OSQZSS

オープンソース準天頂衛星(QZSS)受信機

RTL-SDRのTCXO換装

2013-05-28 18:10:47 | RTL-SDR
RTL2382U+R820Tがまだ到着していないので,ただの妄想日記.

本体の価格が10ドル程度ということもあり,実装されている
水晶振動子の精度が悪いとレポートされています.

100ppmは問題外として,水晶振動子では30ppm程度が現実的.
それでもGPS信号の補足からすると,周波数誤差が大きすぎます.

信号補足で探索しなければならない周波数の不確定性は,
主に衛星の運動によるドップラと受信機クロックの周波数誤差です.

地上から見た衛星の運動は,視線方向の相対速度で最大でも600m/sなので,
波長が0.19mのGPS信号では,約3kHzのドップラが生じます.

一方,1575.42MHzの搬送波周波数にとって,受信機クロックの周波数誤差は,
1ppmで約1.5kHzのオフセットとなります.

信号補足では,この周波数の不確定性を,500Hz刻み程度で探索するため,
単純に周波数誤差が増加すれば,信号補足に時間がかかることになります.

視線方向の相対速度は衛星の運動が支配的ですので,信号探索の時間を
決めるのは,受信機クロックの周波数誤差となります.

やはりここは数ppmのTCXOを搭載したい!

残念ながら,RTL2382Uに使われているクロックは28.8MHzという特殊な
周波数で,標準品としては入手できそうにありません.

水晶発振子を特注されている方もいらっしゃいましたが,
TCXOとなると単品の発注は難しく,小ロットでも10万円以上はかかりそうです…

ところが,その半分の周波数である14.4MHzは標準的なTCXOとして
Digikeyで購入できます.しかも0.5ppmの安定度!

Digikey: ASVTX-09-14.400MHZ-T

これを2逓倍すれば良いのですが,このあたりは知識なし.
普通にPLLで良いのかな?

Digikey: ICS502MILF

しかし,クロック出力がCMOSになるし,どう処理したら良いのだろう?

いずれにせよ,これで28.8MHzはつくれそうですので,実機が到着したら試してみましょう.
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