アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

人は見かけに…よるか?よらないか?

2009年02月27日 | Weblog
  メジャーリーグは礼節に厳しい 

 人のイメージを決定するのは、第一印象が80%と言われています。その第一印象は、初対面から10秒弱で決まってしまうのだそう。残りの20%は、理解されるまでに数年を要するといわれています。
 誰が言い出したか、「人は見た目が第一」という考えには、自己の経験から賛同します。このことに当然例外というものがあり、このほど、「人は見た目によらぬもの」と感じたことがありました。

 「貴乃花親方」…伯父は横綱の初代若乃花、父親は大関貴乃花、母は女優の藤田憲子、兄はタレントの花田勝(横綱・三代目若乃花)、妻は元フジテレビアナウンサーでタレントの河野景子。
 主な、経歴(?)としては…
1 宮沢りえとの婚約を発表し…解消。
2 貴乃花が引退後、日本人横綱が出ていない(現在も)。
3 朝青龍とは、2戦2勝。
4 日本相撲協会の体質を批判。協会から厳重注意を受けた。
5 半月板損傷で優勝したとき、表彰式で小泉純一郎首相から、「痛みに耐えてよくがんばった!感動した!おめでとう!」と祝福された。
6 現役時代の八百長疑惑等にかかわり、講談社を名誉毀損で訴えた。
 10秒以上かかっていますが、以上のようなことから、私の貴乃花親方にタイする第一印象は…ワガママで、気位が高く、武士道精神に欠ける・・・そんなイメージでした。

 華やかな家系、力士としての活躍…国民的人気者だった時期もあったが、宮沢問題、整体師問題など、土俵外の問題から人気凋落。マスコミにとり上げられることも少なく、忘れかけていたところ、この度再浮上。
 貴乃花親方夫妻が、「八百長疑惑や財産問題をめぐる親族との確執について」の訴訟の証人尋問のときのこと…

1 貴乃花親方の証言を講談社側の弁護士が冷笑した時。裁判長に「なぜ笑って聞くのでしょうか? 私は真剣に答えています。弁護士の態度を改めさせてください」と言った。
2 別の弁護士が腕を組みながら高圧的な態度で尋問を繰り返した時。「なぜ、そんな聞き方なのか?なぜ、大きな声を出すんですか?」弁護士に向かって鋭い視線を突きつけ、たしなめた。

 見かけによらなかったです、貴乃花親方。一連の朝青龍問題でも、「相撲道に外れる恥ずかしいこと」と、強烈に批判していました。相撲道を追求して、これまでやってきた。無礼な態度の弁護士を許せなかった。

 一昔前は、「横綱=見かけ通り立派」でした。大鵬は、老人ホームへテレビを贈ったり、日本赤十字社へ血液運搬車「大鵬号」を(全国各地に)贈るなどの慈善活動を熱心に行いました。著書もあります。

 著書の目次だけ見ても素晴らしい!
○ 人としての品格を重んじる相撲道
○ 長い歴史が培った相撲の奥深さ
○ 礼に始まり、礼に終わる作法の大切さ
○ 正面からぶつかり合う勝負の潔さ
○ 国技がもたらす意味の重さ
○ 厳正さと公平さの徹底
○ 番付の格は人の品格にも通じる
○ 横綱とは神と同格の象徴である

 日本人でも難しい、相撲道。武蔵丸の横綱推挙伝達式での口上は、「日本の心を持って相撲道に精進致します」でした。ちなみに貴乃花は、「横綱の地位を汚さないよう、今後も精進します」でした。朝青龍はどうだったかって?知らん!口先だけなら何でも言える。本当は知ってます。「横綱の名を汚さぬよう、 稽古に精進します」でした。ね!嘘つきでしょ!本心は、「横綱?そんなのカンケーネー。稽古?そんなのしなくたって優勝だーい!」

 メジャーリーグのイメージとして、「自由奔放というか無秩序の雰囲気」でしたが、これも見かけとは大いに違っているようです。
 ブレーブスの川上憲伸投手が面食らったという。「ホームランを打っても、ガッツポーズは絶対するな」「相手を挑発するような行為はするな」と厳しく指導されたとのこと。素晴らしいことです。横綱のガッツポーズを見たら、「日本には、スポーツマンシップがない」と失望されてしまいます。
 上原浩治投手のオリオールズにも厳格な規則が…。
1 口ひげ以外のひげは、禁止
2 時間厳守
3 グラウンド間の移動の際は、必ず駆け足
4 投手はサングラスの装着不可
 「時間厳守」と「駆け足移動」、あまりにも基本的で逆に新鮮。日本のプロ野球は、こういうところをおろそかにするのが民主的野球団みたいな雰囲気ありませんか?茶髪・金髪・ロングヘア・清原までがピアス…なんでもあり。

 人は見かけによらぬものの極めつき…大相撲三段目、桐山部屋の華瀬川。北京の出身…中国での血液型は、B型。日本では、A型に…?骨髄移植したんだろうって?してないしてない。中国で輸血しなければならなくなったら…。ですから、血液型で人を判断するのは止めましょう。
 人は見かけによったり、よらなかったり…ですね。