OSQZSS

オープンソース準天頂衛星(QZSS)受信機

FFT in Qsys

2012-12-23 13:00:37 | FPGA
備忘録を兼ねて,DE0-NanoでのFFTの実装手順をまとめておきます.

プロジェクトファイルは下記のリンクからダウンロードできます.

http://www.sensorcomm.co.jp/osqzss/fpga/fft/DE0_Nano_QSYS_FFT.zip (3.08MB)

(1) FFTのMegaCore FunctionはQsysではサポートされていないため,
MegaWizard Plug-In ManagerをQuartus IIのToolメニューから起動します.



(2) MegaWizard Plug-In ManagerのPage 1で,Create a new custom megafunction variationを
選択します.

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(3) 次のページでFFTのmegafunctionを選択します.

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(4) FFT MegaCore Functionの画面から,Parameterizeをクリックします.

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(5) Parametersタブで,Target Device FamilyとFFTのサイズを指定します.

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(6) Architectureタブで,I/O Data Flowの指定します.今回はStreamingを選んでいます.

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(7) 設定が終了したら,FFT MegaCore Functionの画面でGenerateをクリックします.

(8) MegaCore Functionが生成されると,Quartus IIのFilesにfft.qipが追加されます.



(9) MegaWizardによって生成されたFFT MegaCore FunctionをQsysに取り込むために,
wrapperモジュールを作成します.wrapperの中身は,ダウンロードファイルの中の
fft_avalon_wraper.vを参照してください.(typoだ…)



(10) Qsysを起動したら,まずはいつも通りにNios IIを実装します.

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(11) FFT MegaCore FunctionをQsysの新しいコンポーネントとして追加するために,
Component LibraryタブからNew component...をクリックします.

(12) Component EditorのHDL Filesタグで,Top Level Moduleとして(9)で作成した
wrapperを追加します.

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(13) 次にSignalsタブで,InterfaceとSignal Typeを設定します.

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(14) 次にInterfacesタブを開きます.Master has no read or write interfaceのエラーは,
Remove Interfaces With No Signalsボタンをクリックすると解消されます.
Interface must have an associated resetのエラーは,Associated Resetの
プルダウンメニューから適切なリセット信号を選ぶことで解消します.

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(15) コンポーネントが正常に生成されると,Libraryに新たなコンポーネントとして追加されます.
早速これをクリックして,FFTをシステムに追加します.

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(16) FFTの入出力先に,今回はFPGAの内部メモリを使うことにします.Component Linraryから,
On-Chip Memory (RAM or ROM)コンポーネントをシステムに2つ追加します.

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(17) On-Chip Memoryの名前を,それぞれinput_ram_0とoutput_ram_0とします.

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(18) input_ram_0のデータをFFTへstreamingとして入力するために,Scatter-Gather DMA Controllerを
システムに追加します.



(19) Transfer modeにMemory to Streamを選択し,sgdma_m2s_0という名前にします.

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(20) 同様に,FFTからのstreamingの出力をoutput_ram_0に書き込むために,SGDMAを
もう一つ追加します.こちらのTransfer modeはStream to Memoryとなり,名前は
sgdma_s2m_0とします.

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(21) FFTとSGDMA,SGDMAとOn-Chip Memoryを接続します.

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(22) これでFFTとNios IIが接続されました.システムをGenerateしてからQuartus IIに戻り,
論理合成をします.



(23) ソフトウェアの開発は,これまでと同じようにNios II Software Build Tools for Eclipseの
ファイルメニューからNios II Application and BSP from Templateを選び,BSPを生成します.

(24) Nios IIからのFFTの実行は,ダウンロードファイルの中のMain.cを参照してください.
基本的な動作としては,まずinput_ram_0とoutput_ram_0の先頭アドレスをそれぞれのSGDMAに
登録.次に入力データとしてサイン波をinput_ram_0に書き込み,FFTを実行,出力データを
output_ram_0から読みだしてJTAG UARTにプリントアウトという流れになっています.
SGDMAで転送されるデータのバイト単位での順番に注意してください.
コメント (2)
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