OSQZSS

オープンソース準天頂衛星(QZSS)受信機

スマートアンテナの受信性能

2014-12-09 00:08:41 | 小型衛星
小型衛星向けのスマートアンテナであるfireantの受信性能を,
市販のGPS+GLONASSアンテナに接続したfirefly評価キット
比較してみました.

評価キットに付属しているアンテナは,TallysmanのTW4421になります.
fireantと一緒にならべて,屋上で受信します.



実験したときのskyplotは,こんな感じです.



Tallysmanのアンテナで受信した信号強度はこちら.



それに対して,スマートアンテナのfireantはこちら.



高仰角の衛星の信号強度はfireantの方がわずかに低めになり,
低仰角だと逆にfireantの方が随分と高めに出ています.

グランドプレーンの効果があまりなく,ビームが広めなのかもしれません.
地上ではマルチパスの問題がありますが,宇宙であれば関係ないかも.

また,fireantではGLONASSの信号強度の方がGPSより低めです.
アンテナの中心周波数がずれているのかな?

何の調整もせずにそれなりに受信できていますが,いまひとつ.
もう少し受信性能を改善したいところです.

【追記】NMEAの衛星IDでは,GLONASSは65番から96番にアサインされています.
つまり,衛星IDから64を引いた値が,GLONASSのスロット番号になります.

ちなみに,SBASの衛星IDには33番から64番がリザーブされています.
NMEAの衛星IDに87を加えると,SBASのPRNになります.

みちびき(QZS-1)が193番で表示されているのはNMEAの仕様外です.
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