その像は高い窓辺に浮かんだそうで下から多くの人が車を止めて見ていたと聞いている。その像が西に30分ほど行ったクランと言う街の教会に移設され公開されているとの事。実はあまり気にしていなかったが、たまにはクランのインド人街で昼食をとろうと言うことにしたので、教会まで少し歩いて行って見せていただく事にした。

そう思って見ると確かにマリア像に見えなくはない。画家が絵の具で描く前にチョークで下描きした風で、薄くて軽い布地がふんわりと風になびいた瞬間を思わせる。

こんな小さな奇跡が誰かを少し幸せにするのなら奇跡も悪くないかもしれない。

ともあれ、昼間は暑いので道端でチェンドルを補給する。