春は近い、今日から四月だ、全細胞が新しく入れ替わったような、朝だったのに、なんか雲が多くなってきた。しかし何はなくても春は来る、ここ二、三日 ぐずついていたから、晴れ間を見つけて新川沿いに「春の雑草シリーズ」の写真を撮りに。
蘇った緑の中に 小さな江戸紫のビーズを固めたような小さな花を見つけた。早速あれこれと調べたけど、わからない、名前も素性も、何もかも。
これってストレスがたまるね、根っこから抜いてきて、鉢植えにした。誰かご存知の方ありませんか？教えてください。名前がわからないとストレス性過食症になって店のカウンターから出られなくなりそうです。
これは調べたら出てきました。ヒメウズ（姫烏頭）というらしい。
色といい形といい、いかにも地味な感じだが、よくよく見るとなんとはなしに控えめで気品がある。
立ち枯れたススキや茅ばかりだった新川土手も、ぽつぽつと小さな青い芽が顔をだし、その合間に小さな花が咲き始める。
そうすると春が来たなぁと思うのだ。
浮き立つように咲く桜でもなく、花壇に咲くパンジーでもなく、花屋の店先に並ぶスイトピーでもないが、春を告げる雑草の小さな花を 摘んで来て海苔の佃煮の空き瓶にいけた。なんとも涼しそうなプリズムのような 面白い美の世界が出現した。カウンターの上に置く。小さな満足の微笑みがわく。
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さて。
「皆様にご報告があります。実は私ことそのは、トンボと今日市役所に二人で出かけ入籍の手続きにいきましたが、内縁は入籍の必要がないと門前払いになりました。二人はまだまだ生殖機能は完全ですが、受付拒否ということで、宝塚歌劇団のように清く正しく美しいお付き合いをすることにいたしました。ですから愛想なしとか、あみあみとか、ご心配なく。」
このように今日のブログに書けと愚かなトンボが脅す。
その理由というのが、エイプリルフールだし、世の中面白おかしく生きていかねば、いつもあれが値上がりした、これが値上がりしたと しかめっ面ばかりしていても面白くないでしょう？とトンボなりのブラックユーモアなのです。
普通ならこんなばかげた話、一笑して却下するところなんだけど、今日は少々お願い事があったので 黙ってトンボの悪ふざけを飲むことにしたのだ。
それというのも、トンボは毎月本を五、六冊買う、おのが注文した本が本屋に入ると私の携帯に連絡が入る。（自分は携帯を持たない。）私が買い物の途中に寄ってもらって帰るのだが、いつもくだらない、（私に言わせると）三文小説ばかり買っているので、「こんな本ばかり読むから人間がだらだらしてしゃんとせんのよ、もっと自分の身になるような、しっかりとした文学書を読んだら、もう少しましな人間になれるんじゃない？」と半分馬鹿にして、鼻で薄ら笑いを浮かべながら「ホイ！」と渡すのが常なのだ。
ところが 日曜日の新聞には各紙すべてに本の紹介のコーナーがあるのだが、ここにとても面白そうで、私の興味をそそる本の紹介がしてあった。「うん？これは、この前トンボが買ったはず。」
というわけで「ワンス・アポン・タイム・イン・東京」見せて！
頼んだら「あんた、いつも俺をバカにするじゃない、くだらない軽い本ばかりだと、でもそこまで言うんなら 仕方ない俺が読んだら見せてあげるから、涎たらしたり、ビールこぼしたりするんじゃないよ、読んだら売るんだからね。」としぶしぶ承諾してくれた。
ケチだよね、見せてくれるくらいいいじゃない。別に頂戴といってるんじゃないんだから。
運命に翻弄される男女だって、なんだか凄く面白そう 早く読みたいな。
そのお礼も込めて 今日のばかげた記事になったのです。
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