東洋占術の根本には「易」があり、「易」は太極・陰陽・八卦から構成されています。
太極は万物の根源であり、ここから陰陽の二元が生ずるとされています。
この陰陽は表裏の関係であって、別のものではなく陰と陽の関係から万物の生成が可能になる。
易では陽を―、陰を - - のしるしで表しますが、
これは文字ではなくシンボルで、このシンボルを爻(コウ)といいます。
陽は積極的・剛強的なものを指し、陰は消極的・柔弱的なものを指す。
(陽): (陰)
+ -
男 女
昼 夜
天 地
奇数 偶数 等がある。
一切の事物や事象は陰陽の関係によって成り立っている。
太極の陰陽は二つの別のものではなく、一方に陽があれば、他方に必ず陰がある。
そして、陰陽の関係は常に相対的・流動的であり、陽であっても、ある観点では陰になり変化する。
陰陽の関係は、互に反転し合いながらも互に補足し合う関係となる。
下記に、八卦に秘められた象意を簡単に書きます。
・乾(ケン) 三爻全てが陽爻で、天(人物では夫・父)。卦徳は剛健。
・兌(ダ) 地に凹みがあり、水をたたえている澤を表す(人物では少女)。卦徳は説(よろこぶ)。
・離(リ) 灯の中心は暗く、外は輝いているということで火を表す(人物では中女)。卦徳は麗。
・震(シン) 雷が鳴り渡る形で、動く作用がある(人物では長男)。卦徳は動。
・巽(ソン) 風は揺れ動くので流動する意を表す(人物では長女)。卦徳は入。
・坎(カン) 坎の字は土が欠けるところから穴であり、陥る意がある(人物では中男)。卦徳は陥。
・艮(ゴン) 山のように動ぜず、安んじて動かない意がある(人物では小男)。卦徳は止。
・坤(コン) 三爻とも陰爻で重なり、地を表す(人物では妻・母)。卦徳は従順。
※ 八卦は自然哲学的な思想であり、この八卦を二つ重ねて出来たのが六十四卦です。
六十四卦は複雑な現象を表すことができ、人生や社会現象に深い関係を持つようになる。
クリックしてね
新栄堂
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます