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もんく [とある港街の住人]

修理なんて仕事じゃない

昨夜の工場の機械のトラブル。行ったらすぐに解決した。でも夜中の12時からだったし、それ以外の事も少しあって2時過ぎまでになってしまった。さすがに今日は朝から眠い。ひどく眠い。だから今日は早く帰ってしまおうと思う。


機械のトラブルって言うのは突然起こるように見えるけれども実際は突然と言うのは少ない。もちろん突然と言うのもある、金属疲労みたいなのもあるから。でもほとんどは何らかの兆候が先にある。原因になる事がちょっとあって、少し何か出てくる。音が変わるとか、粉が出るとか、位置が変わる、色が変わる...。何だかんだ言って、よーく見ていれば変わっていくのはわかる。

人間は機械や材料やそう言う物達と違う時間の流れの中で暮らしているので彼らの変化を変化と認識しなかったりする。そして最後の最後にいよいよダメってなってやっとわかる。そして言う、「突然」こうなってしまったと。

残念ながらそれは突然じゃない。鉄が何か訴えていたのを聞き逃したか、まだまだ大丈夫だろうとか面倒臭いのは嫌だというような事で無視していたかどちらかだ。簡単にはサボっていたと言うだけだ。

人間のサボり癖はこれはいつもある事だし、もともとの思考がサボるためにやっているだったりするので、そんなのは長年やればやるほど年季が入ってくる。ずっと長い年数ここでこれをやっているとか、同じ仕事をやり続けていると言う人がいるけれど、実際はサボりに年季を入れているだけって場合もある。だから長さは時として信用できない。


たまたまある別のセクションのある機械を見た。ちょっと触ってみた。サボってるのがすぐにわかった。同じパーツのはずなのにこっちはキッチリ動いてもう一方はわずかにガタがきている。壊れてどうにもならなくなってやっと修理する事になるだろう。修理なんてのは仕事じゃない。修理しなくて良いようにする事が仕事なのだ。
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