ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

(15)「ハート・ロッカー」をDVDで見る。

2010年10月17日 | 映画の事
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監督:キャスリン・ビグロー
製作:キャスリン・ビグロー、マーク・ボール、ニコラス・シャルティエ、グレッグ・シャピロ
脚本:マーク・ボール
撮影:バリー・アクロイド
美術:カール・ユーリウスソン
編集:ボブ・ムラウスキー、クリス・イニス
音楽:マルコ・ベルトラミ、バック・サンダース
上映時間:2時間11分
出演:ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー、ブライアン・ジェラティ、ガイ・ピアース、レイフ・ファインズ、デビッド・モース、エバンジェリン・リリー、クリスチャン・カマ

本年度アカデミー作品賞を受賞した作品。「ハート・ロッカー」を見ました。
「アバター」と作品賞を争った作品で、そしてそして「アバター」のジェームズ・キャメロン監督と「ハート・ロッカー」のキャスリン・ビグロー監督は元夫婦。
そいうことでも話題になった作品ですよね。

 そんなわけで物語はというと・・・
2004年、イラク・バグダッド。駐留米軍のブラボー中隊・爆弾処理班の作業中に爆発が起き、班長のトンプソン軍曹が爆死してしまう。トンプソン軍曹の代わりに派遣されてきたのは、ウィリアム・ジェームズ二等軍曹。彼はこれまでに873個もの爆弾を処理してきたエキスパートだが、その自信ゆえか型破りで無謀な行動が多かった。部下のサンボーン軍曹とエルドリッジ技術兵は彼に反発するが、ある事件をきっかけに打ち解けていく。(goo映画より)

戦争はドラッグである。
戦場カメラマンや爆弾処理係といった職を生業とする者たちにとっては・・・。生と死のはざまで、毎回死を覚悟しながら任務を遂行する彼らは、危険に直面し命がけで自分と勝負するという恐怖が麻痺してしまい、それが高揚感を呼び、次第に中毒のようになるのだ。と物語の中でで言っていたが、この映画の主人公は時に冷淡でありながらも、米軍基地の前で海賊版DVDを売るベッカム少年に優しく接するという面もある男なのだ。

そんな主人公ジェームズは爆弾を恐れておらず、処理に対する心の持ち様も深く考えないで的確に処理できる。ビデオカメラで処理風景を撮影されたりしても、人々が見守る中での処理は緊張しそうなものだが、彼はそんな事も気にする様子は見せない。なぜなら彼は既に800以上もの爆弾を処理しているという凄腕の持ち主だからだ。
そんなジェームズではあるけど、普通の家庭を持つ事が出来ない孤独な男。
ある意味爆弾処理でしか(戦地でしか)生きていくことができないのだ。

イラク戦争をモチーフにした映画は数多く作られてきたが、まるでドキュメンタリータッチの映画は見ていて迫力がある。

戦争は悲しみしか生み出さない、なのに戦争に依存しなければ生きていけない戦士まで生み出す…

この映画のテーマだと思う。

とてもいい映画でした。