悪魔、ジハード…そういう名前はつけないほうがいいよ

　２０年ほど前、「悪魔くん命名騒動」がありました。と、いうことは、「悪魔くん」と、名づけられそうになった彼は、現在２０歳ということか…。
　法務省の民事局が、「子供の福祉を害する可能性がある。親権の濫用であるので不受理」と、判断。名づけようとした親は、「悪魔は陸の王者である」と、正当性を主張しておりましたが…。悪魔が陸の王者なら、慶応大学＝悪魔ということになってしまいます。（「♪陸の王者慶応ー」という、慶応大学応援歌「若き血」があるんです）

　キラキラネーム…わけが分からん。「野駆（やっく）くん」。親は、野を駆けるイメージで名づけたのでしょうが、国際的ではない。英語で、「ヤック」といえば、「マズイ(美味しくない)」という意味ですから。「魔美（まみ）ちゃん」など、英語では「ミイラ」ですから…可哀想。「のあちゃん」…これも多いが、方舟か！「心愛（ここあ）ちゃん」…コ、コーヒーはどうしたぁ！
　昔はよかったです。「太郎くん」、長男だなとすぐわかる。「ジローくん」は、二男か、痔の病気かどちらかだろうと予想がつく。

　で、フランスの話ですがね。「ジハードくん」…。誰でも知っている、イスラム教の聖戦の意味。日本流にいうと…「一人一殺くん」…大分違うか？
　ジハードくん（３歳）に、「僕は爆弾」と書かれたＴシャツを着せて保育園に行かせた母親とおじ(伯父か叔父が不明なので、「おじ」と書きました）が、起訴された（なぜ「おじも起訴されたのか」って？おそらく、この件に積極的に加担したのでしょう）。
　ジハードくんが、「僕は爆弾」を着ていた…これは、笑えない。しかも、御丁寧にＴシャツの背中に、「ジハード、９月１１日生まれ(実際の誕生日が９月１１日）」とも書いた（きっと、書いたのはおじだな）。つまり、「ジハード－爆弾－３.１１」。
　そうゆうわけで、起訴された。どんな罪かって？米同時多発テロ事件に言及したと思われる「犯罪行為の唱道」の罪ですよ。

　赤ちゃんの名づけ…
　字画、音の表す意味、漢字の意味、日本語以外の言語で良くない音ではないかの確認…吟味に吟味を重ねなければ鳴りませんから、簡単にはいきません。それから、犯罪者と同じ名前も縁起が良くない。
　親からの最初のプレゼントである、「なまえ」。世界一の名前をつけてあげましょう。世界一、つまり世界に一つしかない名前だからキラキラネームになってしまったんだろうって？…そ、そうゆう意味じゃなくてさぁ！