ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

一服の清涼剤

2010年10月08日 | 四方山話
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                                 海辺の家
                       

 日本海までの新川沿いをウォーキングしていると、廃墟と錆に浸食された家ばかり。
日本海から怒涛に乗ってやってくるビョウビョウ季節風が、塩害を引き起こし、金物の寿命がなにもかも短い。アルミサッシだって錆びるのですから。
私の顔がソバカスだらけなのは、この塩害のせいではなかろうか。最近そう思う。

 さてもさても、話は変わるけど・・・
世界的規模の金融危機や,尖閣諸島問題をはじめ暗いニュースばかり続く中、突然の明るいニュースに、国民みんなが スーッとしたのではなかろうか。
そうです、ノーベル化学賞にまたもや日本人の偉い先生が二人も受賞したニュースです。
「有機合成クロスカップリング」 なんて舌をかみそうな発明で受賞された二人の博士。

自慢じゃないが弱いものだらけの私。その中でも取り立てて弱い化学、聞いても全然ちんぷんかんぷん。平たく言えば亀の甲と亀の甲を自在に接着して、有用な物質をいろいろと作れるようにしたらしいが、平たく言われたってよくわからない。

新聞見ると何だか北海道大学の鈴木先生って、穏やかで学者風でありながら、いかにも浮世離れした感じを漂わせていて 笑顔の写真を見ると気のいい好好爺風。またもう一人の根岸先生もノーベル賞の受賞の報を受けるとすぐ奥様に報告して「ドリームが現実になった。」と喜びあったんだとか。いいですねぇ、ほんとほのぼのとして。

ノーベル賞なんてものいがなければ テレビの世界でこんなに騒がれることのない人達だ。我々の知らない世界でこうして亀の甲を引っ付けて なにかを生みだすなどという わけのわからない研究に没頭してきた人たちの研究が、抗がん剤の進化とか、エイズ治療薬とか、抗生物質などの優れた医薬品の開発につながったなどということを、ノーベル賞受賞で初めて知り、地味な研究にもスポットライトが当たると、「ああ日本にはこんな立派な人たちもたくさんいるんだ。」とホッとする。
サイレントマジョリティという言葉とは少し違うかもしれないけど、一昨年の4人の科学者の受賞に続きまたも今回の受賞は、「世の中どうであろうとまっとうな人たちだって、ひっそりかもしれないけど、ちゃんと頑張っているんだ。」と思わせてくれる。

これぞまさしく、「一服の清涼剤」だよね。

雲り時々雨 23℃