もんく [とある港街の住人]

映画「ミリキタニの猫」 -偶然から普遍

ミリキタニの猫を試写会で見てきた。

ミリキタニと言うアメリカ在住日本人(日系アメリカ人)芸術家の半生を描いたドキュメンタリのように言われていたから、そう言う映画かと思って見た。ロックに人生をささげている内田裕也のような人の事かと想像して。

結果は全く違った。

さすがメジャーで無いにしてもアメリカの映画人の作る映画だ。運も実力のうちと言うが、まさに運を見方に付けてイケてる映画を作ったものだと思う。人の半生を撮るだけだったら、まあこんな人も、こんな数奇な運命の人もいたのだなあと言うようなところで済んでお涙頂戴とか安い感動物語りで済んでしまっても許されるようなものなのだ。日本の映画であればきっとそこまでだろう。

さすがアメリカ映画なのはミリキタニを撮り始めてから、偶然にも9.11事件が起こるのだが、この時のアメリカで起こっている事とミリキタニが第二次大戦時に体験した事を重ね合わせて見せるところに持っていった。ミリキタニが9.11をテレビで見て発言するのも台詞があっての事ではないのだから、まさに偶然でしかないわけだからこんなラッキーな断片をちゃんとまとめて普遍的な言葉にしてしまうラッキーは監督さんの実力なんだろう。たいしたものだ。


そこで内容なのだけれど、これはこれから見る人のために書かないでおく。
全ての時間が過ぎ去ってしまわないうちに見た方が良いと思う。
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