もんく [マレーシアで働いて13年→2022猫を連れて日本]

映画「NOCHNOI DOZOR」(ナイト・ウォッチ) -ロシアの裏側

原題「NOCHNOI DOZOR」(ロシア語)
英題「THE NIGHT WATCH」

見せる映画だ。映像が面白いって意味。ビジュアル系オカルト映画と言う感じだ。

しかし、どうしても気になるのはこの「世界観」のようなも。(宮崎アニメ以外でこんな言葉使うとは!)

私はロシアには行った事も無いしロシア人の友人もいないので想像するしか無いのだけれど、自分たちの生きている世の中を構成しているもの、世界を牛耳っているものが、何か強大な力を持った恐ろしいもの達であると言う感覚があるように見える。

もう長い間ロシアの人々は、表向きは優秀な政府、良きイデオロギー、良き指導者によって統治されてきたが裏ではマフィア、一部の金持ちや特権階級に抑圧的な生活を強いられてきている。このどうしようも無いもの達の力に人はなす術も無いし何らかの事情も知らされることが無かったと聞く。

こう言った実際の恐怖がこの映画に反映されているように見えて仕方ない。
しかし、そう考えると「光」と「闇」が我々が考える「善」と「悪」とは異なるものに見えるのは理解できない事ではない。力ある者達が我々の知らないところで何らかの奇妙なパワーを使ってこの世を支配している恐怖がそこにはある。

また逆にその来パワーへの憧れに近い感覚も忘れてはならないだろう。
もしその力を自らのものにする事ができるとしたら、世の中が逆転して見える事だろう。
銃に怯える者が銃を持つ者達の仲間に入った時、もっと卑近な例を言えば体育会系クラブで先輩が卒業した後に自分が先輩と呼ばれるようになった時、いじめられっ子が悪い仲間に引き入れられた時、その数倍の規模の逆転ではなかろうか。
子供が闇側に着いた心の動きを善悪感で判断できないところがロシア映画なのかも知れない。


慣れないロシア映画であるからどう見て良いのか手探り状態であるし、3部作の第1作目と言うこともあり、楽しみ方がわかりにくい映画だろうと思う。さて、第2作目を見ようかどうしようか?


(結果:ロシアを知らなすぎるかも知れない事に注意)

コメント一覧

orang-u
プロダクションノート
コメントありがとうございます。

さっきオフィシャルサイト(日本)を見ましたら私の見方もそんなに間違いじゃなかったのかなと思いました。



私は映画を作った人が何のために何を思って作ったかに興味があります。そして作った人の周囲の環境とか現実とか、またそれをどう考えているかって事にも。



ロシアは急速に社会構造や経済環境などが変化しているようですので、この映画によって間接的にですがその一面を覗き見ることができるのは幸せな事ですね。



見た後でTBお願いしますね。
dim
はじめまして
TBありがとうございました。

私は実はこの映画未見なんです。

私のブログ仲間は「おもしろかった」とすすめてくれましたが、感想は人それぞれ。自分としてはいろんな感想があるほうが楽しみです。

四つ葉
はじめまして。
http://ameblo.jp/lm073608/
TBありがとうございました。

私の住んでいる地方では、まだ公開されていないのですが、

どんなものか見てみたいと思っています。

確かにロシア映画って、なじみがないですよね。
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