ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

人間の条件をDVDで見た。

2006年01月29日 | 映画の事


もう直ぐだ。俺は苦しみばかりと並んで歩いて来たが、それももう終る。今夜、俺は君を見るだろう。君の声を聞く。手に触れる。思い出す。そう、失われたもののすべてを、今夜取り戻すだろう。
もう直ぐだからね。もう五分だけ、休ませてくれ。それから行く。必ず今夜のうちに帰り着くからね。
梶は宵闇に音もなく舞い降りる雪のまにまに遥かな灯を眺めやって、幸福そうに幾度もほほえんだ。とうとう、さようならを云わずに済んだのだ。見果てぬ夢だったものが、そこにある。安らかに、瞬いて、待っている。あとは、体を休めて、元気そうに帰って行くだけである。美千子よ、君と俺の生活は、今夜からほんとうにはじまるだろう。
梶は、そこが柔かいしとねであるかのように、背を伸ばして切株の間に寝た。美千子が戸を開けて、狂喜するに違いないその瞬間の顔と、奥でパチパチとはぜているであろう暖かい火の他は、何も考えなかった。〔人間の条件のラストシーン)

ジンちゃんに見せてもらった。
高校時代、夏休みにむさぶるように、読みふけた思い出の本の映画だ。
あまりの感動に、読んだあと余韻を確かめたくて毎晩本を抱いて寝た。梶!梶!と・・・

戦争映画における重苦しい残虐なシーンばかりだが(ある意味プライベートライアンよりリアル)梶の虐げられた人間扱いされてない人たちに対する清冽なまでの真情が、全編に流れていて、思わず、頑張れ梶!と叫んでしまう。
そして、妻、美千子に対する純真な愛情と共にロマンを描き素晴らしい壮大なラブストリーになっている。
二巻の梶が戦地まで逢いに来てくれた美千子に「お願いがある、寒くて悪いけど窓の所に立って裸になってくれないか?この目に君の姿をしっかりと焼き付けておきたいんだ。」
も~梶!たまらん・・可哀想で・・・涙ポロポロ。鼻水だらだら・・

やはり、極限下で生きると言うことの厳しさと人間としての本質を考えさせられる映画ではある。
見てよかった。
高校生時代の、あの感動も思い出したし・・
☆☆☆☆☆です。
この前同時代の「ヒトラー最後の12日間」を見たばかりで、戦争による悲惨さを思い描いたばかり・・の見終わった後少ししんみりの私です。

クワン。

2006年01月29日 | スポーツの事

朝一で、某スーパーの店長が来店。
「今日はお休みですか?」
「日曜日の休みは久しぶりよ。」
今起きたばかりのようで、歯磨粉の匂いがプンプンした。私は鼻がいいからね、エチケットライオンだよね。

まだ誰も広げていないスポーツ紙を折りたたんで見ている。店長は新聞をくしゃくしゃにするから困る。
新聞に夢中になって、ゆで卵をコーヒーの中に落としてしまい、コーヒーカップもひっくり返し、テーブルも、床も自分もコーヒーだらけ・・おまけに卵はイスの下のほうに転がってしまう。

「あぁ、あぁ、あぁ!」と店長。

「大丈夫ですか?」あわててダスターで店長のズボンを拭く。床はモップで拭いた。
店長、コーヒーにシュガーを匙二杯も入れるから、床がねとねと、べちゃべちゃ・・
店長!体に悪いから、シュガーはほどほどにね・・
今日のお休みもしパチンコに行くのなら、厄落としをしたからいいかもよ店長!

さて今日は久しぶりに、スポーツの事を書こうと思う。
トリノオリンピックのアメリカフィギア代表に、ミッシェル・クワンが特例措置で選ばれたらしい。

クワンといえば、1994のリレハンメルの時ナンシーケリガンが、今回のクワンのように特例措置で選ばれて、全米2位だったクワンが選ばれなかった。
その時一位だったトーニャ・ハーディングの夫が、ケリガンを襲撃して有名になったが・・

長野オリンピックの時は、同じアメリカ代表のタラリピンスキーと、争ったが、私はクワンのスパイラルがステキで、絶対にクワンが金メダルだと思ったが、わずかの差でタラリピンスキーに破れてしまい銀メダルに終わってしまった。

クワンももう終わりかもしれないが、もう一度、あの華麗なスパイラルを見たい。

でも日本の荒川選手、村主選手、安藤選手も楽しみ。
晴れ 13度