人だすけ、世だすけ、けんすけのブログ

愛知13区(安城市・刈谷市・碧南市、知立市、高浜市)
衆議院議員 おおにし健介

ふらふらの政権に任せていて大丈夫か?

2009年02月19日 | 政治
 先進7カ国蔵相・中央銀行総裁会議(G7)後の記者会見での中川財務相のろれつがまわらない姿は、ひどいの一言に尽きます。世界的な経済危機への対応が迫られる中、メディアを通じて世界中に流れた醜態は、各国から「日本は大丈夫か?」と失笑をかいました。また、不況に苦しむ国民は、そのあまりの緊張感のなさに怒りと憤りを通り越してあきれています。
 「かぜ薬を飲んだから」という言い訳を心から信じた人はどれくらいいるのでしょうか。いや、かぜ薬のせいであろうが、お酒のせいであろうが、国民を失望の底におとしいれ、世界に日本の恥をさらしたというその結果について中川財務相は責任をとるのが当然です。
 さらに、麻生首相のその後の対応も最低でした。中川財務相は、麻生首相にとって盟友かもしれませんが、三国志に「泣いて馬謖を斬る(ないてばしょくをきる)」という故事があるように、麻生首相は中川財務相を即更迭すべきだったと思います。リーダーに求められるのは、状況を的確に判断し、決断を下すことです。この点、麻生首相はリーダー失格と言わざるを得ません。
 朝は続投を表明していたのが、昼には予算の衆院通過後の辞表提出に変わり、夕方には辞任に追い込まれるという二転三転ぶりは、麻生政権の迷走ぶりを象徴しています。
 もう一つ解せないのは、なぜあんな状態の中川財務相の記者会見出席を周りが制止しなかったのかということです。周りには財務省の高官や秘書官がついていたはずです。体調不良を理由にして記者会見を欠席させることもできたはずです。想像するに、国民の苦しみをよそに緊張感を欠いた財務相の姿に周囲もあきれて、「いっそ恥をかかせてやれ。」と思ったのではないでしょうか。
 役人に見放され、国民に見放されたふらふらの政権がこれ以上続くことは国民にとって不幸以外の何ものでもありません。
 小泉元首相は、「笑っちゃうくらいあきれている」と公然と麻生首相を批判したのに続いて、大型給付金に関する法案の衆議院での再議決には欠席することを表明しました。つまり、小泉さんにも見放された訳です。
 ここまで来たら、もう麻生政権は下野する覚悟で民意を問うべきではないでしょうか。このまま居座り続けることは許されないと思います。
 「子どもらに また教えてる 総理の名」の川柳が現実味を帯びる中、総裁選の前倒しで政権をたらい回しにするだけではもう国民は納得しません。
 ふらふらの日本の政治をしゃきっとさせる政権交代がどうしても必要です。