新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

12運の沐浴と帝旺。

2020年11月03日 | 四柱・その他
変通星は全部で10個あります(比劫→食傷→財星→官星→印星、それぞれ偏・正で5×2で10個ですね…)
そして、その変通星の下には必ず12運が付いています。

12運は、その変通星の強さを「人の一生」になぞらえて表現しています。
胎→養→長生→沐浴→冠帯→建禄→帝旺→衰→病→死→墓→絶の12個ですね…。
また、エネルギーの強さだけではなく、12運(胎・養・長生…)そのものにも意味合いがあります。

そして、変通星と12運は必ずセットで見ます。
例えば、同じ変通星の比肩でも、比肩 絶と比肩 長生と比肩 帝旺では、比肩の意味合いが少々異なります。
比肩は自我を表しますが、その比肩に帝旺が付きますと、自我が帝旺となり、とても自尊心が強い性格となります。

命式を看る場合、12運の長生や建禄、そして沐浴や帝旺は意識して看ます。
長生が付いている変通星は、その変通星の素直な面が出やすいので、天干に凶星の変通星が出ていても、その変通星の凶面が出にくい場合もあります。また、ビジネス等を行う場合は、12運の建禄が付いていると良いかも知れません(命式にもよりますが)。
正官 建禄等は、それなりに安定した社会運の暗示があるともいえます。

その反対が沐浴と帝旺の12運です。
沐浴は、旺相運ですので、前向きな12運とも言えますが、思春期の様な難しところもあるので荒れる場合もあります。
人の場合も、思春期は子供から大人になる時期で、少々荒れやすい時期ともいえます。
恋する年齢でもあり、恋に破れる場合もあり、自分の未来に向かって純粋に走る時期でもありますが、現実世界の矛盾の中で悩む時期でもあります。
両親が愛の手本となり、その様な愛が溢れる環境で正しく育った場合は良いのですが、そうでない場合は、思春期という多感な時期に様々な試練や誘惑が襲ってくる場合も出てきます。
特に、命式本体に沐浴が重ねて出ている場合(2つ以上ある場合)は、少々運が荒れる傾向が出てきます。

特に思春期は多感で純粋な時期ですので、命式本体や行運に感情を表す傷官が沐浴して出ている場合は、様々な感情的な葛藤が生じることも考えられます。
沐浴は荒れる運で、色情・酒色・肉親の生死別・曖昧等の意味があり、その上に付く変通星の良さが出難い傾向があります。
故に命式本体に沐浴が2つ以上ある場合は、陰徳善行を心がけたり、為に生きる生活を心がけると良いと思います。
また、男性の場合は偏財に沐浴が付いた場合に、妻以外の女性を口説きたくなる場合も出てきます。

もう一つの12運が帝旺ですね…。
帝旺は最強の旺相運と言われています。
例えていえば、若いカップルが、速度無制限のアウトバーンで走るようなもです。
1000馬力のスポーツカーでアクセルを踏み込んだらどうなるでしょうか…?
アッという間に加速して風の様に走る事が出来ると思います。
しかし、猛スピードでカーブに差しかかると、カーブを曲がり切れずにガードレールを飛び出す場合もあります。
1000馬力のスポーツカーを操縦できるテクニックがあれば良いのですが、普通の人は、そのモンスターカーをコントロールすることは大変だと思います。
故に帝旺の年は運気が強すぎて行き過ぎに注意という暗示も出てきます。

特に、その帝旺に羊刃が付く場合は「帝旺 羊刃」と言って注意の暗示も出てきます。
比肩や敗財に付く帝旺 羊刃。
傷官に付く帝旺 羊刃
財星に付く帝旺 羊刃は、注意と言われています。

昔から、その名残がある代表的なものが「丙午」かも知れませんね…。
丙から見ると、午は帝旺 羊刃になるからだと思います…

クリックしてね
12運にも様々な意味があるのですね…。
新栄堂




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