ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

(50)「のぼうの城」和田竜著(小学館)・・12/12日読了

2010年12月17日 | 本の事
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 本も読まなくちゃならないし、見逃した映画のDVDも見なくちゃならないし、仕事もしなくちゃならないし、母の食事も作らなきゃならないし、もう八面六臂の私です。(いい風に言い過ぎ?)
そんなわけで日記に ブックレビューが続きますが、どうぞお許しを・・・

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 戦国期、天下統一を目前に控えた豊臣秀吉は関東の雄・北条家に大軍を投じた。そのなかで最後まで落ちなかった支城があった。武州・忍城。周囲を湖で取り囲まれた「浮き城」の異名を持つ難攻不落の城である。秀吉方約2万の大軍を指揮した石田三成の水攻めにも屈せず、僅かの兵で抗戦した城代・成田長親は、領民たちに木偶の棒から取った「のぼう様」などと呼ばれても泰然としている御仁。城代として何ひとつふさわしい力を持たぬ、文字通りの木偶の棒であったが、外見からはおおよそ窺い知れない坂東武者としての誇りを持ち、方円の器に従う水のごとき底の知れないスケールの大きさで、人心を掌握していた。武・智・仁で統率する従来の武将とは異なる、新しい英傑像を提示したエンターテインメント小説。カバー・イラストはオノ・ナツメ。(小学館オンライン内解説より)

正直言って、最初の「上巻」はなんか物語に入り込めなくて、歴史小説なのになんでこんなに人物像がちょろいんだろうか。軽い本だなと、そんな感じがしたけど、しかし戦争が始まってあれよあれよと辞められなくなり、俄然面白くなってきた。

天下統一を目指す秀吉の命で、現在の埼玉県に位置した成田氏の忍城(おしじょう)を攻めることになった石田三成と、その三成の2万人の軍勢にたった2千人で立ち向かった成田家の城主と家臣たちの戦いの様子を描いた話なのですが、数では圧倒的に不利な忍城側が、いかにして三成の2万の軍勢を迎え撃ったか、それはネタばれのいなるので控えるが、とにかく城側は大将の城代・成田長親(のぼう様)を初めとした重臣たちが軒並み個性的で、それも面白い。
そして絶世の美女だけどとんでもなく気が強くて、みな たじたじな甲斐姫のキャラ楽しい。

数の原理でやっと城明け渡しを得た三成も、敵ながらあっぱれな のぼう様にどうしても会いたくなるところは、映画「眼下の敵」を思い出した。

しかし読みながら何か物足りなさを感じたのは、やはり、歴史小説として重みに欠けるからか、厚みがないというか、史実にもう少し迫ってほしかったというか、まったく偉そうですが 物足りなさがいっぱいの小説でした。

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