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温泉クンの旅日記

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別府八湯 [6]堀田温泉

2007-08-15 | 温泉エッセイ
  <別府八湯 [6]堀田温泉>

(チックショー! またナビに騙された!)

 ナビには、ときたま騙されるのだ。
 とんでもなく回り道をさせられたり、森林のなかの車一台がやっとの細い未舗装
の道を通って、弁当をつかっていた樵のひと達をびっくりさせたり、とにかくたま
にやるのだ。

 ナビで堀田温泉をセレクトして宿の駐車場から走り出すと、別府の海岸線を高崎
山方面の道を表示したのだ。折りしも朝のラッシュ時間、別府は地方都市だがそれ
なりに車は多い。
 高崎山を過ぎて海沿いをしばらく走ると、右の山側に道を折れた。

 どんどん表示どおりに走っていくと、そこは大分インターの入り口だった。
 しょうがないから、高速道路に乗り別府インター方面に走行していると、

<目的地周辺です!>



 ナビが悔しいほどおちついた女性の声で告げた。別府インターの直前、高速道路
で走行中に、である。

「そんな馬鹿な! こんなとこで止められないし、降りれっかよ!」
 ハンドルを叩いて抗議したが、むろん誰も答えてはくれない。
 ええい、しょうがない! いったん宿に戻りインターネットで調べることに
決め、別府インターから五分ほどの陽光荘に戻ったのだ。

「そちらは、貸切風呂しかないのでしょうか」
 堀田温泉の「桜湯」はネットで調べた限りでは、カップル用の家族風呂がメイン
なのである。こちらはひとりだし、大浴場があれば、それにこしたことはない。
電話をして家族風呂しかないようなら、もうひとつのほうに行ってみることにしよ
う。そう思っていた。

「いえ、大浴場もございます」
 料金を訊くと、まあそれほど高くはない。すぐに行くから、といって向かった。
宿の駐車場から十分とかからない。しかも、別府インターの目の前だ。くそっ、
ナビめ・・・。

「桜湯」は、洒落た佇まいの立ち寄り温泉である。
 なんでも元は三井物産の山荘だったそうで、それなりの庭園などもあるようだ。




 
 入場券700円とタオル200円、剃刀100円を買い求め、大浴場へ。
 さすがに別府の温泉、単純温泉というが、熱めの源泉で悪くはない。他の100円
のところと比べたら高いが、満足できる。客はわたし、だけの独り占めだ。



 やはり、二十ある家族風呂が目当てでここに来る客が多いのだろう、と思う。
檜風呂、自然石風呂、御影切石風呂、岩風呂、陶器風呂、樽風呂、釜風呂と趣向を
凝らしている。料金は二千五百円くらいらしい。客ごとに常に新しい湯に換える
そうだ。

 大浴場からすぐの露天風呂も悪くない。



 二階の休み処にいって、アイスコーヒーを注文した。
 眼下に、回廊でつながっている家族風呂の建物がみえる。



(こんな時間から利用客はいるのかな・・・)

 こういうところは、いったいどこ辺りのカップルが利用するのだろうか。ちょっ
と興味がわく。きっと博多とか熊本とか宮崎とか、高速で数時間で来られる近郊の
相当に進行中の恋人同士なんだろう。
 遠方、たとえば横浜からはるばる来たカップルなどが、わざわざ利用することは
まずあるまい。

(ましてや、ひとりじゃねえ・・・)
 そういいながらも、次回来たならばひとりでも絶対利用してやろうか、とかなり
揺れるわたしであった。


  →別府八湯 [1]観海寺温泉
  →別府八湯 [2]別府温泉(竹瓦温泉)
  →別府八湯 [3]亀川温泉(別府海浜砂湯)
  →別府八湯 [4]明礬温泉
  →別府八湯 [5]柴石温泉


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1 コメント

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Unknown (にゃぁ)
2007-08-18 23:50:35
温泉さんの、すっけべぇ~!
すぐ「そちら」の方に想像を膨らませるんですからにゃぁ。
えっ?!
「膨らませる}のは「想像}ばかりではないですと・・・???
し・・・失礼いたしましたですにゃぁ~!
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