OSQZSS

オープンソース準天頂衛星(QZSS)受信機

移動体のシミュレーション

2015-01-27 22:01:15 | GPS Signal Simulator
静止したアンテナであればスムーズにベースバンド信号の
生成ができるようになったので,次は移動体に挑戦です.

単純に時速30kmで半径30mの円を描く軌道の位置情報を
1秒間隔で読み込み,その間の速度は静止のときと同じように,
線形補間で試してみました.

生成したベースバンド信号で,測位は成功するのですが,
受信信号のQiに5が目立ち,航法メッセージのデコードが
安定しません.

 (クリックで拡大)

やはり,単純な線形補間では,受信機側のダイナミクスが
正常にモデル化できないようです.速度や加速度も考慮して
補間する必要がありそうです.

測位結果は円に見えますが,南東方向にオフセットが生じています.
これは,シミュレータ側で,大気遅延や電離層遅延をモデル化して
いないためかと思われます.

 (クリックで拡大)

処理速度を上げるために,1秒間隔で疑似距離を補間していましたが,
受信機側のダイナミクスも入ると,この間隔での線形近似は難しそうです.
スプライン補間にしてみるか.

最終的にはロケットなど,高速度,高加速度なプラットフォームの
シミュレーションをしたいので,処理速度はあきらめないといけないかも.

【追記】線形補間の間隔を0.1秒に変更.2G以下の加速度であれば,
十分にダイナミクスを模擬でき,受信信号のQiも7になりました.
車であれば,これで十分かな?

 (クリックで拡大)

受信機の測位頻度も5Hzにアップ.綺麗な円が描けています.

 (クリックで拡大)

これで,機能的にはLabSatのSatGen Softwareと同じことが
できるようになります.とりあえず,NMEAファイルは読み込める
ようにしました.後は,Google Mapsに移動体の軌跡を描くと,
その位置情報がシミュレータに取り込めるようにしたい.
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