新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

十二支について(申~亥)

2013年12月07日 |  四柱推命(十干と十二支)
●申(しん)…(己25%・戊10%・壬10%・庚55%)
【語源】旧暦の7月。申は呻(しん:うめく意)で草木の果実が成熟して締めつけられ固まっていく有り様を表している。
・万物はすでに成熟して滋味を重ねているが、いまだ種核としては完全ではなく、更に一段の伸びを要するということから「伸」の「人偏」を略した。後に動物の猿にしたのは猿の進化(伸びる)したのが人間だからという説もある。
・陰気体を成し自ら申束(のびちぢみ)す。旧暦7月には物皆身体を成し各、之を申束し、(自ら屈伸して)備成せしむるなり。申は伸(のびる)に由来し、「伸びる」とは成熟する方向へ突き進むことをあらわし、これを「衰え、老いる」とも表現する。申は身であり、物はみな身体が完成すると記している。申は秋(金気)の始めである。一日で言えば申刻(午後3時~5時)に至れば温度も下がり日没となる。申は陰始・水始。
・易卦は☰☷「天地否」。天と地が隔絶して両者の交わる気配が一向に見えない。申月は下から増え続ける「陰」の気が「陽」の気を逐(お)いはらって勢いを見せるとき。表面よりも内面に陰の気が充実している。
【人物】初秋の金性で中に水を含むので外面は堅そうでも内面は柔らかく進取の気性に富む。
 知能機敏で進取の気性に富み、親切心もあり、人の信用を得て中には若くして出世する人も居ます。しかし、活動的なのは良いのですが、軽率な面もあります。したがって、軽口から心にもないことを言って敵を作る愚行のないように。軽挙妄動を慎めば発展します。
 (長所:進取的・機敏・完全性)(短所:利己的・軽はずみ・気難しさ)
●酉(ゆう)…(庚35%・辛65%)
【語源】旧暦8月。酉は(糸偏に酉、ちぢむ意)で、草木の果実が成熟の極に達した有り様を表している。
・酉は「醸す」のつくりを去った文字で「サンズイ」をつけると酒という字になります。
・酉は象形、酒を醸造する器の形に象る。酒は秋8月黍(キビ)が成熟してから醸造する故に、成る、老いる等の義に用いる。易卦は☴☷「風地観」…増え続ける陰の気によって、陽の気が衰弱している様す。
・酉とは、老・衰のことであり、万物の老いが極まり、万物が成熟することを意味している。万物がすべて委縮して成熟する。「老熟」。
【人物】仲秋の合金。小才があり、物事にソツがなく器用で交際上手なので長上の信用を得やすい。人の世話をやきますが、飽きやすいので親切を無駄にすることもある。改革の心あるも調子に乗り過ぎると身の破滅を招く恐れもある。保守的に身を守る方が賢明かも。(長所:保守的・感受性・思考力)(短所:口舌・トラブル・高漫)
●戌(じゅつ)…(辛30%・丁10%・戊60%)
【語源】旧暦9月。戌は滅(めつ:ほろぶ・切る意)で、草木の枯死する有り様を表している。「滅」の一部をとって「戌」とした。易卦では☶☷「山地剥」で、一陽が残るが、その一陽もやがて消える運命にある。
・繁殖の営みを終えた木の葉は地に落ちて万物凋落、生気の滅び去った「滅」の一部からとって「戌」とする。しかし、まったく枯死して滅び去るわけではなく、実は勢いを収めて根を守り、陽春に備え「まもる」意味から動物の犬が配されている(番犬)。
・戌とは、万物尽きて滅す…万物が成熟して役目を終える。しかし、終末ではなく、春に備えての備蓄。
・戌は閹茂(エンボウ)…閹とは「蔽う」ことであり、茂るとは「冒うこと」なので、共に「おおうこと」を意味する。つまり万物がすべて覆い隠されてしまう状態をあらわす。…地中や種や殻に覆われ、その中に隠れる。
・晩秋の土。丁を含む乾土で、秋の収穫した物の蓄蔵の意味がある。
【人物】義理人情があり高潔な性格だが強情で頑固さも強い。自分で確信したことは他人が何と言っても聴かずに意志を通す。何事にも熱心で持久力もあるが、人との和を上手く図れず偏屈に陥りやすい。他人の意見に耳を傾け、自己を振り返る心を持つと良い。(長所:剛毅・忍耐強い・義理人情を重んじる)(短所:怒気・頑固・慢心)
●亥(がい)…(戊25%・甲15%・壬60%)
【語源】旧暦10月。亥は閡(がい:とざす意)で、草木がすでに凋落して生命の力が種子の内部に閉蔵されてしまった有り様を表している。
・亥は「核」の「木偏」を去ったもので、草木の種核が土中に包蔵され、やがて訪れる陽春を待つという意からこの文字を当てています。
・亥とは核(シン)、閡(ガイ)「とざすことの意」のことであり、その意味するところは、旧暦10月(新暦11月)・孟冬になると、万物は閉蔵されてしまい(蔵の中=地中や種の中に閉ざされる)、万物はみな種の中に入ってしまう。この様子を捉えて「核」と表す。亥の易卦は☷☷「坤為地」で、陽の気が尽き果てて「純陰」の状態を示している。この象は母・従順・卑賎・狭小・暗所・空虚・無・衰微を暗示する象。(神無月)。
【人物】初冬の水で表面は陰の水ですが中に壬水がありますので、見かけは柔らかでも万事勇み足になりがち。猪突猛進で、考えないで進んでいこうとすると、思わぬ障害にぶつかり怪我をする場合もある。感情的にも、本来忍の性を持っていますが、一旦堰を切れば暴発する危険性をはらんでいる。爽快な性格で、寡黙の割には人の世話を良くするが、思慮が浅く配慮不足で反感をかわれることもある。また、カラッとした一面があるが愛嬌に乏しいので人の心を推し量れると良い。(長所:流通・率直・直進力・行動力)(短所:強引さ・ゴリ押し・独断)


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2 コメント

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Unknown (カコ)
2016-12-11 15:23:35
地支に根をもつ、とはどういう意味でしょうか?本を読んでいてよくわかりません。通根。天干から見て根をもつとは、
天干が木なら、根も木ということでしょうか?
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Unknown (カコ様へ)
2016-12-11 16:42:52
はい、そうです。
例えば日干:甲の場合、地支に寅があれば地支に建禄の根を持っているといえます。
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