OSQZSS

オープンソース準天頂衛星(QZSS)受信機

Myriad RF

2013-09-11 22:57:19 | ソフトウェア受信機
bladeRFでいろいろ試していますが,どうしても雑音電力が高いのが気になります.
ソフトウェアは毎日のように何かしらアップデートされているので,しばらくは
待ち状態です.その間にでも少しハードウェアの方を勉強しておこうかと思います.

まずは情報収集.

bladeRFに搭載されているフロントエンドは,Lime Microsystems社のLMS6002Dです.
データシートには目を通しておきましょう.RTFM

Lime Microsystems: Field programmable RF IC LMS6002D

オンラインストアでは,チップ単体も購入できますが,評価基板のMyriad RF-1が
$299で購入できます.基本的に,これをFPGA基板に接続すればbladeRFになりそうです.

Lime Microsystems: Online store

さて,このMyriad RFですが,オープンソースプロジェクトとして,積極的に情報を
公開しています.

Lime Microsystems: Open source RF boards

Myriad RFのサイトでは,基板デザインがGithubで公開されていたり,サンプル
プロジェクトとして,ArduinoやDE0-Nanoとの接続例が紹介されています.

http://myriadrf.org/

あれ?bladeRFじゃなくても,これで良かったのか?

さらに,A2300というサンプルデザインは,ASR-2300という製品名で,
Loctronix社から今年の11月に発売されるそうです.

Loctronix: ASR-2300

Loctronix社は,その社名からも推察できるように,測位関連の会社です.
ソフトウェアのIPをライセンス販売していますが,そのデモプラットフォームとして
ASR-2300をオープンソースで公開しているようです.パンフレットを読む限り,
フロントエンドであるLMS6002Dは,GNSS受信機としても機能しそうです.

そうなると,雑音電力が高いのは,bladeRF固有の問題なのでしょうか?
ソフトウェアのアップデートで改善されると良いのですが…

公開されている情報が豊富ですので,しっかりと勉強できそうです.

【追記】ION GNSS+2013の展示会での情報では,ASR-2300の値段は1,000ドル前後らしい.
フロントエンドが2つ付いているので,2周波受信できるのが魅力.しかし,bladeRFで
散財してしまったので,手は出せない…
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