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赤木美千子 全日本コメント

2008-03-16 08:43:29 | インタビュー
「二年」

今年の全日本。個人戦の女子マッソギ決勝戦には全ての階級にオムスクールから選手を送り込むことが出来ました。マイクロ級は椿さん、ライトはノビコ、ミドルは愛美。そして私は三試合連続で決勝戦のセコンドにつくというすごい体験をさせてもらいました。幸せでした。ありがとうございました。そしておめでとう。この三試合の結果は二勝一敗。道場内での全日本に向けた強化練習の中で結構辛辣な言葉を言ったりもしたけれど、私なりに知ってることや、わかることは伝えてきたつもりです。更に大きな目標を目指すに当たり、参考にしてもらえたら幸いです。ありがとう。

そして自身の今年の全日本、個人戦を語るには二年前の話から。
今から二年前の全日本、決勝戦で延長の末敗れた時にアタシは目標を立てた。
「二年後にリベンジを果たす。」
そのためならば何でもしようと。相手は友人でもあり、最大の目標でもあった木村志穂。
志穂に勝つことが出来ればそれが即ち日本一!!と思ってた。二年後の決勝戦でそれを果たそうと。それが今年の全日本。
だからトーナメントが発表されるまですごくドキドキした。そして志穂とアタシは決勝戦で当たることを確認。よし、後はお互い決勝戦に進むだけ。
それで迎えた今年の全日本。決勝に進めないのが何より恐かった。その気持ちから変な風に守りに入り、動きがカクカクする。相変わらすそういうところが改善しないな、と思ったけどなんとか決勝進出をきめた。そしてもう一つの準決勝。志穂VS飯田菜生。予定外のことが起こった。志穂が負けちゃった。
違和感は志穂の一回戦を見たときから感じてた。いや、前日の団体戦でも少し思った。気持ちばかりが先走って普段と全く違う。ちょっと志穂さん、アタシの目標どうしてくれるよ。一番がっかりしているのは勿論本人だけど、二番は多分アタシ。
だからと言って、いつまでも凹んでは居られない。気持ちを切り替えて決勝戦に臨む。
相手はナオ。スピードもあるし、カウンターを取るのがうまい。コートに入った瞬間、ものすごい集中した。ここが全日本の決勝であるとか、代々木体育館の真ん中であることも大勢の人が見ていることも忘れた。それぞれのセコンドの声だけが聞こえた。遠くのほうで微かに大勢の人がアタシの名前を呼んでいるのが聞こえた。後で聞いたらそれは微かなんかではなく、大きな声援だったと聞きました。ありがとうございました。セコンドの進裕指導員の声を聞ききつつ動くがまずい、劣勢だ。しかも、ナオのスタイルはアタシが知ってるのとは違ってた。普段の試合なら結構周りを見渡す余裕があるのだけれどこの試合はそうはいかなかった。ようやく流れが一度止まってやっと時計を見たら既に残りは8秒。あっという間に時間切れとなってしまった。
夫が言うにはアタシのベストファイトは未だに二年前のそのVS志穂の決勝戦だそうで。相変わらず進歩がないなとため息を突かれた。アタシなりにいろいろやってきたんだけどな。振り返れば二年も時間があったのに。もっと練習に真剣さがあって良かったのじゃないか、今まで全力で自分は練習してきたとは言えないような。対して飯田菜生。どんどん進化してる。羨ましいなと純粋に思った。
来年の全日本は世界大会をかけた試合になる。
一度負けを見た人間ってのはその後恐いモンです。面白いことになりそうだ。

みち


赤木の写真があまりないので、、、。
左は二年連続MVP(!)の峰間さん。右は一段トゥル新女王の四十崎さん。四十崎と書いてアイサキです。以後お見知りおきを。二人ともおめでとうございます。