上図は、ある架空の人の命式です。
この方の命式は…
・日干:丁丑。
・天干の並びは旺相する食神を中心とする、傷官双並びの命式(時柱の傷官は荒れる12運の沐浴)。
・五行を見ると、土の食傷に星(●)が太過・・・6個も固まる。
・水の官星と、木の印星に星が弱い。
当方の流派では典型的な「過傷官」の命式となる。
天干の並びも仮傷官で五行も過傷官の命式。
食傷は人間で例えれば、敏感な思春期の様な星。
思春期はとても感受性が強く、様々なことを敏感に感じてしまう年頃ですね・・・。
食傷は、敏感にキャッチするアンテナの様なもの。
上図の命式の場合は、このアンテナが6個も立っている様なものです。
特に時柱の傷官の12運が沐浴・・・。傷官に沐浴が付くと、鋭い感情が荒れる傾向が出てきます。
中心星は、優しい食神ですし、太過した食傷が優しさを表す財星を生ずるので、通常は優しい性格の方ですが、自星(火)のエネルギーが傷官によって洩れてしまいます。
相性の良い人や良い環境に恵まれれば、素敵な創造性が天から降ってきますので、素晴らしい発想やアイデアを生み出すことができますが、ネガティブな環境を与えられると、鋭いアンテナが負のエネルギーを全て拾ってしまいます。
その結果として、負の想像力が拡大し、精神的に参ってしまうことも多い様です。
この様な特殊な命式は、人との相性や環境がとても大切です。
繊細で愛に敏感な星ですので、この様なお子さんの場合は、心を受け止めて抱きしめて育てることがポイントとなります。多すぎる食傷の気を財星で漏らすと良いかも知れません。
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新栄堂