ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京」を読む。・・楡周平著(講談社)

2008年04月14日 | 本の事
 ひどい目に遭った。
最近ほとんど小説は読まない私。しかし、誰に薦められたわけでもない、新聞評見て読む気になった本。
この眠り病の私が、夜寝るのも忘れてのめり込んでしまった。といって書評はというと、う~ん、のめり込みはしたけど、どういったらいいんだろう?
過っての松本清朝が、次から次へと書きすぎて、疲れたときに書いたような人間ドラマかな?

で物語の概要は・・
互いに愛し合いながら、「安田講堂攻防戦」を境に関係を断ち切った三奈と眞一郎。学園闘争の挫折から30年後、2人は息子と娘の見合いの席で、思わぬ再会を果たす。大病院の理事長となった三奈にも、与党の有力政治家になっていた眞一郎にも、この結婚を足掛かりに何としても果たしたい執念の野望があった……。

偉そうだけど この小説私なら、一冊にまとめられる。というのも、登場人物が考えている心の中まで丁寧に語っている。回りくどい。そこまで書かなくても読み進むうちに理解できるのにと思いながら、しかしテンポがいいので、寝る間もなくなるのだ。

下になると 物語はどんどん進み、あきさせなかったのだが、最後が、なにこれ?尻切れトンボ・・
終わり方がちょっと、欲求不満。

「果たせなかった夢への執着は、人間、死ぬまで捨てられないんです」
この本で一番言いたかったことかな?
とはいっても お金があり、頭が良くて、すべてに恵まれていたばかりに、この国でさえも自分の思い通りになるとこの物語の人々は、勘違いしたのだろう。

それにしてもこの本を見せてくれたトンボさん ありがとうございます。
涎もたらさず、ビールもこぼさず、綺麗に読みました。
またよろしくね。

私なりの評価は☆☆☆★★です。

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