アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

親方に喝!

2009年02月02日 | Weblog
  「絶対服従ちゃんこ」の復活を

 基本的な生活習慣の躾け、礼儀作法、武士道…どこで?誰が?誰に教える?…家庭で、親が子に教えるものです。ところが、その肝心の家庭が傾いてきている。かなめであるべき親は、子に教えるどころか、自分自身が…伝統も、美も、礼儀も、義も、愛も分かっちゃいない。(もちろん立派な親はおりますが、立派でないのが目立つもので)。

 家庭に大きな期待は出来ない…もう、日本には日本のよさを伝える場はないのか?ありますよ!相撲界!相撲界は、「ちゃんこ」の世界。親方と弟子は、真の親子以上の絆で結ばれる。絶対服従!弟子は、親方から武士道精神をしっかり指導され、生活化し実践する。大相撲は、日本人が日本人たる心を脈々と受け継ぐ唯一ともいえる世界…のはずです。

 しかし…
 朝青龍が、優勝決定戦で勝って、土俵上でバンザイ(ガッツポーズ)をした。私は、「相撲協会よ、武士道に反する横綱の行為をなんとかしろよ(1月21日のブログ)」と、お願いしました。そして1月29日。相撲協会が動きました。思いが通じた形に…少しだけ溜飲を下げました。

 武蔵川理事長が、朝青龍の師匠の高砂親方(元大関朝潮)に、口頭で厳重注意。そして、今後、品格が疑問視される言動については、厳重処分を科すという最後通告も。遅すぎるけど、知らん顔よりはいいでしょう。
 常識的な親方なら、「指導が足りず、申し訳ございません。本人を連れて、謝罪に行きます。とりあえず私は、丸刈りにして反省します」このぐらい言うはずです。
 しかし、高砂親方は、「直接謝罪?…そんなことさせるつもりはありません。親方の責任?弟子が起こした問題行動だから、弟子の問題でしょう。大人なんですよ。なんで親方のオレが…?」という状況だったという。

 「朝青龍は、どこにいたのか?」って?モンゴルですけど。
 「千秋楽(1月25日)、NHK優勝インタビューの中で、自分は日本の横綱なので、もうモンゴルに帰国しませんと言ったず」だって?そんな口約束、守るはずないでしょう!舌の根が乾かないうちに(2日後)、さっさと帰国したのです。

 仮病をつかって巡業をサボり、モンゴルでサッカーに興じる奴です。日本人は、なめられているのです。この度の優勝でさらに調子づくでしょう。日本人力士があまりにも弱すぎる…くやしいけどしょうがないです。
 取り組みの最中に、朝青龍を張った形になった嘉風など、支度部屋へ呼び出され、「覚えておけよ!」と恫喝されています。春場所ではビンタの雨嵐が、嘉風に見舞われるでしょう。空振りに終わったけど、琴欧州に対するラリアット、見ましたか?普通の大人なら死んでますよ。国際評論家の浅井信雄は、「(そういうストリートファイターのような態度を)もっとやれ。もっともっとやればいいと思っている。朝青龍大好き」と!(その後サンデーモーニングに出ないが、下ろされたのでは?) 司会業のみのもんたも朝青龍の味方。「朝青龍、いいですねー!」と、テレビで言う。「ああそうなのか!朝青龍は、立派なのか!みのもんたが言うから間違いない」と、庶民は思う。それほど影響力を持っている司会者なのです。庶民の武士道精神排斥、暴力容認意識が高まってしまいます。みのもんたは、猛省せよ。浅井信雄は、国際学者ですよ!諸外国へ、「日本の美は、死人にダメ押しすることです」と、発信するということでしょう。島流しにすべき奴です。

 さて、朝青龍の親である高砂親方、その馬鹿さ加減…朝青龍サッカー騒動の時、高砂親方がモンゴルへ行ったのですが…帰国して記者団に何と言ったか?記憶に新しい方もおられるでしょうが、朝青龍の仮病サッカーと全く関係ないことを言ったのです。
 「ツルッツルッ!」
 こう言ったのです。そりゃ何だって?モンゴルで温泉に入り、お肌がツルツルになったのだそうで…。弟子が、どうしたこうしたは、頭にない。モンゴル旅行(旅行じゃないだろう!)をして、風呂へ入ったことのほうが、高砂にとってもっとも感動的なこと…。

 今、よってたかって高砂叩きがされていますが、俎上にあるのが「KY」。「空気読めない」ではなく「漢字読めない」。相撲教習所の卒業式で、卒業証書の代読を高砂親方がすることになった。証書に書かれた、武蔵川理事長の名前を読めなかった。さらに、直属の上司の友綱所長(元関脇魁輝)の名前も読めなかった。
 私は、人名が読めなかったのは、何ら問題にすべきことではないと思います。人名ですから、「一郎」と書いて「たろう」と読ませる場合もあるのです。

 問題にしなければならないのは・・・事前に下読みをしなかったという点です。下読みして、難読の人名であればルビをふるなどするのが上に立つものがしなければならないことです。賞状は、たった数行、読むのに数秒。
 「証書授与にしても、あらゆる阻害場面を想定し、用意周到に対策を立てて臨む」 これが出来ない人に、人の指導など出来ません。換言すれば、できない親方に教えられる弟子は不幸ということです。

 またも大相撲界で大麻問題が発覚。こうしてみると高砂も朝青龍も運がいい。攻撃の矛先は、若麒麟へ集中しますから。若麒麟は、「二度、大麻を吸った」と…。昨年9月の抜き打ち検査(ロシア人力士2人が陽性で捕まったあのときの検査)で、若麒麟は、2度擬陽性。3度目に陰性となった。しかし、「3度目は、うやむやのうちに、帰ってよしとなったはず…」と、証言している力士たちがいます。その後の精密検査は、なぜか免除になっているのです?

 若麒麟の師匠である尾車親方曰く…
 「大麻は吸っちゃいかんとは指導していない。ダメなのは当たり前の事だから(指導するまでもない)。すべてのことを含めて(生活習慣から、礼儀作法、武士道)、若い衆には話していた。残念。本当に残念です」
 「(若麒麟は)けいこもきちんとやるし、私なりに期待していた。本当に何やってんだという気持ちです」
 「ほかの頑張っているお相撲さんに迷惑をかけた。事実なら、マゲを落とす」

 若麒麟は、解雇か除名でしょうからもう放っておけばよい。問題は、尾車親方です。大麻検査で、2度も擬陽性だった弟子に…吸っちゃいかんとは指導していない…この親方も、卒業証書の下読みをせずに授与してしまう人ですね。「なぜ擬陽性」だったか、徹底的に追及するのが親方でしょう。それが、「ちゃんこ」というもの。追及されないから甘く見て吸い続ける。3年も前から、六本木(大麻吸引で逮捕された事務所)へ出入りしていたと本人が証言しています。尾車部屋、力士は16人です。16人なら、一人一人の私生活まで目が届くでしょう。それが出来ないなら親方になってはいけません。尾車を知る人の100%が、「真面目な人」と証言しています。それでは困るのです。「真面目=親方が務まる」この式は、成立しません。
 若ノ鵬、20歳。195cm、162kg
 若麒麟、25歳。186cm、137kg
 露 鵬、28歳。195cm、146kg
 白露山、26歳。188cm、139kg
 この体格の男たちが、徒党を組んで盛り場を歩いていたら…怖いですよ。この3人に、朝青龍と、朝潮(高砂)と、琴風(尾車)が加わったら…少し和みますかねえ。

 力のない親方から、義や愛を尊ぶ弟子は生まれません。義とは、人が人として生きる美しさです。親方が力をつけて、「絶対服従のちゃんこ関係」を一日でも早く復活させることを望みます。