を描き出す、著者真骨頂のリアルフィクション。(「BOOK」データベースより)
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 今年最後の本。
面白かった。
多分私が今年読んだ本の中でベスト10には入ると思う。

いやぁ それにしても少し前 勝ち組、負け組とか、時代の寵児とか言われて騒がれていた時、もう少し新聞や週刊誌を読み流さずに じっくり読んでおけばよかったとつくずく思う。

「あんたには少し難しいかもしれんよ、経済小説だけけ、でも読むんなら2日で読みんさい。旬の本は旬に売れないと売れ残るからね。」といって見せてくれたのだけど、どうしてどうして、読みだしたら辞められなくなってしまった。

読み終えた感想は一言でいえば、『一将功なりて万骨枯る』
「あたしは成功して金持ちになりたいんです。世の中、金を持ってる人間が一番強いじゃないですか」
実家に関する出来事がきっかけで、そう公然と口にする逢坂丹は、大手都市銀行を経て、米系投資銀行で、パートナーにまで登り詰める。
その銀行に実家を破綻処理された逢坂丹は心に闇を抱え、当時の銀行上司檜垣に復讐を誓うのだ。

出世競争が激しい投資銀行に入ってからは、目的を達成するためには手段を選ばなくなっていき、それは年々エスカレートしていった。人をたらしこむのがうまいが、他方で、利用価値がなくなった者に対する見切りも早い。当然、敵が多くなるわけで、法律すれすれの人生を突き進んでいくことに・・・

というわけで、難しい経済用語や説明の部分は飛ばして読んでも十分楽しめるし、それに実在の人物がバンバン出てきて え??ええんかいなこんなこと書いてと思ってしまう。
そしてそのように見れば村上ファンドの村上さんや、ライブドアの掘江さんなど、この本ではまだまだ子供扱いされてるなぁと思う。
ライブドアのフジテレビ買収によるホワイトナイトや、楽天のTBS株買いの話も書いてある。
官僚の接待漬け、小泉改革、リーマン・ショック等々・・・
日本の経済の有り様はこういうことなのか、ノーパンしゃぶしゃぶとはこういうことだったのかぁ・・
お金儲けは運だけではない、やはり頭がよくなくちゃ。
そういう意味でもとても興味深く読みました。

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