アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

変災時の選挙運動のあり方について

2012年12月10日 | Weblog
 衆院選選挙運動たけなわの11月7日の夕刻の地震は、大きかったです。外にいても、揺れを感じましたから。車から荷物を下ろしていたのですが、地震の数分後、カーラジオが…
「東日本大震災を思い出してください。命を守るために早く逃げてください。可能な限り高いところに逃げてください」と。

 家へ入ると、NHKは総合テレビだけでなく、教育テレビやBS放送でも同じ地震関連情報を流していました。強い命令口調で避難を呼び掛けるようになったんだなと、感心するやら緊張するやら。…緊張はしましたが、「自分だけは大丈夫」と、たかをくくっておりました。

以前は「津波は急に高くなることがあります」…でしたから、いかにものんびりしていました。「高くなることがあるぅ?それがどうしたぁ!」と、避難行動を起こさない人が沢山いたでしょう。東日本大震災のあと表現を変更したのは知っていましたが、初めてのお披露目。なかなか、良かったです。しかし…何人が、切迫感から避難行動を起こすか…?

 どうしてそこまで、「強い命令口調」の効果に疑問をもつのか…これは、衆院選の選挙カーから流れる声を聴いて感じたのですが…「オオカミ少年」の印象をぬぐい去れないからです。

 テレビ、ラジオで、「避難しろ!」と呼び掛けている声にかぶせるように、「TPPは絶対阻止します!」「消費税は値上げさせません」・・・。

 国民は、政治家の皆さんの、「ああします」「こうします」を信じて投票し、「結局出来ませんでした」に落胆する。これを繰り返されたら、「どうせできっこないだろう」と、思うのが当然でしょう。
 「東日本大震災を思い出せ!」「命を守るために逃げろ!」「高いところへ逃げろ!」も…どうせ大したことはない。逃げるには及ばない…となる。

 つまり、自然災害の被害は、人災の要素が強い・・・たけなわの衆院選選挙運動から気づかされました。
 では、政治家はどうすればよいか…選挙運動中に地震が起こったら…スピーカーの音量をマックスにして…
「東日本大震災を思い出してください。命を守るために早く逃げてください。可能な限り高いところに逃げてください」と言うべき。
 その地域の住民に…
 「こんな山の中まで津波が来るわけないべ!バーカ!」と、言われたら…
 「一人でも多くの方に命を守ってほしい。それが私の使命であります。なお、氏名は○井○子です」と、言えばよい。これはウケます。当選間違いなし!このぐらい臨機応変にやってくれ!