OSQZSS

オープンソース準天頂衛星(QZSS)受信機

Beidouの航法メッセージ

2012-12-18 19:15:31 | ソフトウェア受信機
BeidouのICDが出ない限り,航法メッセージのデコードは
出来ないのですが,それでもビット列を眺めていれば,
preambleくらいの手がかりはあるのではないかと思い,
ソフトウェア受信機で信号追尾をしてみました.

あわよくZ-countのようなカウントアップの動作が見つかれば,
送信時刻が推測でき,疑似距離が生成できることになります.







相変わらず信号強度は低いのですが,航法メッセージによる
BPSK変調は観測できます.

予想外だったのがビットの長さ.GPS C/A信号では,1ビットの
長さは20ms(C/Aコード20個分)です.しかし,Beidouでは
1コード(1ms)ごとに変調されているようです.

これで充分なBERが確保できるとは思えないのだが…
FECでも使っているのでしょうか?



航法メッセージを16進数で表示してみると,どうも同じような
パターンが並んでいるだけです.

航法メッセージが放送されていないのか,デコードの方法が
間違っているのか,どうなのだろう?

【追記】

InsideGNSSに掲載されていた記事によると,Beidouの航法
メッセージの構造はGPSとほぼ同じらしい.

InsideGNSS:More Compass Points

やっぱり時刻カウンタの位置は特定されているんだ.

これで受信機によってはBeidouの疑似距離を出力できる
理由に納得.

【追記2】

ふと気付いたのだけれども,同じようなパターンはすべて
20ビット長である.もしかして,secondary codeで変調
しているのだろうか?

出現頻度の高いFD958と026A7は,丁度ビットが反転している
関係にある.

【追記3】

早速Google先生に質問してみたら,secondary codeに関する
参考文献を教えてくれた.

InsideGNSS:Initial Observations and Analysis of Compass MEO Satellite Signal

2007年とか,どれだけ周回遅れなんだ…
勉強不足.

コメント
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