男心のわかる星。

変通星は全部で10個（11個）あります。
比肩・敗財（劫財）・食神・傷官・偏財・正財・偏官・正官・偏印・印綬の11個ですね。
敗財・劫財の違いは、日干が陽干の場合は敗財、陰干の場合は劫財となります。
この変通星は時計回り（右まわり）で、私達は、略して比（ひ）→傷（しょう）→財（ざい）→官（かん）→印（いん）と言っています。

さて、変通星の中で男っぽい星と言われているのが、官星（偏官・正官）と比肩（劫財・敗財）です。
その中で、特に男性的な星が偏官・比肩とも言えます。
偏官は、プライドが高く行動的、好奇心が旺盛で目的に向かって走る傾向があり、女命では男という意味もあります。
比肩は、自分の思いを貫きたいと言う一途な思いの星です。

一般的に男性の場合は、この様な男っぽい星（変通星）が天干に並ぶ（特に月上）と男っぽい性格となります。

女性で、天干に男性的な星が並ぶと、カラッとした男性的な性格の女性となり、女性の場合はボーイッシュな美人が多いものです。
（特に、官星と比肩とが天干に並んだ場合）。

また、偏官には男、正官には夫という意味もあるかことから、この様な命式を持つ女性は、男の気持ちも分かりやすく、男社会で生きていく傾向が強くなります。
官星（偏官・正官）には仕事や社会・責任感・行動力という意味もあるので、家庭よりも社会で活躍することを好むのだと思います。
特に、行動力抜群の偏官と才能を表す印綬とが並ぶと、官印両全の形になり、社会のあらゆる分野で活躍されている方が多い様です。

偏官と食神とが並んだ女性の場合は、姉御肌っぽい性格となり、目下の方が頼って来ると一肌脱いで面倒を看る傾向もあります。
偏官に養という十二運が付いている場合、一生懸命に頑張って男を養っている場合もあります。
女性が頑張り過ぎると、男が怠けてしまう場合もあるのですね…
妻が確り過ぎると、妻に任せておいた方が良いと思い、主人の立場を放棄する場合も出てきます。

自然界は陰陽で出来ています。
自然界（宇宙）が陰陽というペアシステムで出来ているという事は、宇宙は愛で出来ていることと同じです。

この様な言葉もあります。
人々は愛によって生きている。
だが、自己に対する愛は死の初めであり、神と万人に対する愛は生の初めである。

愛の反対は憎しみ…？
しかし、マザーテレサはこの様に言いました…。
『愛の反対は憎しみではない無関心であること』だと…苦しむ者に関わりを持たずに傍観者であることが愛の対極にあると。

四柱推命の学習で「有情の尅」と「無情の剋」という言葉があります。
情のある尅は、愛の関係と同じと言われています。
「干合」の関係がそうですね…
例えば…
甲－己…木剋土ですが、干合となり夫婦の関係となります。
甲が己を支配するのですが、陽陰の有情の尅ですので甲が己を愛で支配様なものです。
愛で支配するのは嬉しいものです。
※ 干合についての記事

甲－戊…木剋土で、陽 陽の無情の剋ですので、甲が戊を力（武力）で支配する様なものです。
力で支配されるのは誰でも嫌ですね…。

偏官を持った女性の皆様…
女性の一番の役目は、夫を立派な主人に仕上げる事かも知れません…。
「腐っても鯛」…どんなに弱い男でも、夫という漢字は天が突き抜けたとも書きます。
男性には天の様な性質があるのだと思います。
そこを意識されると良いかも知れませんね…。

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