アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

高2のみならず、小学生へも大学の門戸を

2012年06月11日 | Weblog
 「50万人」って、多いか少ないか?東村山市の人口が16万人ですから…そういう話ではありませんで…。大学入試センター試験の出願者が50万人。あらためて考えると、大変な人数です。
 このセンター試験、問題配布ミスやらなにやら…毎年混乱が起こる。50万人という人数のせいでしょう。そのたびに、文部科学省の検証委員会はルールの周知徹底など再発防止策をまとめる。その防止策が功を奏さない…また、防止策を…いつまで繰り返せばミスがなくなるか?現状維持では、ミスはなくならないのではないか?

 近くの美術館で開催されている「大原美術館展」へ行きました。センター試験で好成績でなければ入学出来ない大学(むかしでいうところの国立大学)の学生が、バスで鑑賞に来ておりました。大学生を鑑賞する(?)機会に恵まれたわけです。鑑賞後の感想としまして…
 男子学生はダサイ。生気がない。学力が高いとは思われない。コミュニケーション能力が感じられない。
 女子学生は、イメージとしてのキャバクラ嬢(←これで、お解りいただけるかと)。生気はあるが、美術館でのマナーが、街中のマナーと大同小異。学力は…アホッポイ。コミュニケーション能力…身内では十分あるのであろうが…美術鑑賞なのか、スマホ鑑賞なのか…!

 断片を見ただけですが、大学入試改革が急がれますね。入試改革をしたら、大学生に「活気が漲り、キャバクラ嬢が減少し、学力が上がり、コミュニケーション能力が育つのか?」って?当然です。

 「どのように改革するのか」…これは、これまで何度か主張してきたことと同じです。アウトラインだけを繰り返しますと…
 1 センター試験は、年に6回行う。受験生は、6回受けてもいいし、1回だけ受けてもよい。大学への出願は、センター試験の一番よい成績を送ればよい。
 2 出願を受けた大学は、成績が一定以上の出願者と何度も面接を繰り返し、総合的に合否を決める。
 これなら、米国と同じじゃないかって?まあ、アウトラインは同じです。日本は、何十年経っても、このようにはならないでしょうけどね。遠吠えです。

 そうこうしているうちに…文部科学省が国家戦略会議に教育改革案を示しました。まあ、忙しいことです。
 「優秀な生徒には高校2年で卒業を認め、大学へ飛び級的に進学の道を開く」というもの。あれあれ、ここだけは、私の大学入試改革案より先に、米国のシステムを先取り。
 「横並びの階段を飛び越して年少の人材が入ってくることはキャンパスへの刺激になり、教育と研究の両面にプラス効果が期待できる」…ご親切なことです。そこだけご親切で、センター試験で繰り返されるミスに対しては、何ら抜本的な改革案が示されない。

 高校2年生を終えて、大学生となる生徒をどう選抜するのか?
 えっ?学力テストの成績上位者を大学生にする?そ、それなら、高校2年生でなくても、小学生でもいいんじゃないか?現実に、米国では、12歳の大学生もおりましたけどね。
 米国のマネをするのであれば、部分をマネルのではなく、そっくりマネなければなりません。生起する歪みの補整だけで立ち行かなくなりますよ。