高須さんの日記でRTL-SDRによるGPS信号受信が紹介されています.
RTKLIBにSDRの機能が実装されることを妄想しながら,少し情報を補足.
RTL-SDRに搭載されているフロントエンドのR820Tは,IF信号の帯域として
3.2MHzあるのですが,それをADCでサンプリングしているRTL2832Uにおいて,
I/Q信号の帯域がLPFでそれぞれ0.8MHzにカットされてしまいます.そのため,
全体で1.6MHzの帯域しか確保できず,GPS信号を受信するには微妙に狭いです.
つまり,RTL2832Uでは,フロントエンドの帯域を生かしきれていません.
そこで,その部分をLPC4370マイコンに置き換えたものが,AirSpyになります.
AirSpyでは,LPC4370の高速なADCとUSBインターフェイスが,RTL-SDRより
周波数の高い広帯域なサンプリングを可能にしています.
さらにAirSpy R2には,新しいフロントエンドであるR820T2が搭載されています.
airspy.com: AirSpy R2
R820T2の帯域は,ユーザの実験などから(非公式に)10MHz程度と確認されています.
ノイズフロアも数dBほど改善されているようです.
superkuh.com: RTL-SDR and GNU Radio with Realtek RTL2832U software defined radio receivers
そのため,AirSpy R2では,最大9MHzの帯域でalias-freeな観測を実現しています.
RFポートからの給電も,ホスト側のソフトウェアでON/OFFできて便利そう.
しかし,お値段は$199と,RTL-SDRの$19.95の10倍…
itead.cc: AirSpy R2
高額なデバイスに手を出す前に,まずは安価なR820Tのワンセグチューナを購入して,
SDRを体験してみるのが良いかもしれません.
aitendo.com: ワンセグRX DVB-T+DAB+FM R820T高性能受信機
RTKLIBにSDRの機能が実装されることを妄想しながら,少し情報を補足.
RTL-SDRに搭載されているフロントエンドのR820Tは,IF信号の帯域として
3.2MHzあるのですが,それをADCでサンプリングしているRTL2832Uにおいて,
I/Q信号の帯域がLPFでそれぞれ0.8MHzにカットされてしまいます.そのため,
全体で1.6MHzの帯域しか確保できず,GPS信号を受信するには微妙に狭いです.
つまり,RTL2832Uでは,フロントエンドの帯域を生かしきれていません.
そこで,その部分をLPC4370マイコンに置き換えたものが,AirSpyになります.
AirSpyでは,LPC4370の高速なADCとUSBインターフェイスが,RTL-SDRより
周波数の高い広帯域なサンプリングを可能にしています.
さらにAirSpy R2には,新しいフロントエンドであるR820T2が搭載されています.
airspy.com: AirSpy R2
R820T2の帯域は,ユーザの実験などから(非公式に)10MHz程度と確認されています.
ノイズフロアも数dBほど改善されているようです.
superkuh.com: RTL-SDR and GNU Radio with Realtek RTL2832U software defined radio receivers
そのため,AirSpy R2では,最大9MHzの帯域でalias-freeな観測を実現しています.
RFポートからの給電も,ホスト側のソフトウェアでON/OFFできて便利そう.
しかし,お値段は$199と,RTL-SDRの$19.95の10倍…
itead.cc: AirSpy R2
高額なデバイスに手を出す前に,まずは安価なR820Tのワンセグチューナを購入して,
SDRを体験してみるのが良いかもしれません.
aitendo.com: ワンセグRX DVB-T+DAB+FM R820T高性能受信機